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金剛 榛名 鈴谷 熊野 時雨 夕立

【熊野SS】提督「鈴谷に嫌われている」【艦これ】

2017/06/12

提督「鈴谷、平成26年度の調達予定品の書類なんだが」

鈴谷「・・・・・・」

提督「個人装備の89式小銃、実はこれ折曲銃床式なんだ。追記しておいてくれ」

鈴谷「はぁ? 自分で気づいたんだから、自分で直せば良いじゃん?」

提督「おいおい、この書類を作成したのお前だろ?」

鈴谷「うっざ! やれば良いんでしょ? やれば!」パシ

提督「・・・・・・」

鈴谷「なんでこんなクズの指揮下にいるんだろ・・・はぁ」

提督「あと、研究・評価用弾薬等購入の欄にHK-416用フランジブル弾も追加しておいてくれ」

鈴谷「鈴谷は今さっきの書類の直しをしているの。見ればわかるでしょ? 目腐っているんじゃない?」

提督「・・・仕方がない、俺がやっておくよ」

鈴谷「死ねば良いのに・・・」

提督「・・・・・・」

提督「熊えもん、助けて!」ビエーン

熊野「誰が熊えもんですか!」

提督「鈴谷が俺のことを嫌っているんだ! どうにかしてくれ!」

熊野「情けない・・・一体何をなさったんですか?」

提督「身に覚えがない」

熊野「それでは埒が明きませんわ・・・そもそも、何故鈴谷さんを秘書艦に?」

提督「だって可愛いんだもん」

熊野「・・・・・・」

提督「なんか今時のJKって感じ? 良いじゃん良いじゃん!」

熊野「この変態、一度死んだ方が良ろしいのではないのかしら・・・」ジトー

提督「そう言わずに! ね?」

熊野「話になりませんわ、どうぞお引き取りを」

提督「くぅ~っ! 熊えもんのバカ! 貧乳! 奇声淑女!」

熊野「何ですってぇ~っ!?」グワシ

提督「ひぃっ!?」ビク

熊野「とぉぉおう!!」バキ

提督「ぎえぇぇ!!」ジタバタ

熊野「提督、ふざけた態度をとっていても、結構キテいましたわね・・・」

熊野「(鈴谷さんには内緒にするように言われていますから、提督には申し訳ございませんが・・・)」

熊野「(まさか、毎日鈴谷さんに素直になれないことを相談されているだなんて、言えませんわ・・・)」ハァ

鈴谷「熊野ーっ!!」ガチャ

熊野「はぁ・・・今日もですか」

鈴谷「また提督に酷いこと言っちゃったよぉ~!」グスグス

熊野「どうして貴女は毎回こうなんですの? いい加減になさい」

鈴谷「だ、だって・・・なんか提督と一緒にいると、変な気持ちになって・・・」モジモジ

熊野「変な気持ち・・・?」

鈴谷「胸がドキドキして・・・その、なんか凄く切ない気持ちになって・・・」モジモジ

鈴谷「それで、いつの間にか提督に素直になれなくなったの///」

熊野「(間違いなく恋の乙女ですわ)」

熊野「少しずつ治していきましょうとは言ったものの、日に日に悪化していきますわね」

鈴谷「うん・・・」シュン

熊野「私も鈴谷さんの妹ですから、姉の相談も聞きますし、力になってあげたいのは山々なのですが」

熊野「これは鈴谷さんの問題でもあるんですよ?」

熊野「もし、このままこの状態が続けば・・・」

鈴谷「つ、続けば・・・?」

熊野「間違いなく提督に嫌われます」

鈴谷「・・・!?」

熊野「もちろん秘書艦も降ろされるでしょう」

鈴谷「そ、そんな・・・」

熊野「当たり前でしょう? 毎日悪態をつかれている提督の身にもなって下さい。誰も好き好んで一緒にいたくはないでしょう」

鈴谷「」

熊野「(ここまで言えば少しは・・・)」チラ

鈴谷「」ブツブツ

熊野「・・・?」

鈴谷「・・・もう寝る」モゾモゾ

熊野「はぁ・・・」

― 翌日 ―

鈴谷「(もうすぐお昼時・・・きょ、今日こそ提督にカレーを・・・!)」

提督「そういやそろそろ昼か・・・よいしょ」ガタ

鈴谷「ど、どこに行くの? まだ仕事終わっていないでしょ?」

提督「昼飯を貰いに行ってくるんだよ。ったく、お前が秘書艦なら持ってきてくれても良いのに・・・」

鈴谷「なんで鈴谷がそんなことしなくちゃいけないわけ? 自分の昼食なんだから、自分で持ってくれば?」

提督「はいはい、お前も食ってこい」

鈴谷「きっも・・・マジで死ねば良いのに・・・」スタスタ

鈴谷「(・・・今日もダメだった)」

提督「さて、今日の日替わり定食は・・・お! 肉じゃがか!」

間宮「お疲れ様です、日替わり定食になさいますか?」

提督「ええ、頼みます」

龍鳳「今日は私も手伝っているんです!」

提督「お、そうなのか! いやぁ~、楽しみだなぁ!」

龍鳳「ふふ・・・」ニコ

鈴谷「・・・・・・」イライラ

鈴谷「(あんなにニヤニヤして・・・鈴谷だって、提督がびっくりするくらい美味しいカレー作れるんだから!)」

金剛「Hey, 提督ぅー! 一緒に食べまショウ!」

榛名「提督、席をご一緒してもよろしいでしょうか?」

提督「ああ、良いぞ」

金剛「今日は人生で初めてのNattoに挑戦しマース!」

提督「え? お前イギリス生まれだからそれは・・・」

榛名「金剛姉様、無理をなさらずに・・・」

金剛「大丈夫デース! イタダキマース!」パク

金剛「・・・・・・」モグモグ

金剛「」

提督「おい、金剛・・・?」

榛名「金剛姉様・・・?」

金剛「Th...This isn't how I wanted things to go...! (こ、こんなはずでは・・・!)」プルプル

榛名「金剛姉様、大丈夫ですか?」

金剛「も、もちろんデース!」プルプル

提督「Be strait with me. We take this at your pace. (正直に言ってくれ。無理をするな)」

金剛「・・・提督ぅー、そのニクジャガ、美味しそうデースネー」チラ

提督「はぁ・・・ほら、俺のはまだ手つけていないから、それをこっちに寄越せ」

金剛「提督ぅーっ! I love you!」ギュ

提督「おい、食事中だ。あと納豆臭い」

榛名「良いなぁ・・・」

鈴谷「・・・・・・」

金剛「提督ぅー、一緒にお昼寝するネ!」ギュ

提督「おいおい、まだ午後の2時だぞ?」

榛名「提督、少しくらい休みましょう?」ギュ

提督「榛名まで・・・」

鈴谷「」イライラ

鈴谷「ちょっと提督。まだ仕事終わっていないでしょ」

提督「いや、俺の分は一区切りついたよ。あとはここ1週間の出撃の際の作戦書の作成だけだ」

鈴谷「今やれば良いじゃん。つーか、鈴谷がまだ終わっていないのに自分は呑気に仮眠とるんだ。へぇ~!」

鈴谷「なら、鈴谷の分も手伝ってくれても良いじゃん! なんでこんな面倒くさいことばっかり鈴谷にやらせるの!? パワハラ!?」

提督「と言っても、すぐ終わりそうだろ。すまんな、俺もちょっと最近疲れが溜まっていてな・・・ちょっと寝るよ」

金剛「ワタシが子守唄歌ってあげマース!」

榛名「じゃあ榛名は傍で提督が眠るまで見守っています」

提督「冗談だろ? ハハハ」

鈴谷「・・・・・・」

鈴谷「熊野ーっ! 金剛さんと榛名さんがぁ!」

熊野「はいはい、今度はどうしたんですか?」

鈴谷「あの2人が提督にベッタリし過ぎなの! 提督もニヤニヤして!」

熊野「仲が良いのは良いことではありませんか」

鈴谷「あのやり取りを見ていると、凄く嫌な気持ちになっちゃうの!」

熊野「では、自分でどうにかして下さい」

鈴谷「それができないから、相談しているの!」

熊野「そんなにいつもイライラしていては、戦闘の際に命取りになりますわよ?」

熊野「(はぁ・・・事態が悪化して、取り返しのつかないことにならなければ良いのですが・・・)」

夕立「提督さーん! 一緒に遊ぶっぽい!」ワフワフ

提督「ダメだ。今日も外の雪掻きだ」

時雨「ほら、夕立。僕達も一緒に提督を手伝おう?」

夕立「むぅー・・・じゃあ雪合戦で良いっぽい」

提督「もっと散らかしてどうする・・・まったく」ナデナデ

夕立「むふー」ワフワフ

鈴谷「」イライラ

時雨「じゃあ、行こうか」

鈴谷「いい加減にして! なに仕事サボろうとしt」

ウーーーーーーー!!

提督「警報!? 今日は深海棲艦の動きはみられないはずだぞ!?」

時雨「こういう時もあるさ。夕立、出撃準備するよ!」

夕立「うん!」

提督「仕方がない、鈴谷! こんな悪天候の中悪いが、旗艦を頼む!」

鈴谷「はいはい、わかったよ」

提督「鈴谷! そんなふざけた態度をとらないでくれ! 今日の海の状態は非常に危険なんだ!」

鈴谷「そんな危険な状態の海に鈴谷を出撃させるのは提督でしょ! 自分は何もしないくせに!」

提督「・・・!」

鈴谷「良いよね、提督は。自分は安全な鎮守府にいて、ただ指示すれば良いだけなんだから」

鈴谷「何かあればすぐ命令だ、って言うんでしょ? 本当、あんたが戦ってそのまま死ねば良いのに」

時雨「な、なにもそこまで言わなくても・・・!」

夕立「とにかく急ぐっぽい! 提督さん、他の艦娘の構成は?」

提督「金剛と榛名、熊野をつけよう。時間がないから、各自そのまま出撃してくれ! すまない」

― 海上 ―

鈴谷「・・・・・・」ザザ

熊野「・・・鈴谷さん、どうしたんですか?」

鈴谷「何でもない・・・」

熊野「今から戦闘態勢に入ります。考え事は良くないですよ?」

鈴谷「・・・・・・」

夕立「・・・ふんっ」

時雨「・・・・・・」

金剛「ちょっと海が荒れているデース・・・この戦闘、早く終わらせた方が良いデース」

榛名「・・・! 敵艦発見! 主砲、砲撃開始!!」ズガァァン!!

鈴谷「く・・・!」ズガァァン!!

時雨「何とか勝った・・・みんな! 無事かい!?」

夕立「夕立は大丈夫っぽい!」

金剛「ふぅー・・・ちょっと危なかったデース」

榛名「はい、榛名は大丈夫です・・・」

熊野「鈴谷さんがいませんわ!」

時雨「え!?」

熊野「鈴谷さんがいませんの! 視界不良なので、戦闘に集中していて・・・」

夕立「そんな・・・こんなに暗いと見えないっぽい!」

榛名「おまけに海も大分荒れています」

金剛「もう燃料もないネ・・・」

時雨「・・・一旦帰投するしかないようだね」

熊野「そんな!? 鈴谷さんを置いてはいけませんわ!」

夕立「そうは言っても、まだ他の深海棲艦もうろついているかもしれないよ?」

榛名「そう遠くには行っていないはずですが・・・このまま捜索をするのは危険です」

金剛「ワタシ達も無傷ではないデス。熊野、一度撤退しまショウ」

熊野「・・・っ!」

― 執務室 ―

提督「何!? 鈴谷の消息が不明だと!?」

熊野「はい。捜索を開始したかったのですが、総員の状態、天候、視界不良を考えて一時撤退をしました・・・」

提督「鈴谷を見失ったのはどこだ?」

熊野「今回戦闘を開始した海域から、そう遠くへは行っていないと思います」

提督「・・・出撃した艦娘のうち、誰がまだ動けるんだ?」

熊野「はい? 私と夕立さん、榛名さんが小破ですが・・・」

提督「すまん、熊野。俺を先程行った海域まで誘導と援護してくれないか?」

熊野「提督? まさかこの悪天候で捜索をするのですか?」

提督「当たり前だ! 哨戒艇を1隻用意する。鈴谷を置いていけるわけないだろ!」

熊野「ですが危険です!」

提督「鈴谷はお前の姉だろ? 家族を死なせて溜まるものか! 俺にとっても鈴谷は娘みたいに大切なんだ!」

熊野「・・・わかりました」

― 海上 ―

鈴谷「あ~あ、熊野達とはぐれちゃった・・・」

鈴谷「もう燃料も尽きてきちゃった・・・」

鈴谷「このまま沈むのかなぁ・・・」

鈴谷「提督、みんな、ゴメンね・・・」

熊野「鈴谷さん!」ザザ

鈴谷「え?」

夕立「良かった! まだそんなに流されていなかったっぽい!」

榛名「提督が捜索をしに来たんですよ!」

提督「お前ら、援護してくれ! 深海棲艦が来ないうちに帰投するぞ!」

提督「鈴谷! 梯子から昇ってくるんだ!」

鈴谷「助かった・・・」

― 執務室 ―

提督「良かった・・・鈴谷が見つかって・・・」

熊野「本当にありがとうございます! もし見つからなかったら・・・」ポロポロ

提督「良かったな、熊野。鈴谷の入渠が終わったら、傍にいてやれ」

提督「とりあえず、鈴谷には明日から事務の方はやってもらおう。今日はゆっくり休むよう、伝えておいてくれ」

熊野「はい・・・」

熊野「鈴谷さん・・・!」ダキ

鈴谷「熊野・・・」

熊野「本当に心配しましたわ! 無事で良かった・・・!」

鈴谷「あはは・・・ちょっと迷子になっちゃった」

熊野「今日はゆっくり休むよう、提督からご伝言を頂きましたわ」

鈴谷「・・・うん」

熊野「明日は鈴谷さんからも提督にお礼を言って下さいね?」

鈴谷「・・・・・・」

提督「鈴谷、体調は大丈夫か?」

鈴谷「・・・・・・」

提督「やはりあの悪天候をもう少し考慮するべきだった・・・俺のミスだ、本当にすまん」

鈴谷「(・・・言わなきゃ)」

提督「今日からまた秘書の仕事を頼んで、すまんな」

鈴谷「・・・・・・」

鈴谷「鈴谷を助けて、恩に着せたつもり?」

提督「え・・・?」

鈴谷「これは戦争なんでしょ? なんであんな悪天候の中、捜索なんかしたの?」

鈴谷「深海棲艦の被害に逢うかもしれないんだよ? 他の仲間も危険な目に逢わせる気?」

提督「お、俺はそんなつもりで・・・!」

鈴谷「鈴谷、お礼なんて言わないから」

提督「・・・・・・」

鈴谷「(また言ってしまった・・・)」

熊野「いい加減にして下さい!」バン

鈴谷「・・・・・・」

熊野「何を考えているのですか!? 自分を助けてくれた人に向かって!」

鈴谷「・・・・・・」

熊野「はぁ・・・馬鹿馬鹿しい。もう知りませんわ、どうぞご勝手に」

鈴谷「・・・ゴメン」

鈴谷「(どうしてあんな酷いことを・・・鈴谷、病気なのかな・・・?)」

鈴谷「(もうヤダ・・・今度こそ提督に嫌われた・・・)」

鈴谷「・・・?」

鈴谷「(執務室から話声がする・・・)」コソ

時雨「あの後、鈴谷さんとはどうなんだい?」

提督「・・・・・・」

時雨「その様子だと、上手くいっていないようだね」

夕立「上手くいっていないどころか、もっと酷いこと言われたんじゃない?」

提督「・・・・・・」

夕立「・・・うわぁ」

時雨「ちょっと許せないなぁ・・・提督をこんなにして・・・」

提督「そう鈴谷を責めるな・・・俺が悪いんだ・・・」

時雨「・・・まだ秘書艦を変更するつもりはないの?」

提督「ああ・・・俺は鈴谷を信頼している。あいつは俺のことを心底嫌っているがな」

時雨「・・・・・・」

夕立「夕立達じゃ、ダメっぽい?」

提督「え・・・?」

夕立「ん・・・」チュ

提督「んん!?」

時雨「あ! ズルいじゃないか! 僕も・・・」チュ

提督「んん!!」

時雨「ん・・・はぁ・・・これが僕達の気持ちだよ」

夕立「夕立達は本気で提督さんのことが好きっぽい・・・」

提督「夕立・・・時雨・・・」

時雨「・・・僕達をもっと頼ってほしいな」

夕立「お仕事いっぱい頑張るっぽい」

提督「・・・ありがとう、でももう少し考えさせてくれ」

時雨「・・・わかった」チラ

夕立「・・・・・・」チラ

鈴谷「・・・!」

時雨「」ニヤ

夕立「」ニヤ

鈴谷「っ!」ダッ

提督「? どうしたんだ?」

夕立「何でもないっぽい・・・」

時雨「・・・・・・」

鈴谷「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね <⦿> <⦿>」

鈴谷「(提督・・・鈴谷の提督・・・鈴谷を助けてくれた提督・・・)」

鈴谷「(鈴谷を秘書艦にしてくれた提督・・・鈴谷を信頼してくれた提督・・・)」

鈴谷「・・・・・・」

提督「はは・・・まさか、夕立達があんなに思っていてくれたなんて・・・」

鈴谷「・・・・・・」ガチャ

提督「おぅ、鈴谷。戻ってきたか」

提督「今日の業務は終了して良いぞ。俺はもう少し作戦を考えておく」

鈴谷「・・・・・・」

提督「うーん・・・やっぱ翔鶴と瑞鶴を行かせるか・・・」カキカキ

鈴谷「・・・・・・」スッ

鈴谷「・・・っ!」グイ

提督「うわっ!?」ドサ

提督「何をするんだ!? びっくりするだろうg」

鈴谷「ん・・・」チュ

提督「!?」

鈴谷「ん・・・ふぅ・・・」レロォ

提督「んんん!!」

鈴谷「・・・提督」

提督「す、鈴谷・・・?」

鈴谷「今まで酷いこと言ってゴメンね・・・? 誤って許される問題じゃないのはわかっているけど・・・」

提督「なんでキスなんか・・・」

鈴谷「さっき夕立、時雨としたでしょ・・・?」

提督「え、え~と・・・」

鈴谷「鈴谷ね、提督といると凄く変な気持ちになるの・・・」

鈴谷「自分が自分でいられなくなる気持ち・・・胸がドキドキして、凄く切なくて・・・」

鈴谷「いつも提督に対して素直にできないの・・・いや・・・」

鈴谷「そうでもしないと、気が狂いそうになるの・・・」

提督「鈴谷・・・」

鈴谷「いつもいつも本当にゴメンね・・・? 鈴谷を秘書艦にしてくれて、ありがとう・・・」

鈴谷「私が海上で行方不明になったとき、助けてくれてありがとう・・・」

鈴谷「本当はね・・・提督のこと、好きだよ?」

提督「・・・・・・」

鈴谷「そう・・・好きだよ・・・大好きだよ・・・」

鈴谷「でもね・・・邪魔だよね、夕立と時雨」

提督「え?」

鈴谷「だって、鈴谷の提督を奪おうとしているんだもん・・・」

鈴谷「ねぇ、提督・・・既成事実って、知ってる?」

提督「・・・おい、冗談だろ? 止めろ」

提督「おい! 誰か来てくrんむぅ!?」

鈴谷「もし大声出したりしたら、憲兵さんにレイプされたって言うから」ニヤ

提督「鈴谷・・・! それだけはダメだ!」

鈴谷「提督・・・愛しているよ・・・ <⦿> <⦿>」ファサ

多数決で

▷ NOMAL END ~叶わぬ願い~

▷ BAD END ~失意の愛~

[BAD END ~失意の愛~]

提督「鈴谷、やめろ! やめてくれ!」

鈴谷「もう遅いよ・・・」

提督「誰か・・・助け・・・!」

――――――――――――――――――――――――――――――――

提督「(そのまま誰も助けに来ることはなく、俺は鈴谷に成すがままにされた)」

提督「(鈴谷は人間ではない、艦娘だ。物凄い力で拘束され、口の中、全身、隅から隅までひたすら犯された)」

提督「(あの時、初めて性犯罪の被害に逢った女性の気持ちがわかった気がする)」

提督「(力で敵わない相手に、無理やりされる・・・俺は、ただただ、恐怖に耐えていた)」

提督「(しかし、鈴谷を体で受け入れてしまったのも事実だ)」

提督「(俺は、責任をとらなくてはならない)」

提督「(時雨・・・夕立・・・ゴメンな・・・)」

鈴谷「提督! 考え事?」

提督「い、いや! 何でもないよ!」

鈴谷「・・・時雨、夕立」ボソ

提督「!?」

鈴谷「ふんっ!!」バキ

提督「ぐえぇっ!?」ガク

鈴谷「・・・・・・」グイ

提督「うぐぅ・・・!」

鈴谷「あのさぁ・・・なんで他の娘のことかんがえているのかなぁ・・・」

鈴谷「鈴谷のことだけ見ていれば良いんだよ? ねぇ? そんなに痛い目に逢いたいの?」

提督「すまん・・・許してくれ・・・」

鈴谷「そうそう・・・わかってくれれば良いんだよ」

鈴谷「憲兵さん、怖いもんねー?」クスクス

提督「・・・・・・」

鈴谷「ま、提督がお利口さんにしていれば、大丈夫だよ」

鈴谷「・・・愛しているよ、提督」

提督「・・・ああ、俺もだ、鈴谷」

鈴谷「ふふ・・・ふふふ・・・」

――― 終 ―――

[NOMAL END ~叶わぬ願い~]

時雨「そこまでだよ!」バン

鈴谷「!?」

時雨「夕立、鈴谷さんを取り押さえて!」

夕立「ぽい!」ガシ

鈴谷「あぐっ! 放してよ!」

時雨「憲兵にお世話になるのは、果たしてどちらかな?」

夕立「何か嫌な予感がすると思ったら、この通りっぽい!」

鈴谷「何を白々しい・・・! お前ら私を見て笑っただろ!」

提督「た、助かった・・・」

時雨「大人しくしなよ、もう君に逃げ道はないよ?」

熊野「(その後、提督の必死の弁解から、鈴谷さんの処分は不問となりました)」

熊野「(しかし、鈴谷さんは秘書艦からは降ろされてしまいました)」

熊野「(もちろん、白露型の2人が騒動の内容を内密にするわけもなく・・・)」

熊野「(噂は瞬く間に、鎮守府内に広がりました)」

熊野「(そして・・・)」

鈴谷「・・・・・・」

白露「」ヒソヒソ

村雨「」ヒソヒソ

春雨「」ヒソヒソ

鈴谷「・・・・・・」チラ

夕張「」ヒソヒソ

川内「」ヒソヒソ

神通「」ヒソヒソ

那珂「」ヒソヒソ

鈴谷「・・・・・・」チラ

翔鶴「キタナラシイ・・・」

瑞鶴「ウワッ、コッチミテルヨ!」

龍鳳「」チラ

龍鳳「」ヒソヒソ

鈴谷「・・・・・・」

金剛「おぉ~と! 手が滑ったデース!」ツル

鈴谷「」バシャ

金剛「Oh, 鈴谷! こんなところにいたんデスか! そんなところに座っていると、邪魔デース!」ニヤニヤ

榛名「まぁまぁ・・・ほら、鈴谷さんも、金剛姉様もワザとやったのではないんですから、ね?」クスクス

鈴谷「・・・・・・」

金剛「・・・なんデスか、その目は? シッ!」ドカ

鈴谷「うぐっ・・・!」

榛名「少し、お仕置きが必要なみたいですね・・・」ガッ

鈴谷「うぅ・・・」

扶桑「まぁまぁ、その辺で・・・」

扶桑「皆さんも見ていますし、ね・・・?」

山城「・・・・・・」

金剛「・・・チッ、行きマショウ、榛名」スタスタ

榛名「・・・・・・」スタスタ

鈴谷「・・・・・・」

山城「・・・勘違いなさらないでね? 私達は別に貴女を助けようと思っているわけではないわ。空気が悪くなるのが嫌なだけなの」

扶桑「・・・まぁ、貴女がいるだけで場の空気が悪くなりますが」

鈴谷「・・・・・・」

扶桑「・・・さ、行きましょう、扶桑」

山城「・・・・・・」

熊野「・・・・・・」チラ

熊野「・・・・・・」スタスタ

鈴谷「・・・・・・」

鈴谷「(本当に・・・どうしてこうなったんだろう・・・?)」グス

鈴谷「(提督・・・)」ポロポロ

提督「鈴谷は大丈夫かなぁ・・・最近会っていないからなぁ・・・」

時雨「提督は優しいんだね・・・レイプされそうになった相手に気をかけるなんて」

夕立「でも今は、夕立達が秘書艦っぽい! 提督さん、構って構ってぇ~!」ワフワフ

提督「はは・・・そうだな、お前達には助けられたもんな」ナデナデ

時雨「ふふ・・・僕と夕立は、提督の忠犬だからね」

提督「可愛い忠犬が2匹もいるだなんて・・・俺は幸せ者だな」

夕立「そうでしょ、そうでしょ!」

提督「時雨、夕立、ありがとう・・・愛しているよ」

時雨「うん・・・もちろん、僕もだよ」ギュ

夕立「提督さんを絶対に離さないっぽい!」ギュ

夕立「ずっと・・・一緒だよ・・・? <⦿> <⦿>」

――― 終 ―――

[GOOD END ~鈴谷とのケッコンカッコカリ~]

 騒動の後、多くの艦娘から無視され、金剛と榛名から執拗なイジメを受けていた鈴谷。落ち着きを取り戻したときには
既に遅かった。時雨と夕立の制止を振り切り、鈴谷への対応を改めさせることに成功する提督。歪んだ愛情表現でも、
自分を愛してくれた鈴谷を受け止めた提督。「一緒に幸せになろうな、鈴谷」 「うん・・・愛しています、提督」

[NOMAL END ~海を見つめる鈴谷~]

 鈴谷を止めるために動いた時雨と夕立ではあったが、鈴谷が隠し持っていたのは拳銃だった。発狂した鈴谷には、
躊躇などなく、本気で2人を殺そうとする。絶体絶命の白露型の2人を庇った提督であったが、人間と艦娘は違う。
大量の出血をしながらも、最期まで鈴谷を責めることなく、こと切れた。この騒動の後、鈴谷は処罰として解体が
決まった。しかし、隙をついて脱走、鈴谷が向かったのは、波止場であった。あそこに行けば、海が見える・・・
そう、提督が大好きだった、あの海が・・・2人の大好きだった、海が・・・

すまん、もう書く気力がないんだ・・・

>>102

あの作者さんとは別人だけど、少し参考にさせていただきました

元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419348392/

-金剛, 榛名, 鈴谷, 熊野, 時雨, 夕立