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艦隊これくしょんSSのキャラ別まとめブログ


赤城 加賀 翔鶴 瑞鶴 鳳翔 吹雪

【赤城SS】鳳翔「そこに直りなさい」 正規空母s「……はい」【吹雪】

2017/02/07

――アニメ11話視聴後――

鳳翔「……」

一航戦「……」

二航戦「……」

五航戦「……」

鳳翔「……ふぅー……」

正規空母s「」ビクッ

吹雪(気まずい)

夕立(気まずい)

金剛(気まずいデス)

大和(何故私まで)

※アニメネタバレ・独自設定有りです

鳳翔「赤城ちゃん」

赤城「……は、はい」

鳳翔「艦娘とはどのような存在だったか、1話のナレーションを思い出して言ってみなさい」

赤城「それは……在りし日の艦艇の魂を持ち、生まれながらにして深海棲艦と互角に」

鳳翔「はい、そこですよ、そこ」

赤城「えっ」

鳳翔「最期の記憶をわざわざ回想するシーンまで入れておきながら」

鳳翔「同じ失敗を繰り返すとは、過去の慢心から全く学んでいない」

鳳翔「慢心してはダメ()とか言うなら実践しなさい。あれが慢心でなくてなんだと言うんです」

赤城「」

鳳翔「そもそも空母4隻の機動部隊に、随伴の駆逐艦が2隻という時点でお話にならないのですが」

鳳翔「まあそこは何者かの見えざる力ということで置いておきましょう……赤城ちゃん」

赤城「はい……」

鳳翔「作戦前に長門さんと話していた編成案、どのような意図があってのことですか」

赤城「……それは」

赤城「私が今まで感じていた、運命のくびきのような……かつての悲劇を、再現させようとするような……その日の悪夢とも重なって」

赤城「長門さんがもしその運命に流されて編成を決定していたら、またミッドウェーの悪夢が再現されてしまうかもしれない」

赤城「そんなことには、絶対にさせない。そう思って、無理を通して頂いたのです」

鳳翔「……ふむ。なるほど」

鳳翔「では、榛名さんと霧島さんを、金剛さん比叡さんと入れ替える程度で運命が変わると思った根拠を聞かせてもらいましょう」

赤城「」

吹雪(怖い怖い!いつもあんなにやさしい鳳翔さんが)
夕立(先輩の背中が小さく見えるっぽい……)
金剛(実はちょっと私も思ってたネ)

鳳翔「え、なんですか?そもそも4隻しかいない護衛の駆逐艦をさらに減らしてどうすんですか」

鳳翔「舞風ちゃんを抜けばどうにかなるとでも思ってたんですか?」

鳳翔「そもそも舞風ちゃんの気持ちはどうなるんですか?少し前のことですが」

舞風『鳳翔さん!見て見て、今度のMI作戦の編成案!私、機動部隊の護衛になったんだよ』

鳳翔『まあ……おめでとうございます。大変な役目ですね』

舞風『うん!私、今度こそ赤城さんを最後まで守り抜くんだ。そして、絶対一緒に帰ってくる!』

鳳翔『ふふ、その意気ですよ。頑張って下さいね』

鳳翔「今日も朝、私が舞風ちゃんにご飯を持って行ったんです。あの子食堂に出てこれないんですよ」

赤城「」

吹雪(駆逐艦同士でもあまり会わない子もいるけど……流石にきついなあ)

金剛(悪気がないだけに話がこじれるネ)

明石「詳しい編成が見たい人は、本編11話の4分~辺りをポーズしてみてね!」

大淀「いきなりどうしたのよ」

明石「こういうところで出番増やさないと……私アニメ出ないで終わりそうだし」

大淀「?」

赤城「わ、私、そんな……つもりは……」グスッ

鳳翔「吹雪ちゃんや駆逐艦の子たちの憧れのお姉さんのつもりなのかもしれませんが」

鳳翔「当人は肝心の、後輩の心……前世からの、時を超えた想いを理解していない」

鳳翔「独りよがりが、過ぎますよ」

赤城「」チーン

加賀「あ、あの、お母さ……鳳翔さん。あまり強く言い過ぎるのは……」

鳳翔「他人事ではありませんよ、加賀ちゃん。言いたいことはあなたにもあります」

加賀「(加賀ちゃん……)あの、出来れば、五航戦の子の前でちゃん付けで呼ぶのは」

鳳翔「何か?」ニッコリ

加賀「なんでもありません」

鳳翔「さて……飛行場姫に未だ発見されていなかった以上、奇襲の効果は認められますし、
大和さん率いる主力への被害軽減のため、先制攻撃で敵の気勢を削ぐのは妥当な判断だと思います」

鳳翔「しかし、合流のために数艦を残す……という進言は頷けません」

鳳翔「あの荒天ですから、合流の遅れは予測できたはず。また大和さん側も承知していたはずです」

鳳翔「いずれの艦隊も目的地は同じなのですから、合流に拘らず、随伴を増やして索敵や対空戦に備えるべきでしたね」

加賀「はい……精進します」

鳳翔「しかし、あなたは自分の考えを述べただけ。判断を下したのは旗艦の赤城ちゃんですから、責任はそちらが大きいですよ」

鳳翔「聞いていますか?赤城ちゃん」

赤城「」チーン

加賀「赤城さん……」ダキシメ

鳳翔「それから二航戦ズ」

飛龍「は、はい」

蒼龍「(纏められた!?)はい!」

鳳翔「二人の個人的な失態は特に見当たりません。一航戦と息を合わせてよくやりました」

飛龍「え、あれっ?あ、ありがとうございます」

蒼龍「(助かった?)」

鳳翔「ただし」

鳳翔「機動部隊としての艦載機運用は……全員落第です」

加賀「」

飛龍「」

蒼龍「」

鳳翔「索敵を怠り過ぎです。姫級を目の前にして気が逸るのはわかりますが、棲地には敵機動部隊が集結している情報があったはず」

鳳翔「敵を引きつけて後方から挟撃する、なんて幼年学校の子供でも思いつく戦法でしょう」

加賀「しかし、あの時は利根の索敵が不十分だったのです。どうしても索敵の穴は」

鳳翔「人に責任を押し付けるような子に育てた覚えはありませんよ」ニッコリ

加賀「」

鳳翔「利根ちゃんの射出機不調は、前世からの枷のようなものです。大目に見てあげなさい。時には同僚の失態のカバーも必要ですよ」

加賀「はい……」

鳳翔「飛行場姫への攻撃も。奇襲なのだから、第一次攻撃で滑走路を破壊するぐらいできなくてどうします」

鳳翔「その後で発進してきた艦載機に対処すれば、本体への攻撃は主力との合流を待つなり、対地爆弾を換装するなり出来たはずです」

鳳翔「赤城ちゃん一人では判断できかねる事なら、あなた達が意見具申しなければいけません」

鳳翔「……もっとも、4人とも頭に血が上って、第二次攻撃隊を全力出撃させてしまいましたが」

飛龍「返す言葉も」

蒼龍「ありませんね……」

鳳翔「極めつけにあれですよ、あれ。全国の提督が総ツッコミを入れたであろう、あれ」

夕立『敵襲~~~!!!!』

鳳翔「え?なんですか?全員前向いてたから見えなかった?目視とかいつの時代ですか」

鳳翔「艤装についてる電探は?飾り?電池切れ?」

鳳翔「近づかせすぎって距離じゃないですよ。50mもありませんでしたよ?」

全員「……」

鳳翔「夕立ちゃん、何か言うことは?」

夕立「うう、でも~……皆前向いてたし、そもそも駆逐艦の役目は対潜警戒っぽい!」

金剛「きっとこれもmystic powerの仕業ネ」

吹雪「あんまりそれで片付け過ぎるのもどうかと」

鳳翔「正直がっくりきましたよ、あなたたちの対応には」

鳳翔「直掩機なしでの対空戦闘のつらさは、皆さん骨身に沁みていると思われますが」

比叡『直掩機は?赤城さん!』

赤城『(出せません!)』

加賀『(出せません!)』

飛龍『(出せません!)』

蒼龍『(出せません!)』

鳳翔「いやいや……いやいや」

鳳翔「阿呆ですかあなたたちは」

鳳翔「隻眼のヲ級が行方不明で、姫級には先制したにもかかわらず急降下爆撃距離まで近づかせた?」

鳳翔「どっちが奇襲されてんですか」

加賀「」

二航戦「」

鳳翔「対潜警戒で思い出しましたが……合流地点の岩場は誰が見つけたのですか?」

飛龍「あ、私たちです。二航戦の早期警戒で、海域の地形を大淀さんに伝えて」

蒼龍「それを聞いた長門さんの指示で合流地点をそこに決めたのよね」

鳳翔「えっ」

二航戦「えっ」

鳳翔「え、こんな地形になってるとこで合流する指示出したの?長門さんが?」

飛龍「は、はい。トラックまで作戦書を届けるよう言われたのが私たちなので」

鳳翔「合流地点は付近の海域とかではなく、岩場で間違いないの?緊急退避したとかでなく?」

蒼龍「(お母さん口調が……)その方がわかりやすいだろうって。『提督ならそうする(キリッ)』って」

鳳翔「……お説教の対象が増えたようね」ニッコリ

二航戦「ひぃぃ」

鳳翔「ほぼ360度を囲まれた岩礁地帯で11隻もの艦娘がぞろぞろ集まって」

鳳翔「さらに大戦艦3隻含む10隻が合流するのを待つ……とは……」

鳳翔「もし奇襲受けたら!艦隊機動は!?航行序列は!?回避行動は!?合成風力は!?」

鳳翔「突っ込みが追いつかないわぁ!!」

加賀「ひぃぃ」

吹雪「ほ、鳳翔さん、あまりキャラ壊しちゃダメですよ!全国のファンがびっくりしちゃいます!」

夕立「母は強しってやつっぽい?」

金剛「Daughtersの命が懸かってるネ、心配するのも当然デス」

鳳翔「今更言うのもなんだけどねぇ、そもそもこの状況があり得ないのよ」

鳳翔「之字運動どころか戦場で機関停止して、肩が触れ合うほどお互い接近するなんて」

鳳翔「潜水艦に狙ってくれって言ってるようなもんじゃないの!!」

金剛「そういえばブッキーの初出撃の時もそうだったネ」

吹雪「確かに……でも川内さんも神通さんも、特に気にしてませんでしたよ」

夕立「そもそも『深海棲艦』なんだから敵は全部潜れるっぽい。潜水艦って分類を作るほうがおかしいっぽい」

金剛「神に喧嘩売るような発言はNGデース!」

伊19「狙ってくれって……呼ばれた気がするのモガモガ」

伊58「呼ばれてないでち……これからまたオリョールでち……逃がさないでち……」

伊168「私たちも出番なしで終わるわね、こりゃ。セリフどころか1カットすら」

伊8「きっとほら、あれよ。海外に派遣されてて、2期で帰ってくるんだよ、きっと……」

まるゆ「?2期ってなんですかぁ?」

伊401「ま、まるゆちゃん!シーッ!」

鳳翔「長門さんはジパング読んだことないのジパング!?潜水艦がどれだけ脅威かわかるでしょ!?」

鳳翔「この世界にはアスロックさんもトマホークさんもいないってのに!」

瑞鶴「お、お母さん!落ち着いて!」

翔鶴「これ以上のメタ発言はいろいろなところからいろいろ言われます!」

鳳翔「翔鶴ちゃん、瑞鶴ちゃん……今回出番なくて何も言われないと思ってるかもしれないけど」

鳳翔「あなたたちには一番のお説教を食らわす必要があるわ!」

瑞鶴「ええー!?今回は本当に何もしてないよ!」

鳳翔「何もしてないのが問題なのよ!今回出撃しなかった理由は何!?」

翔鶴「え、ええと、艤装の修復が間に合わなくて……」

鳳翔「そこよそこ!修復材があるっていう描写をわざわざアニメでしたのに、間に合わないってのはどういうことなの!?」

鳳翔「MOからFSという大規模作戦の前なのだから、備蓄が尽きたとは考えにくいわ」

鳳翔「100歩譲って!鎮守府への爆撃で倉庫が全部吹っ飛んだと考えても、あなたたち五航戦の作戦行動は7話から無かったはず」

鳳翔「二日も三日も入渠が必要な大怪我をその辺の海でしたっていうの!?そんな恐ろしい敵がいるなら棲地攻略よりも鎮守府周辺をまず警戒しなさい!!」

五航戦「ひぃぃ」

吹雪「興奮しすぎてメタに気を遣わなくなってる!」

金剛「たぶんその辺も突っ込んじゃダメなところネ、historyとの兼ね合いネ」

夕立「運命を変えたいならこれこそ変える部分だと思うっぽい」

瑞鶴(ど、どうしよう翔鶴姉)

翔鶴(潜水艦をよくわかってない長門さんに哨戒任務を頼まれて断り切れずに、二人で代わる代わる出撃して)

瑞鶴(なぜか単艦で来てたはぐれ潜水艦にワンパン大破させられてただなんて言ったら!)

翔鶴(お、落ち着いて瑞鶴。私の話に合わせて)

翔鶴「実はですねお母さん、『長門さんから』任務を受けて、瑞鶴や随伴艦の子たちと哨戒任務に出たんです!」

瑞鶴「そ、そうなの!『長門さんが』大規模作戦の前こそ、普段の任務を疎かにできないって言ったから!」

翔鶴「それで、修復材を持って来る遠征艦隊の帰還ルートを哨戒してたら、普段は見ない敵艦隊と出会ってしまって」

翔鶴「獲得した物資を守りながらでは行動に支障が出てしまうので、『長門さんの』許可を得て物資を投棄しました」

翔鶴「なんとか艦隊は帰還できたものの、私と瑞鶴は殿で敵の攻撃を受けて大破。修復材が足りず、決戦には間に合わなかったのです……」グスッ

瑞鶴「(すっごい……よくまああんなポンポンと嘘を。あと長門さんごめん)」

鳳翔「まあ……それは大変でしたね」

翔鶴「はい!大変でした!」

鳳翔「ところでそれはいつの話かしら?」

翔鶴「えっ!?えっと、たしか、作戦発動の2日前……だったような」

鳳翔「変ですねぇ、その日鎮守府には駆逐艦の子は全員いたと思うんですが」

翔鶴「い……いやぁ……私の記憶がちょっと曖昧……だったかも」

鳳翔「まあ後で長門さんに確かめればすぐ済みますね」

翔鶴「」

瑞鶴「」マアソウナルヨネ

鳳翔「ふう……空母の子たちにはこのぐらいですか。吹雪ちゃんたち、つき合わせてすみませんね」

鳳翔「この通りまだまだ未熟なところもありますから、気がついたことは言ってあげてくださいね?」

吹雪「い、いえそんな!いつも迷惑かけてばっかりで!」

金剛「正規空母の力はいつも頼りにしてますネ。こちらこそよろしくお願いシマース!」

夕立「夕立も頑張るっぽい!」

鳳翔「……さて」

鳳翔「そちらの初登場が徒歩だった超弩級戦艦さん、ちょっとお話が」

大和「……」

大和「……」

大和「……」

大和「( ˘ω˘)スヤァ」

金剛「誰にも話しかけられないから寝ちゃったネ」

鳳翔「叩き起しなさい」

大和「……ハッ!?ね、寝てません!寝てませんってば!」

金剛「どっかで見たようなごまかし方しなくても、もうafter carnivalネー」

鳳翔「おはようございます、大和さん。ずいぶんお疲れのようですね?」

大和「あはは、そうなんですよー。なにせ初出撃なもので、張り切っちゃって」

鳳翔「そうですねぇ、随分張り切っていたようですねぇ……」

鳳翔「全身にスポットライト浴びて、誰もいない海に向かって大見得切ったり」

鳳翔「案の定合流時刻に間に合わなかったりねぇぇぇぇえ」

大和「ひぇぇ」

鳳翔「正確な時間合わせが必要な作戦前に何悠長なことやってるんですか!」

鳳翔「荒天なんだから予定通りに行かないことぐらい貴方にもわかるでしょう!軍隊は5分前精神、後発航期は銃殺刑ですよ!」

大和「ち、違うんです!私ずっと泊地にいたから、トラックの妖精さんたちとすごく仲良くなっちゃって!」

大和「私の初出撃もみんな喜んでくれて、抜錨を演出してくれたんです!」

大和「ほら、私って進水式もすごく地味で静かだったじゃないですか。だからつい舞い上がっちゃって!」

吹雪「あのサーチライトは妖精さんの操作だったんですね……」

金剛「艦首が浮かんでくるカットは、間違いなくムサシのnewsの影響ネ。羨ましいネ」

夕立「むぅ~。夕立ももっと目立ちたいっぽい!」

鳳翔「事情は大体理解しました。浮かれるのもまあ理解できます」

鳳翔「しかしそれで作戦に遅れるのは看過できません。演出しても見る人がいなければ意味がないでしょう」

大和「そ、そんな!見てる人もちゃんといますよ!」

鳳翔「へえ、たとえば?」

大和「え?えーと」

大和「……イルカさん、とか」

鳳翔「今日の晩ごはんは麦飯だけです」

大和「そんなぁ!せめて白米を!」

吹雪(ご飯抜きにしない鳳翔さん優しい)

お艦!

どうもありがとうございました。

もうちょっとだけ続きます
☆はいカット☆

オツカレサマデシター

鳳翔「お疲れ様でした……」

吹雪「だ、大丈夫ですか?顔色悪いですよ」

鳳翔「いえ……演技といえど、誰かにお説教するなんて柄じゃありません。胸が痛んでしまいます……」

蒼龍「お母さんは優しいからねー」

瑞鶴「そうそう。怒るところなんて見たことないし」

加賀「そうかしら?小さい頃の赤城さんはよく怒られているのを見たわ」

瑞鶴「へー。どんな理由ですか?」

加賀「お母さんが作ったお弁当を楽しみにしすぎて、朝ごはんのすぐ後に食べちゃったの」

瑞鶴「昔から変わんないなー」

☆しびれてはいない☆

吹雪「そういえば赤城先輩は?」

瑞鶴「まだ道場の中かしら……あ、いたわ」

蒼龍「正座したまま動かないね、どうしたんだろ」

吹雪「まさか、演技に入り込みすぎてショック受けたままなんじゃ!?」

加賀「そんな繊細なひとではありません」

吹雪(何気にひどい!?)

☆スリープ☆

加賀「赤城さん赤城さん、終わりましたよ、起きてください」ユサユサ

加賀「……あら」

吹雪「どうしました!?」

加賀「この状態は……空腹で動けないモードの赤城さんだわ」

吹雪「そんなのわかるんですか……」

蒼龍「つきあい長いからねー」

☆スペシャルサンクス:間宮さん☆

鳳翔「はいはい、ちょっと通してくださいー」

吹雪「うわっ、すごいスパイシーな香りがお鍋から」

加賀「赤城さんの再起動にはとにかく香りの強い食べ物を目の前に持っていく必要があるの」

吹雪「へぇ、どんな料理なんですか?あれ」

翔鶴「確か、6駆の子たちが作ったカレーですよ」

吹雪「あれ、思ったより普通だ」

翔鶴「カレー洋作戦の時の」

吹雪「6話から取ってあったんですか!?」

☆パブロフの赤城☆

赤城「う……うん……?頭の中で何かが」

鳳翔「赤城ちゃん、よく頑張ったわね。ごめんなさいね、ひどい言い方して」

赤城「おかあ、さん……私……ハッ!?カレーのにおい!」バッ

鳳翔「あっ、待ちなさい!このお鍋はダメよ!」

赤城「ぺロッ……ムッ、これは!1ヶ月半寝かせたあ、じ……」ゴロゴロ

鳳翔「ただ置いといただけよ……早く入渠してきなさい」

吹雪「ハラペコで目の前にカレーがあればそうなりますよ」

☆いっぱい食べる君が好き☆

吹雪「でも意外ですね、赤城先輩なら普通に食べちゃうかと思ったのに」

加賀「大食いな人ほど、食べ物の安全と自分の健康には気を遣うものよ」

蒼龍「体調崩したらいっぱい食べられなくなっちゃうもんね」

瑞鶴「ああやって赤城さんに何日か前のおかず食べてもらって」

飛龍「大丈夫かどうか試したこともあったよね」

吹雪「ひどすぎぃ!」

加賀「大丈夫よ。一般人に比べたら赤城さんの胃は強いほうだし。飛龍と瑞鶴は順当にお腹を壊したわ」

吹雪「何やってんですか……」

☆正妻空母☆

鳳翔「さあ、間宮さんのお店に料理が用意してあるから、みんなで食べましょう」

金剛「主役だったのにしっかり料理する鳳翔は主婦のカガミネー」

鳳翔「ふふ、今回は間宮さんに助けて頂きましたから」

吹雪「ということは、甘味も食べていいんですか!?」

鳳翔「ええ、お代と手間賃、出演料は出して下さるそうですよ」

鳳翔「提督が」

吹雪「えっ」

鳳翔「うふふ」

☆修復材は拾った☆

夕立「おいしいっぽい~!」

吹雪「あー!もう食べてる!ずるいよ夕立ちゃん!」

夕立「早い者勝ちだよー」

間宮「そんなに焦らなくても大丈夫ですよ。十分作ってありますから」

赤城「それは!私!一航戦赤城基準の『十分』でしょうか!?」

吹雪「うわ!もう戻ってきた!」

☆あのメニュー間宮さんが考えたのだろうか……☆

赤城「こんな機会二度とないでしょう。提督のおごりで好きなだけ、好きなものを食べ放題」

赤城「さすがに気分が高揚します!!」

吹雪「あれっ?」

赤城「さあ、間宮さん!!一航戦赤城に!!一杯目のおすすめを!!」

間宮「はい!お待たせいたしました~」
→カレーチョコぱふぇ(特盛り)

赤城「……」

赤城「あの……すみません……カレー以外で……」

☆誰が解読すんのよ☆

蒼龍「それにしてもAFが何を表す暗号かなんてさ」

飛龍「長門さんなら知らないはずないと思うんだけどねぇ」

蒼龍「なんで私たちにわざわざ聞いたんだろ」

飛龍「私たちも知らないふりしちゃったし」

蒼龍「そもそも提督(味方)が残した暗号を味方が解読できないって」

飛龍「どうよ?」

吹雪「どうよといわれましても……」

吹雪「っていうか知らないふりだったんですか!?」ガーン

☆結局地下倉庫まで吹っ飛んでました☆

吹雪「そういえば五航戦のお二人は結局どこにいらしたんですか?」

瑞鶴「え?普通に鎮守府にいたわよ。瓦礫の撤去作業で」

翔鶴「艤装の修復が間に合わなかったってのは本当のことよ」

吹雪「あれ?でも修復材はさっき赤城さんが使ってたし、余分あったんじゃ」

瑞鶴「それ以上の突っ込みはダメよ。神のお達しが来るわ」

吹雪「(神って誰だろう……)」

☆描写あったっけ☆

吹雪「それにしても瓦礫の撤去作業、まだ終わらないんですね……」

瑞鶴「軍の施設がそう簡単に崩れるのかという突っ込みは置いておきましょう」

翔鶴「きっとあれよ、もともと空襲を受ける前提じゃないのよ。その前に撃滅するの」

瑞鶴「いやいや前提崩れちゃってるじゃん。空襲受けちゃってるじゃん」

翔鶴「主力はみんなトラックに行ってたからねぇ」

瑞鶴「そもそも鎮守府に残ってたのは誰なのよ。吹雪、最初にここに戻ったわよね、誰がいた?」

吹雪「えーとたしか、間宮さんと……」

吹雪「……」

吹雪「……(やばい、間宮さんしか覚えてない)」

☆多分入渠中です☆

吹雪「ま、まあそれはいいじゃないですか」

瑞鶴「えー、よくないでしょ。その娘たちがしっかりしてればここまで被害大きくならなかったかもしれないし」

翔鶴「もう過ぎたことですからね」

吹雪「……あれ?お二人こそいつこちらにいらっしゃったんですか?」

瑞鶴「えっ」

吹雪「長門秘書官の訓示の時、お二人ともおられなかったような」

瑞鶴「……君のような勘のいい駆逐艦は」

翔鶴「き、きら……きらい……じゃ、ありませんけど……そういうこと聞いちゃ、めっ、ですよ」

瑞鶴「(かわいい)」

吹雪「(かわいい)」

☆ぱふぇは二航戦が挑戦しました☆

赤城「ハフッ!ハフハフ、ハムッ!」

加賀「目の前の丼は逃げませんよ」

赤城「湯気が逃げます!温かさが逃げます!香りが逃げます!」

加賀「はいはい」

鳳翔「……あらっ、赤城ちゃんまだいたの!?」

赤城「?もちろん。今日はここから出るつもりありませんよ」

加賀「……せめて駆逐艦たちの夕食分は残して下さいね」

☆食事は命より重い☆

鳳翔「てっきりもう駆逐艦寮に行ったのかと……」

赤城「え、どうしてですか?……はっ、まさかっ!!」

鳳翔「さっきの舞風ちゃんの話、放っておいて大食らいとは感心しませんね」

赤城「ッ!!」ガタァン

加賀「……流石に泣いている子を放ったまま食事は続けませんか……」

加賀「私ちょっと感激です」ホロリ

鳳翔「騙されちゃだめよ。食後のお茶をしっかり持って行ったわ」タメイキ

長門「食えるときに食っておかねばな!」

鳳翔「来ちゃったんですか……」
いったん区切らせて頂きます

レスありがとうございました、また明日よろしくお願いいたします。

☆>>70 影があったことさえ気付かなかったorz

鳳翔「言いたいことがありすぎて混沌としそうです」

長門「なに、昼食を食べたらすぐに失礼するさ。執務が滞っていてな」

鳳翔「実質、提督業代理ですものね。お察しします」

長門「今さらだが私はどういう立場なのだろうな」

鳳翔「……」

長門「艦娘が事務仕事出来るとなれば、提督が人間である必要は」

鳳翔「ふふっ、それ以上はダメですよ」

☆語呂が気に入ったので押しまくります☆

長門「さて、何にしようか……」

間宮「はい、お待たせいたしました~」
→カレーチョコぱふぇ(特盛り)

長門「……いや、待っていないし」

長門「まだ頼んでいないのだが」

間宮「長門さん甘味お好きでしたよね」

長門「甘味の色じゃないぞこれは!」

間宮「サービスです」

長門「在庫処理の間違いだろう」

☆管理職はつらいよ☆

鳳翔「ちょうどよかった、少し聞きたいことがあるのです」

長門「わかっているよ。今回の作戦指示のことだろう」タメイキ

鳳翔「あら、自覚あったんですね」ウフフ

長門「特に正規空母の面々には無茶をさせたからな。鳳翔さんも芝居とはいえ心配しただろう?」

鳳翔「あら、いいんですか?秘書艦がそんな発言して」

長門「立場上、愚痴を言う相手がいないんだ。少しつきあってくれよ」

☆41cm主砲(撃つとはry)☆

長門「秘書艦というのは、提督の業務を円滑に行えるようサポートするのが仕事だよな」

長門「また第一艦隊の旗艦として、作戦立案や出撃の要となる重要な立場でもある」

長門「しかしなぜだ」

長門「なぜ私は主砲どころか、機銃一発すら撃つ機会を与えられないんだ!!」

長門「決戦だぞ決戦!!戦艦を鎮守府で遊ばせておく余裕などどこにある!?」

長門「やってることと言えば提督の伝言を伝えるだけ、時々演習の視察、後輩のお悩み相談室……」

長門「そんなもん戦艦じゃなくてもできるわ……!!逆によく我慢してると思うぞ私は!!」

鳳翔「溜まってますねぇ……お茶どうぞ」

長門「すまん」

☆何の仕事か、とんと見当もつかぬ☆

長門「もっとわからんのが陸奥だ」

長門「姉妹艦が傍にいるのはまあわかる。金剛たちも同じだしな」

長門「しかしあいつの仕事は何なんだ……提督の指示に頷いたりウフフと笑うだけ」

長門「特に大淀のサポートをするでもなし、何なのだあの立ち位置は。秘書の秘書か」

長門「日本の誇りが雁首そろえて事務仕事とは泣けてくるな」

鳳翔「でも11話ではイチャコラしてたじゃないですか」

長門「あれは癒される」

☆笑神様は突然に☆

長門「そしてリス……だ」

長門「挙句の果てにあんなキャラ付けをさせられてしまった」

長門「タイミングが悪い。大和という当て馬出現に加えてお色気回という弛緩した空気」

長門「そして入渠でもなんでもないただの入浴シーンを撮らされた挙句……あんなことをっ……!!」

長門「あれでは本当にポンコツ戦艦の烙印を押されてしまうではないか!!」

鳳翔「あれキャラ付けだったんですか?」

長門「違う、素だ」

鳳翔「でしょうね」

☆風呂に入る時はね、自由で、なんというか☆

長門「リスは本当にたまたま来たらしい」

長門「それを私がつい……撮られていることを忘れて飛びついてしまって」

長門「面白いから使おう……ということになってしまったのだ」

鳳翔「芸人みたいですね」

長門「その一件のせいで、私にうっかり属性を急遽付け足す始末だ……!」

鳳翔「ああ、作戦指示はそういう……」

☆ながもんさんはここでフォロー☆

長門「流石に普段、潜水艦哨戒に正規空母など出さないよ。航空は専門外だがそれくらいは心得ている」

鳳翔「最終話前にとんだ属性がついてしまいましたね」

長門「しかしまだ1話残っている。最終回に面目躍如の機会が与えられるかもしれん」

長門「陸奥と一緒に、機動部隊の危機に駆けつけ、41cm砲でヲ級を吹き飛ばす私……」

長門「カッコいいじゃないか!戦艦のあるべき姿だ」キラキラ

鳳翔「多分無理でしょう」

長門「だろうな」

☆殺伐とした最終回1話前に唐突な新キャラが!!☆

鳳翔「ところで最終回、どうなると思います?」

長門「どうだろうな。先ほど私が言った展開になってしまったら……そいつぁコトだ。今から円盤予約せにゃ」

鳳翔「だからありませんって……出て来るとしたら、あのシルエットの子じゃないですか?」

長門「大鳳だとか、睦月だとか、髪切って復活した如月だとか好き放題言われているアレか」

鳳翔「これ以上空母艦娘は増えないと思うんですが……」

鳳翔「まあ多分吹雪ちゃんがなんとかしてくれるでしょう」

長門「……あまり夢のないことを言ってやるなよ」

☆それフラグ、どころの話じゃないです☆

鳳翔「何よりもサブタイが不穏ですからね」

長門「うむ。幸せな画が浮かんでこないフレーズだな」

鳳翔「吹雪ちゃんとは何の関係もありませんしね」

長門「もしも史実のミッドウェー通りになってしまったら……」

鳳翔「そんなことは私が許しません」クワッ

長門「た、例え話だよ。もしそうなったら、脚本には色々な意見が飛ぶだろうな。称賛だったり罵倒だったり」

鳳翔「私はいい度胸だと言ってやります」

長門「娘が絡むと考えが過激だな」

鳳翔「まあなんだかんだで大団円を迎えますよ、結局」

長門「色々話したがまあ、そこに落ち着くんだよな」

☆話しながら頑張ってます☆

鳳翔「色々話しましたが……大丈夫ですよ。少なくとも私の娘たちは、長門さんの心情をわかってくれているはずです」

鳳翔「普段は肩を並べて戦っているのですから当然ですが」

鳳翔「放映が終わったら、また凛々しい姿を見せてくださいね」

長門「うむ……無論だ。ありがとう」

長門「陸奥と肩を並べて、再び世界のビッグセブンの名を轟かせて見せるさ」

鳳翔「ふふ、いつもの長門さんに戻りましたね。その意気ですよ」

鳳翔「ところで少し食べるの遅くありません?お昼休み終わってしまいますよ」

長門「不味いんだよこれ!本当に誰が考えたんだ!」

☆こちらは頑張れませんでした☆

蒼龍「あっ、長門さんだ」

飛龍「役目お疲れ様です!」

長門「ああ。二人もお疲れ様」

蒼龍「そうだ!いつもお世話になってるし、私たちが少しおごりますよ」

飛龍「そうだねそれがいいね!これ食べて力をつけて下さい」ドンッ

長門「お、お前たち……ありがt」

→カレーチョコぱふぇ(特盛り)×2

長門「どう見ても食べ残しだろう!!」

蒼龍「や、やだなーちがいますよぉ。あまりにおいしいので他の人にお勧めしてるんですぅ」

飛龍「そうですよぉ。多分このお芝居終わったらもう食べられませんよぉ」

長門「味がわからんのに特盛りなんか頼むな!!」

☆ぱふぇ×3は陸奥に押しつけました☆

鳳翔「皆さん大体食べ終わったようですね」

間宮「試作品のカレーチョコぱふぇがここまで出るとは思いませんでした」

吹雪「自分から食べようとしてた人は少ないですよ……」

鳳翔「あら、そういえば大和さんは?いたかしら」

間宮「どうせ麦飯しか食べられないからいらない、って言って」

加賀「とぼとぼと自室のほうへ」

吹雪「あれお芝居ですよね!?大和さんだけ信じちゃったんですか!?」

鳳翔「悪いことしちゃったわね……後でご飯を持って行きましょう」

吹雪「って加賀さんはずっと食べてたんですか!?」

加賀「ええ。赤城さんの分もしっかりといただきました。残すのは失礼です」

鳳翔「いつの間にか加賀ちゃんのほうがよく食べるようになったのよねぇ」

間宮(吹雪ちゃん……すっかりツッコミ役が板について)ホロリ

☆ちょっと扱い悪くてマジごめんなさい☆

吹雪「あの鳳翔さん、舞風ちゃんの話って……」

鳳翔「ああ、あれ。心配いりませんよ、あれはね……」

赤城「はぁ……はぁ……」

赤城「そうだった……駆逐艦はほとんど沿岸警備に出てるんだったわ……」

赤城「私普段ほとんど来ないし、無駄に広い駆逐艦寮で舞風ちゃんの部屋わかんない……」

赤城「どーしよ……誰かに聞くにも誰もいないし……」

ガチャッ

舞風「あれー?赤城さん、こんなところでどうしたんですか?」

赤城「え!?舞風ちゃん!?」

☆編成という機密情報ダダ漏れとかそもそも作戦の準備が一晩でできるのかとかああもう☆

赤城「え、あれ?舞風ちゃん、体は大丈夫なの?」

舞風「体?体調ですか?すこぶる健康ですよー、踊っちゃうくらい」

赤城「な、なんで……私は作戦の編成が変わって落ち込んでると聞いて……」

舞風「編成?私の編成変わったんですか?」

赤城「えっ!?何も聞いてないの!?」

舞風「聞いてないも何も、作戦前日になってようやく長門さんがスピーカーで発表してたじゃないですか」

舞風「先輩たちも知らないのに随伴艦の私たちが知ってるわけありませんよー」アハハ

赤城「」

赤城「よくも私をォ!!だましたなァ!!よくもだましたアアアア!!」

舞風「ひっ」ビクッ

赤城「あ、ごめんね。あなたにじゃないのよ」アセアセ

☆生きてるうちに完結するのだろうか☆

ドドドドド
バンッ!!

赤城「間宮さん!!お料理!!私のお料理はっ!?」

間宮「ご、ごめんなさい……夕飯の分以外は、加賀さんが全部……」

加賀「やりました」ダブルピース

赤城「」

赤城「なんであんな…あんなに…。よくもだましたアアアア!!だましてくれたなアアアアア!!」

加賀「(実際はお芝居の脚本のせいなのですが)」

鳳翔「(目の前の加賀ちゃんに怒りが向いちゃってるわね)」

加賀「(あと大体はお母さんのせいですよ!)」

☆赤城がずっといると他の子の分が……☆

鳳翔「落ち着いて赤城ちゃん……余りもので、何か温かいものを作ってあげますから」

赤城「おがあざあああああん!!!」ビェエエ

加賀「ご相伴にあずかります」

鳳翔「待ちなさい加賀ちゃん。貴方には後で本気のお説教です」

加賀「」

☆いかんせん尺伸ばし感が拭えない☆

加賀「な、何故です。ちゃんと他の子の夕飯分は残しましたよ」アセアセ

鳳翔「そのことじゃありません……!吹雪ちゃんのことです。貴方、10話の最後でやったことを覚えてるわね?」肩ガシッ

加賀「赤城さんの護衛としての実力を試したことですか?」

加賀「しかしあれは随伴艦として当然の」

鳳翔「正規空母2隻分の戦力が!!駆逐艦たった1隻に!!殺到する状況などあってたまりますかっ!!!」クビガクガク

加賀「」

鳳翔「母の目はごまかせませんよ……!あの時は明らかに吹雪さんに嫉妬していたわね」

加賀「……お……お母さん……後生ですから……」

鳳翔「いいえ許しません。今日は本当に夕ご飯抜きです。ここで3日分は食べたでしょ」メッ!

加賀「……そんな……馬鹿な……」シンダメ

吹雪(厳しくも優しいお母さん)

吹雪(いいなぁ)

お艦!

鳳翔「……」

鳳翔「……あら、お疲れ様です」

鳳翔「……ふふ、そうですね。私が無茶しては、駄目ですね」

鳳翔「娘たちが勇ましく闘っている姿を見て、少し興奮してしまいました」

鳳翔「……いつまでも子離れできないのは、反省しなくてはなりませんが」

鳳翔「でも、今回は少し安心したのです」

鳳翔「……ほら、あの戦争では、皆、戻ってこなかったでしょう?」

鳳翔「運命を変えようとして、頑張っている姿を見て」

鳳翔「今度こそ皆で……皆そろって、私のところに帰ってこようとしている」

鳳翔「……今までは、少し複雑だったのです」

鳳翔「いくさぶねとして生まれて、戦場で命を燃やすことは」

鳳翔「その本懐を遂げて逝く、船としての一つの幸せの形なのではないかと」

鳳翔「……母より先に逝くなど、娘としては失格ですが。ふふふ」

鳳翔「でも、それは間違いでした」

鳳翔「私は飛行機の代わりに、数えきれない人を乗せて海を渡ることになりましたが」

鳳翔「その時悟りました」

鳳翔「これがフネとしてあるべきかたちなのだと」

鳳翔「皆疲れ切っていました」

鳳翔「よれよれの服を着て、大きな荷物を重そうに抱えて、小さな子どもの手を引いて」

鳳翔「それでも、それでも今までとは、なにもかもが違ったのです」

鳳翔「いつ来るかわからない魚雷に怯えることも、いつ鳴るか分からない警報に気を張り詰めることもなく」

鳳翔「戦って散ることが本望だと思っている子たちも、いるかもしれませんが」

鳳翔「出来れば思い出してほしい。フネとは、もともと人を運ぶためのものだったことを」

鳳翔「人と人とをつなげるためのものだったことを」

鳳翔「人と一緒に、たくさんの、大事なものを運ぶためのものだったことを」

鳳翔「それもこれも、生きていてこそです」

鳳翔「日本は、強くて、美しい国です」

鳳翔「生きていれば、きっと希望はあります。小さくても強い希望は決して絶えません」

鳳翔「……出来ればあの子たちに、その形を見せてあげたかった」

鳳翔「……ふふ、ありがとうございます」

鳳翔「……そうですね。今度はきっと、大丈夫です」

鳳翔「……これからも、ずっと」

鳳翔「不束者ですが、よろしくお願い致しますね」

以上となります。

読んで下さった方、本当にありがとうございました。

初スレ立てでしたが、とても楽しく進めておりました。
元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426782642/

-赤城, 加賀, 翔鶴, 瑞鶴, 鳳翔, 吹雪