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【雷・暁】提督「養子になってほしいんだ」【艦これSS】

2017/03/06

暁&響&雷&電「「「「えっ?」」」」
提督「仕事上の付き合いではない関係になりたい」

提督「君たち4人を大切に思っている」

提督「無論、性的な目で見ているとかそういうことではない」

提督「君たちと別れるのが辛い。今後とも見守っていたい」

提督「だから……養子に、家族になってほしい」
喜びの終戦宣言から一か月

ついに部隊の解散日が訪れ、共に戦った艦娘達とも別れることになった。

長い時間を共に過ごし、共に暮らし、共に戦い、共に努力した。
だけれども彼女らは私の家族ではない。

仕事仲間だ。

仕事が終われば別れるのは必然だろう。

むしろそうでないといけない。
部隊は解散しても軍人として仕事は続けるのだから
どこかで同じ場所に配属される子もいるかもしれない。

武蔵と那智など私の指揮下のままになる子もいる
だがそんなものはごく一部。

平時は2年に1度程度で人事異動
彼女達との別れもそう遠くないだろう。

それに艦娘の多くは軍属を離れ、民間人としての生活を選んだ。

同窓会幹事は青葉。色々計画しているとのことでそれは楽しみだ。
上司部下だろうが関係の深い浅いがあるのは当然。

指揮者だった間、私の場合はどちらかと言うと受け身の交友関係だった。

上役として部下の話を聞くことに努めたためだ。

比較的高めの年齢ということもあり色恋の話もなかった。

提督まで出世するのは勤務年数一ケタ年では無理だろう

どうして多くの鎮守府提督が10代20代なのか 入隊して即提督なのか。

軍人として経験を積み出世という形で提督になった私にはわからない
だが彼らのほうが戦果が多かったりして悔しい。

その結果よく会話していたのは積極かつ遠慮なく話しかけてくる子供

駆逐艦が多かった。

決して少女趣味ではない。
初期艦だった電には一番長い時間秘書艦を務めてもらったし

0から鎮守府を作り上げたかけがえのない相棒。

初期のころは机は段ボール。電灯すらなく、夜中にトイレに起こされたこともしばしば。
いくらなんでもアレは環境的にどうかと思う。

雷雨の日などは布団に潜りこんできて対応に困った。
そんな名前してて怖いのかよ。

その姉妹である雷にはだらしないところをいつも助けてもらった
辛い時もいつも励ましてもらった

職務関係なく洗濯とかやってもらっちゃったな。うん。

部屋を勝手に掃除されるのと食生活にガミガミ言うのには閉口した。
暁は着任後すぐ 妹達と仲がいい私に懐いてくれた。

小さいなりで一人前ぶる 姉ぶるのが可愛らしくよくご飯を御馳走してあげた。
毎回『なぜか』旗が刺さっているのに本人激昂。その姿もまた愛らしかった。

響が執務室に遊びにくるようになったのはいつごろだったろうか……
気がついたら傍にいたという感覚

暁や雷のようにどんどん話しかけてくるわけではなかったが一緒に居てとても自然だった
波長が合っていたのかもしれない。

とにかくこの4人とは仲良くやっていたと思う。
だからだろうか

部隊の解散が決まり、艦娘たちが何人かで連れ立って別れの挨拶に来る際

この4人の番が来た時、私はとんでもないことを口走ってしまい……

なんだ「大切に思っている」って「家族になりたい」って

「仕事上の付き合いだけではない関係になりたい」?

いい年した男がなに馬鹿なこと言ってる。キモいわ!!

これはドン引きしてるだろうなぁ…と怯えながら4人の顔を見ると。
8つの目がじっとこちらを見ていた。

そして30秒ほどの沈黙の後、帰ってきた言葉はまさかの肯定だった。
暁「この家 この家がいいわ! 4LDKでお庭が広い!」

響「こいつはいい……が家賃もいい値段。少しは遠慮したらどうだい」

雷「そうよ! いくら司令官でもお給料には限度があるわ!」

電「電は2LDKで十分だと思うのです」

暁「えー? でも一人部屋欲しいしー」

突然子供4人の親になって住む家を選ぶことになった。

な… 何を言っているのか わからねーと思うが

響「司令官からの話じゃないか」

電「まさか…やっぱりなしとか言わないですよね?」

不安そうに見つめないでくれ。
提督「いや、うん。嬉しいよ 嬉しいんだけど」

提督「ホントにいいのか?」

だって独身男の家に美少女が養子なんて周囲の目とか

雷「ひどーい 疑ってるの?」

響「知っているだろう。ちゃんと親がいる少年兵など数少ないこと」

響「頼れる親族等もなかった。身元がしっかりとした家に養子なんて夢のような話さ」

提督「だけど同じ引き取られるなら同姓の」

多くの駆逐艦たち、子供は身寄りのない者から選抜されたものであることは知っていた。

だが、戦後行き場がない子達は声を上げた有志

年長者の戦艦や重巡・空母等が引き取るとも聞いた。

退職金も出るし生活はやっていける

私が声をかけなければこの4人もそうなっていただろう。
響「さすがに一つの家で4人一緒 という話はなかったよ」

電「それに…」

それに?

暁「い、言わせないでよ! 司令官がよかったの!!」

そう言うと暁が右足に抱きついてくる。電は左足に。

にやりと笑うと響が背中に飛びついてきた。

雷「あー 出遅れたー ずるーい」

ぷんぷんしていたので空いていた両手を差し出すと
雷はその手を掴み、自分の両頬に当てて大きな声でこう言った。

「家族になるんだもん」

「これからはもーっと私に頼っていいのよ!」
「これからはもーっと私に頼っていいのよ!」



その言葉通りだった

雷「はいテレビはそこ」

雷「電、そんなとこに椅子置いちゃだめよ。五人等間隔にしないと」

雷「タンスの段ごとに自分の服を入れること」

雷「あー なんで調味料が下駄箱に入ってんのよー」

引っ越しの時一番頼りになったのは雷だった。

というか後の四人は頼りにならなかった。

当然四人であるからして自分もである。
暁「暁のほうがお姉さんなんだから命令しないでよ!」

雷「姉なら姉らしくちゃんとして! 靴は脱ぎっぱなし、さっき水道出しっぱなし!」

暁「……」

言い返せずちょっと悔しそう

響は我関せず。電は新しい家にわくわくしていた。
響「置物は玄関でいいかな?」

電「こ、怖いのです! なにこれ…」

響「ゾーラの仮面」

雷「変なもの持ち込まないで!!」
提督「しかしよかったのか? この程度の家で」

提督「狭すぎやしない?」

新居は電の意見が通って2LDK

8畳と6畳の部屋と12畳ほどのリビング
今までの一人住まいの部屋と比べると格段に広いが人数分部屋はない。

提督「もうちょっと広いところでも予算的には」

電「みんな一緒のほうが楽しいのです 問題ありません」

雷「そうね」

響「あまり出費を強いる気はないさ」

暁「一人部屋~ 憧れてたのにぃ~」

多数決は3対1になった模様。
提督「ほれほれ 機嫌直して」

一人部屋の夢破れ、隅っこでいじいじしている暁を抱き上げてソファーまで運んであげる。

暁「ふぇー! 子供扱いしないでよー ばかー!」

ぷんすかされてしまった。
でも積極的に抱っこから抜け出そうとはしなかった。

小さくても女の子らしく柔らかい。抱き心地は大きい猫といったところ。
バタバタされるとちょっと重いかな。鍛え方が足りないか。

電「ジー」

ん? なんか凄い視線

電「できれば次…」

そのあと3人抱っこ5分ずつ 腕パンパン 父親業は肉体労働

響「抱っこの次は肩車でもしてもらおうか」

電「コミュニケーションは大切なのです!」
提督「とりあえず小学校を決めないとなぁー」

ナデナデ(肩車の代用)をしつつ本題へ

暁「小学校?」

提督「お前らくらいの子供が皆でお勉強するところ」

電「足柄さんたちが教えてくれてたみたいにですか?」

提督「そうそう」

提督「あと役所に届け出しないといけないし、仕事は毎日あるしこれから忙しいぞー」

雷「もーっと頼っても」

提督「退役しちゃったんだから仕事は頼れないなぁ」

雷「ひどーい」

提督「公立の学校でいい? 家から近いし」

電「はいなのです! 楽しみです」

暁:そわそわそわそわ

提督「ところで……全員何年生? 2年生くらい?」

暁「4年生!! これは許さないんだから!」

ポカポカ 痛い痛い

どっちにしろ子供じゃないか。

暁「大違いなのー!」
だから早く寝なさい、そんな話をしていたらもう10時ですよ。

響「おしゃれイズムを見てから」

駄目です

電「5人並んで寝ると何の字だと思いますか?」

4人で並んでろ

雷「いいじゃないの初日くらい」

暁「ふぇっ い、一緒のお布団で寝るのぉ!?」

寝ません

子供部屋にした8畳に4人を押し込んで

2時間後くらいに覗くと仲良く抱き合ってひとかたまりになって寝てた。

1日目日曜日はそれで終了。

月曜は朝から有給で役所巡りをして

申請を出すと…火曜からもう小学校に編入可能。
普通であれば元軍人!!

なんて受け入れるのに数週間会議を経るとこなんだろうが

「義務教育」という法律上前提があるからして過程を経ずに結論

帰りに買ってきたランドセルを背負って4人とも緊張した面持ち。

電「お友達できるか不安なのです…」

響「よしよし 電なら大丈夫さ」

暁「むしろ響のほうが心配だと思うけど」

響「なにぃ!?」

雷「ロシア語で自己紹介しちゃダメよ?」

暁「暁は友達100人くらい作っちゃうしー」

響「10人を目指そう…」

不安だけど付いていくわけにはいかない。

とりあえずこっちも初出勤……

転任先の職場では『ロリコン』『犯罪者』『転任早々有給使用』

との悪名が。シクシク
とぼとぼ帰宅すると4人は楽しげに学校の話で盛り上がっていた。

容姿のおかげもあったのか。帰宅時には全員「友達が沢山できた」という嬉しい報告×4

そりゃ『突然転校してきた美少女』なんて攻撃しにくいよな。

やはり外見がいいと色々上手くいく。

こっちはただのオッサンだからうまくいかない。

あと学校の話題の輪に入れない

さみし……

雷「そんな顔してないでお話聞いてよ!!」

わーい
『育児に理解ある我が職場』
雷「はい ハンカチ持った? ティッシュは? 家の鍵は」

君は娘であってオカンではないのだからそこのとこよろしく

鎮守府時代は職場に住んでたけど今は電車通勤

雷「時間ないけど牛乳くらい飲んでいかないとだめよ」

響「シャツにアイロンはかけておいた」

暁「ねみゅいよー zzz」

電「zzz」

朝の強い組 弱い組 はハッキリ二分の様子

さて、子供の養育費を稼ぐために頑張らないと。仕事は大変。

響「ほら 聞いた電車の時間だともう出る必要がある」

雷「ネクタイ曲がって」

雷「って2人とも玄関で寝ない! お見送りくらい! きちっと!」

暁&電「…ふぃ」

提督「んじゃいってきまーす」

「「「「いってらっしゃーい」」」」

でも送り出してくれる声があるのは嬉しいかな?
提督「おはよう」

武蔵「おはよう …早いのだな」

提督「夕飯は5人で囲まないと雷がうるさいんだ いきなり有給も使ったし早出で仕事を」

提督「そっちも早いね」

武蔵「ウチの子も夕飯は一緒したがるのでな 今晩は皿うどんだ」

武蔵もその他戦艦同様に行き場のない駆逐艦を娘として引き取っている

子持ちが多い職場は大抵朝早くて帰りも早い
~1時間後~

那智「おはようございます……うう 飲み過ぎた」

朝が遅い例外もいた。

那智「うちの早霜はどうもお酌が上手でいかん」

那智「今日、仕事上りに迎え酒でもどうかな?」

提督&武蔵「家で娘が待っているので御遠慮させていただきます」

子供が小さい片親は飲み会にあんまり出れない

早霜くらい育ってると関係なさげ

那智「なんだ一人で飲むか…」ショボーン
提督「ただいまー」

「「「「おかえりー」」」」

迎えてくれる声があるのはもっと嬉しい。

雷「はい 晩御飯 味わって食べてもいいのよ?」

小学生なのにご飯作って待っててくれるとかうちの娘スペック高すぎー

モグモグ

電「おいしいですか その電が作った野菜炒め」

提督「うん おいしいおいしい」
暁「あー 暁が作ったけんちん汁のほうがおいしいに決まって」

雷「おいしいだけじゃ駄目よ やっぱりこの胡麻和えこそが」

提督「喧嘩するな~」

響「そうだね はいあーん」

電「響ちゃんズルいのです」

はいはい 一人ずつ一人ずつ。

お父さんモテて困っちゃうな。

暁「けんちん汁あーん」

ど、どうやって?
『おかいもの』

スーパーに行くとカートは自分が押す

そして4人が欲しいものを次々と入れていく。

暁「今日はハンバーグカレーがいいわ!」

響「またかい? ビーフストロガノフにでもしようじゃないか?」

暁「び、ビーフスロフガノフ?」

電「なにかお洒落なのです! 電もそっちがいいのです」

雷「冷蔵庫の中の豆腐ともやしと卵を使っちゃいたいんだけど」

雷「だからゴーヤだけ買ってチャンプルーよ」

まず通る野菜コーナーと魚肉コーナーは平穏

ピーマンをかごに入れようとしたら暁君ナイスディフェンス

暁「むー」

だけど身長が足りない 上からかごにゴール

ピーマンとゴーヤが並ぶ緑一色のカゴ中身には不満そう。
問題のお菓子・嗜好品コーナー

暁:キラキラキラキラ つカントリーマーム

電:キラキラキラキラ つパイの実

雷:キラキラキラキラ つトッポ

うう、キラキラしたおねだり視線が眩しいぃ

暁と電はともかく雷まで

雷「だって最後までチョコたっぷりなのよ! 買うしかないじゃない!」

ハイハイ

うん? 響はどこに

響:キラキラキラキラ つウォッカ

「駄目 絶対」

響「わかったよ 甘いジュースにでもする」 つスミノフアイス

いやいや
総菜コーナー

おっ やきそばとトンカツが30%OFFだ

と手を伸ばすと今度は雷さんハードディフェンス

またしても相手の上を掻い潜って取ろうとすると電が腰を掴んだので手が伸びず。

雷「駄目よ出来合いの総菜なんて」

電「電がちゃんとチャンプルー作るのです!」

たまには出来合いのものも食べたくなるのに……

店員「御試食いかがですかー」

しゃーない試食の一口で我慢

足柄「ってんにゃ!? 提督たち?」

……あれ? 退官してトンカツ屋開業したはず なぜスーパーの店員に
響「きっと 店は潰れたのだろう」

雷「あぶらぎっしゅで胸やけする味だったからねー」

電「そして借金を抱えてスーパーのアルバイトに」

暁「…気を落とさないで」

足柄「ちがーう!」

なんでもスーパーに品を卸すことになり、いい話だと喜んでいたら業界の慣例…と

定休日に無給で販売員やらされたあげく、売れ残ったら買取を強要されているとのこと。
暁「そんなのおかしいわよ 断ればいいじゃない!」

電「なのです!」

……2人にはまだ大人の世界の理不尽はわからないか

響「お店は振るわないのかい?」

足柄「まさか? 絶賛…とはいかないまでも一日30人くらいは…きたり…こなかったり」

ギリギリやん

足柄「かつやとか松乃家に加えほっともっととの戦いが厳しくて…」

雷「とんかつ5人前で」

足柄「まいどありがとー!」
雷「助けたせいで夕飯がとんかつ&ちゃんぷるーになっちゃたわ」

暁「ゴーヤ嫌ーい」

響「そういえば彼女は元気に海女をやっているかな」

雷「っていうか好き嫌いは駄目よ!」

暁「なによー」

電「喧嘩はしないでほしいのです」

響「まぁ我慢して食べたまえ なんでも食べてよく寝ないと大きくなれないよ」

暁「ふぇ?」
……正論なんだけどあんまり早く大きくなられると

きっと美人に育つだろうからすぐ変な虫がついて

いつかは

(花嫁姿想像中)

電「なんで涙ぐんでいるのです!? お、おいしくなかったですか?」

いや、違うんだ
『同窓会』

参加者150名程度 部隊解散以来、3か月ぶりの顔だらけ

提督「……参加率いいな」

青葉「恐縮です。いやー、幹事の腕前がいいなんて恐れ多い」

提督「まだそこまで言ってない」

青葉「ところで養子4人のうち誰が本命なんですか?」

提督「ロリコンじゃない」

150人ともなるとホテルの宴会場貸し切っての特大スケール

青葉「えー 会費 会費はこちらまで~」
「どうも 提督 久し振りです」
「やっほー 元気?」
「司令官 ご無沙汰しております!」

なんか色々な子に声かけられるけど服装と髪型違ったりして誰だ?という子も

今の島風か?  いやー、まともに服着てるとお嬢様風…

加賀もスーツって どこのOLかと。

いやー 久々に会うと全員新鮮に見える。やっぱ美人揃あイデデデデ

暁「なに鼻の下伸ばしてんのよ!!」

痛い痛い足踏まないで

頬を膨らませてるところは幼なかわいいけどグリグリされると足痛い
それにしてもたった3か月で皆変わったなぁ

再就職してその雰囲気に染まってる奴

軍に残ったためその変化に戸惑ってる奴

営業してる奴

愛宕「よろしくね~」

女にキャバクラの名刺配ってどうすんだっていうかお前なら宣伝するまでもなく大行列

愛宕「客層を維持しつつ繁盛させるのは大変なのよ~ ね~高雄ちゃん」

なに? 高雄も水商売だったのかその名刺くださあイデデデデ

高雄「一時的なアルバイトです」

初雪「なに!外資のファンドが参入…」

初雪「かまわん!買って買って買いまくれ!そうだ全部だ!」

初雪「よし、転じたか!一気に売りぬけろ!」

……土曜日なのに気分はウォール街の奴まで まったく皆変わった
とりあえず初雪に指摘するか、と肩を掴もうとするとまた足に鈍痛が

提督「さっきからどんだけ足踏むの!」

暁「むーっ」

響「昨日テレビで同窓会で突然燃え上がった愛 泥沼不倫 家庭崩壊というドラマがね」

提督「心配し過ぎだし そもそもシングルでしょうよ」

暁「……だって」

響「幸せを掴むと人は不安になるものさ」ナデナデ

暁「ふみゅー」

ちなみにこれ頭撫でてるのが妹で撫でられてるのが姉ですから

青葉「司令官、これは結婚とか難しそうですね」

ですねぇ
『子供側視点(暁)』

雷「朝よ~ 起きなさい~」

まだ眠いのにぃ

雷「今日の朝ごはんはひじきの煮つけとアジの干物に納豆よ」

うえぇ 納豆嫌ーい。

佐世保生まれだし、レディにふさわしい食べ物じゃないし… 雷は関東民だから趣味が合わないわ!

でも口に出しちゃうと『好き嫌いすると大きくなれない』ってからかわれるし~

早く大きくなりたいし…
今までであれば「嫌いなものは嫌い!」と言いきれていたのに最近なんだかできない

なんでなのかはよくわからないけど

だから雷に言い負かされたり、仕切られることが多くて困ったなー

暁のほうがお姉ちゃんなのに命令してくるから参ったわね。おにおこ!

でも我慢して食べると司令官が頭を撫でてくれたからほわわんとなんか暖かく嬉しくなった。

自分のことながら単純 もー嫌になっちゃう。

暁「ナデナデしないでよ! もう子供じゃないって言ってるでしょ!」

響「また心にもないことを」

……うっさい馬鹿ぁ。

うちの妹たちは姉を敬うってことを知らないのかしら。ちょっとは遠慮してほしいわね!
『子供側視点(響)』

暁「ナデナデしないでよ! もう子供じゃないって言ってるでしょ!」

失笑ものだ

しっぽがついていたらフリフリと振っているのが安易に想像できる顔をしている。

「また心にもないことを」

と、からかうと本人的には怖い顔なのであろう表情で睨んでくる。 可愛い

うちの姉がこんなに愛らしいわけがない 妹だとしっくりくる、どこかで設計ミスがあったのかな?
まさかこんな平穏があるとは思わなかった。

誰も轟沈せず、戦後も一緒に過ごせるなんて。

こんなに嬉しいことはない。

ただ司令官に対しては申し訳なさを感じている。

いきなり子供を4人も抱えることになり、この人にとってはこれでよかったのだろうか

もう中年…であるが誰か適当な相手と結婚すればまだ本当の子供が作れたかもしれない

もっと幸せになれたのかもしれない

よし 気持ちだけでもせめてものお礼の品を

「ということなのだよ」   つ納豆ドゾー

暁「……好き嫌いすると大きくなれないわよ」

このままでいられるのかい? そんな素敵なことはないさ だから納豆だけは勘弁な。
『家庭訪問』

月曜日 10:00
教師A「暁ちゃんは怒りっぽいところがねー やっぱり戦争なんてしてたからでしょうか」
提督「はぁ」

火曜日 15:00
教師B「悪い子ではないと、ただ子供らしさという面で問題が」
提督「そうですね」

木曜日 9:00
教師C「雷ちゃんはいい子だと思います。掃除当番などもサボる子を注意してくれて」
提督「わかりました」

金曜日 11:00
教師D「あんな子がホントに敵と戦ってたんですか いやー、とてもそーは見えませんねー」
提督「ええ」
兄弟姉妹同じクラスにしないってのはわかる。家庭訪問別々にすんのもわかる。

そのたびに仕事休むとか勘弁してよあんな中身のない話のために

先生の好きな性格嫌いな性格の話されても

シングルとか共働きの家が平日昼間にどうやって時間作ってるか考えて

半休取れる職場で助かったー

それにしても……イジメとかの話がなくてよかったー ホッ
暁「怒りっぽい? 失礼しちゃうわ!! あの先生っていっつも いーっつもね」

響「Хор… 成績は自信がある。だが子供らしさ…それは済まない。周りが幼稚すぎて」

雷「いい子! 注意してくれる! いいわね もーっと もーっとこの雷様を褒め称えてもいいのよ?」

電「そんなこと言ってたのですか? ……恥ずかしいよぉ 違うのですあの先生は」
尚、本当に大変なのは家庭訪問の結果をフィールドバックするために本人達と話した人数×数時間でした。

いっしょうけんめい話すから聞くは聞いたけど

先生の服のセンスとか口癖とかどーでもいい話は知らんがな

なぜ女性は相手が知らない人の話をしたがるのか?

男でもいるけどさ『凄い人が知り合いアピール』したがる人。女性のアレはなんのために…

雷「ねー 聞いてる?」

提督「聞いてます聞いてます」

暁「それで同じクラスの〇○ちゃんが言うには……」
『初めてのお説教』

説教は好ましいものではない

する側もされる側どちらも気分がいいものではない。
だから暁と雷が小競合いをしても行わないようにしている。

姉として振舞いたい暁と仕切りたがる雷。二人が衝突するのは仕方ないと思っているからだ。

だがこの日の喧嘩は目に余るものであり、とんでもない逆鱗に衝突してしまった。
電「全員そこ座る」

提督「……」

暁響雷「……」

電「今から30行ほど説教をするからよく聞くのです」

暁「そのー 説教シーンなんて省略したほうが」

提督「自分は怒る側では」

電「黙れ」
電「家族は仲良くしないといけないですよね?」

電「なぜ暁ちゃんと雷ちゃんは喧嘩ばかりするのですか?」

電「響ちゃんはなんでそれを止めないのですか?」

電「どうして司令官さんは部屋にこもっているのですか?」

電「怒りたいけど、命は助けたいって…おかしいですか?」
暁「暁は悪くないもん! 雷が妹のくせに命令ばっかりしてくるから」

雷「心配して言ってあげてるんじゃない! 暁が頼りないのが悪いのよ!」

電「相手のせいにばかりしてるんじゃない!」

暁・雷「ひぃっ」

響「ブラボー 二人は抱き合った よし、これで解決だな」

提督「そうだな では私はこれで…」

電「待ちなさい」

響・提督「はぃぃ」
いかん目がマジだ

電「いっつもいっつも電が喧嘩を止めようとしているのに二人は無関心で」

響「け、喧嘩なんてオーバーな ただの愛情表現じゃないか?」

提督「あ、ああ。子供のじゃれ合いを見守るのも大人のたちなみ」

響「実にエレファントだ」

電「それでは電がまちがっていると?」

電「まぁいいでしょう 響ちゃんは許します」

『は』?
電「それで次は家族の団らんの時間に自分の部屋に閉じこもっている件について」

提督「ゲームのイベントが開始され……」

提督「ほら水無月ちゃんをハーダーから救わないと なぁ雷」

提督「新空母が成長した雷っぽくて早く掘らないと なぁ雷」

提督「なぁ雷 そろそろ助けて……えっ 無理?」

提督「……ごめんなさい許して下さい」
むりやり団らんさせられるのはどうなんだろう。

電「♪」←膝の上に乗ってご満悦
『ブラジャー』

洗濯機から洗濯物を取り出すと、とてもとても小ぶりなブラジャーが入っていました。

提督「ちっさ!」

これつける意味あるのか?

じゃなくて……買い与えた覚えがない

そうか「ブラを買ってほしい」と恥ずかしくて言えなかったんだな…

そして自分で買った。

いつのまに成長を
気がついてやれなかった男親の無神経さよ
1人が買ったということはあと3人ももうすぐ。

むしろ3人にも買ってやらないといけない。その1人が「生意気」と3人に攻撃される…ことはないと思うけれど
やっぱり1人だけつけているというのは思うところあるだろう。

しかし小学校4年生でつけるというのは世間的に早いのか遅いのか

どう見ても必要なくないか?

そもそもこれは誰のだ

どうやって話を切り出せばいいんだ

全員を下着売り場にでも連れて行って選ばせれば……?
ガチャ
ブラを両手に持ちながらそんなことを考えていると脱衣所のドアが開いて

雷と目が合って

ガチャ

電「雷ちゃん どうしてドアを閉めたのですか?」

雷「見ちゃダメよ」

電「でもお風呂」

雷「いいから」

提督「」

翌日、自分の机の上に別の黒ブラが置いてあったのでつけ始めた第一号が誰かは判明した。

持ち主には丁重に説明したけど物凄い慈愛に満ちた表情だったので理解してくれたかは不明。
『お外に遊びに行こう』

雷「しょうがないこともあるわ! 下着が欲しいならいい…のよ?(///)」

提督「黙れチンチクリン」

内容を健全な方向に戻さなくてはいかん 健全=運動 親子の運動=???

提督「というわけでキャッチボールをやろう」

暁「レディーなんですけど! 男の子じゃないんですけど!」

響「会話に困っているのかい?」

提督「いいからやるぞ!」
雷「うりゃ」

提督「うぐっ」バシッ

提督「痛てぇ い、いい球投げるな」

雷「爆雷投げてたからねー」

120キロ前半は出てる……

提督「っていうかあの爆雷扱い方雑すぎないかっ」ピュ

暁「山なり~」パシッ

暁「もうちょっと力入れて投げてもいいのよ?」フワーリ

電「はわわわ」

ゴチン

電「うう 痛いのです タンコブができてしまったのです」
響「器用におでこで受けたね」ピュン

暁「加減したのにぃ」パスッ

暁「全速力 えいや!」ピュン

雷「ハエが止まって見えるわ」パズッ

暁「えっ、汚いわね。洗ってよ」

雷「……とりゃ」ピュ

響「おっと」ポロッ

響「変化球かい?」

雷「カーブよ! すごいでしょ」

響「よしこちらも」フワー
提督「なんだこのスロー ゆ、揺れ」ポロッ

響「ナックルボールだ」

暁:そわそわそわそわ

暁「早くボール貸して!」

暁「よーし暁のカーブを見てなさい!」ピュッ

ポテ
ポテ
ポテ

響「曲がるどころか届いてないよ」

暁「なんでよー」

響「くっくくく」フワーリ

電「カーブってどう投げるのですか?」パシッ

雷「中指と人差し指を縫い目に掛けて中指の真下に親指が来るように握って」

電「こう?」ビュッ

雷「カッ、カットボール!」

響「それも早い!」

暁「130キロは出ているわ!」

提督「だがまだ取れない速さでは ……な。なにぃ!」

雷「二回曲がったぁ!」
『まぁそろそろ』

痛いよー 痛いよー

電とキャッチボールしたら捕球できなくて二の腕押さえながら公園で七転八倒するオッサン

不審者っぽい?

だから仕方無いのかもしれない

警官「こんばんはー 今ちょっとお時間よろしいですか?」

職質や
警官「失礼ですがそちらのお子さんたちとはどういう関係で」

提督「娘です」

警官「ほー へー 娘…ね」

警官「関係を証明するものはお持ちですか?」

提督「じゅ、住民票には記載が」

警官「今お持ちですか?」

あ、いかん。完全に誘拐犯を見る目だ。
住民票なんて持ち歩いてるわけが……

とりあえず免許証を出すと

警官「娘だとおっしゃるならその4人の身分証明証もお願いします」
提督「健康保険証持って…」

4人ともフルフルと首を振る。
そりゃ子供が身分証明書持ち歩いてるわけが

提督「そうだ 携帯に一緒に撮った写真が」

警官「そんなもん証拠になるわけないですよね?」

警官「ちょっと署までご同行願います」

提督「いや、そこまでしなくても」

警官「それはこちら側が決めることだから黙っててください」

警官「こんな髪の色違う似ても似つかない娘…ねぇ」
とほほ

お手柄ゲットみたいな雰囲気になってる

せっかくの子供たちとの触れ合いの休日が台無しにされてしまった。

しゃーない。

やむおえなく同行しようとすると

電「お、お父さんをどこに連れていくのですか!」

と、言いながら電がしがみついてくる。

膝をガクガクと震わせながら。

いや、別に警官なんて悪いことしてなきゃ面倒だけど怖いものじゃないよ?

響「この人が父親だ さて、なんの理由で同行させるのか説明してくれ」

雷「なによ! 休日に子どもと遊んでたらいけないの!!」

響と雷も両肩を抱いてきて
警官「……」

警官「そうだ 君はどうかな? この人はお父さん? 似てないよね? どうなん うん?」

イラッとした顔を隠しつつ

今度は一人離れていた暁に質問を開始した警官 微妙に猫撫で声。

暁「………」

暁「と、当然よ!!」

暁「お父さん…です」

警官はそれを聞くと興味を無くしたように通り一辺倒の注意だけして立ち去っていった。
提督「まぁそのなんだ…お疲れ」

提督「ところで初めて『お父さん』って呼ばれて こんな状況でなんだけど嬉しいね」

響「今まで呼んでくれとは言わなかったじゃないか」

提督「さすがにそんな催促できん」

雷「私は呼んでもよかったんだけどねー 1人嫌がってたのがいて」

提督「……え 誰それ」

響「さぁて誰かね じゃ帰ろうか『お父さん』」

電「えっと その…『お父さん』」

暁「お父さん…」

凄い嬉しい! 今日は豪華な夕飯にしよう  ありがとうおまわりさん!!
『結婚式』

アナウンスが、新婦の入場です! と叫ぶと
会場から割れんばかりの拍手 そして歓声が鳴り響いた。

そして純白のドレスに身を包んだ……足柄が妙高と腕を組んで入場

ベールガールの清霜と霞が後ろで裾を持っている。

そして新郎と向かい合うと誓いの言葉を…
暁「きれー あれがレディね! うらやましい…」

電「なのです…」

那智「それでこれはどうオチがつくんだ? 牧師が神父を攫って逃げるのだろう?」

目をキラキラさせる子供たちと遠い目の那智さん。

まさか先を越されるとは思っていなかったご様子。

戦後、誰が一番先に旦那さんを見つけるかと思っていたら意外や意外。足柄だった。

トンカツ屋片手にコンカツに励み、見事理解ある人をゲット

人間積極性が大切な模様。

那智「婚姻届の…保証人欄を頼まれた時は…なんの冗談かと……」
雷「やっぱウエディングドレスは女の子の夢よねー」

暁「珍しく気が合うじゃない!」

響「ハラショーだ」

電「です!」

やめてよね そういうこと言うの

那智「ふっ この子たちの結婚式で号泣する貴様を見るのが楽しみだよ」

親は子供の前で泣かないものです。子どもに対して毅然としているべきである。

那智「考えが昭和だな」

ほっとけ
那智「ふふふ、今にこのワンピースからウエディングドレスに変わるんだ」

そう言って昔足柄がしてたような眼で暁のワンピースを引っ張る那智。

どうやら泥酔済みの様子

那智「幸せそうな奴など大っ嫌いだ 酒~ 酒を持ってこーい」

叫びながら羽黒と早霜に抱えられて奥へと連行される。絡み酒はいかんね

何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ

提督「ああいう大人になっちゃダメだぞ」

暁・雷「はーい」

電「そ、それは失礼なのでは…」
『家族旅行』

地平線が見える雄大な牧草地帯で叫ぶ

提督「北海道はー」

響「でっかいどー」

イエイ♪
のって来てくれた娘とハイタッチ

小ネタに反応してくれるとなんか連帯感感じるんだよね

暁「ねー 早く五稜郭見に行こうよー」ワクワク

暁くんマイナス10点

暁「ふぇー! なによそれー!」

マイナスポイントが100点貯まるとカニ食い放題の時一人だけカニカマ食い放題コースにします

暁「……同じじゃない?」

あれカニじゃないよ と教えたらビックリしてた。
提督「旭山 旭山動物園~」

暁「ペンギン」

響「かわゆい」

雷「飼いたい」

電「海軍提督の権限で捕獲できないですか?」

国際問題になります
提督「帯広 ばんえい競馬~」

暁「まぁイ級が突撃してくる程度の迫力かしら」

響「1トン程度の馬ではね」

雷「この程度で大迫力とか馬鹿にしてるのかしら」

電「一度深海棲艦とゼロ距離戦やってみるといいのです」

基準高い
提督「ホテル は予算の関係上特に無名のところ~」

暁「……ダ、ダブルベッドが2つだけ」

提督「自分は床で 2人ずつベッドを」

雷「床で寝かすなんてダメよ! ほらほらベッド使って」

そういって自分を横たわらせると雷は左横に張り付いてくる。

電「3人と2人で分かれるということで…」 電が右側に来たので雷電サンドイッチ

その晩 饅頭の具になった夢で目を覚ますと上に暁が乗っかり、枕もとで響が丸まっていた。

狭いわ!!
提督「小樽 ガラス工芸体験~」

暁「これに息を吹き込めばいいのね! 暁はふふん。ブルーにするわ」

雷「私はピンク やっぱり女の子だもんねー」

吹きガラスでコップを作れるとのこと 用意されている色は 赤・青・黄・緑・ピンク

なんだか戦隊ものっぽい

最近の戦隊ものの色がどんなのか知らないけど

響「カレー大好き イエローで」

電「はわわ 赤はリーダー…は荷が重いのです。グリーンでいいのです」

提督「父ちゃんレッド?」
なんやかんやでできた5つのコップ。なぜか暁のだけは形が歪んでいてぷんすかぷんすか
そんな旅行も学校も進学も

色々なことがありました

けれども戦争ができるくらい腹括ってれば子育てなんて楽勝楽勝

楽しいことも辛いことも

過ぎ去ってしまえばただの思い出になる日常を消化しているうちに干支が回りきっても足りぬほど月日が経過し……

電「頑張ったの…です!」

「合格おめでとー」

浪人分一年遅れ、響に続き二人目の大学院生が誕生しました。

自分は白髪が増えました。

4人を養子に迎えてから十数年。

四人とも大学出す心構えでいたがまさか院に行く奴が二人も出るとは思わなかった。
正直しんどかった。
どれくらいしんどかったかって?

暁の反抗期と同じくらいしんどかった。

提督「高校生の時は雷と顔合わせれば喧嘩 親の言うこともまるで聞かない」

提督「注意すればもの投げたり 大声あげたり」

提督「いやー しんどかったですねー あ・か・つ・き さーん」

暁「な、何回同じ話するのよ! もう子供のころの話はいいでしょ!」

今ではすっかり背も伸び、胸はそれほど膨らまなかったが本物のレディーとなった暁が頬を赤らめる。

しんどかったけれど思い返せば心がほっこりする。
響「あの時の暁は思い返すと懐かしいね」

電「部屋の片隅をカーテンで区切って閉じこもっていたのです」

雷「でも丈が足りなくて足がチラチラ」

暁「わ、笑わないでよ。あの頃はどこでも四人一緒なのにイライラしてたの!」

響「まぁ苛立ちの原因はそれだけではなくて なんと父親にモガモガ

暁「ばかばかばか! それ言ったら絶交だから!」

既に聞いてはいる
どうも暁だけは父親に対しての愛と男性に対しての愛の区別がうまくつけられなかったらしい

中三になってもお父さんと結婚したがってたからな…

それが叶えられない苛立ちも原因。と雷が教えてくれた

あと度重なる雷との主導権争いも原因だと思ったがそれは口に出していない。

ちなみに丸二年続いた反抗期は周囲の努力の結果…ではなく

暁に好きな同級生ができたことでコロリと治った。

理不尽だ…
雷「よしよし 私の胸で泣いてもいいのよ」

提督「子供の前で涙は見せん」

暁「もう子供って年でもないわ」

提督「親にとって子供はいつまでもおこちゃまです」

暁「おこちゃま言うな!」

提督「未だに人に起こしてもらってる奴はおこちゃまです」

提督「はよ嫁にでも行け」

暁「……そのことなんだけど」モジモジ

ん?

暁「実は…」
暁「結婚を前提にお付き合いしている人がいるから会ってほしい」

会心の一撃だった

いつかは来るものと思っていたがついに…

提督「ま、まぁそういう年頃だもんな」

提督「ちなみに他の三人は彼氏は」

電…セーフ 響…セーフ 雷… 「実は先月から」 アウト!

くそう なんたることだ

一気に2人もよその男のものになってしまった。
提督「と、とりあえず予定は空けておくから」

提督「三人も立ち会ってね?」

響「緊張している?」

提督「いや、殴りすぎないように抑えてくれ」

電「はわわっ 暴力はダメなのです」

提督「いいや、丹精込めて気持ちも金も労力もかけて育てた娘」

提督「育てあげたところでさらいに来るずうずうしい奴。問い詰めて2,3発殴っていい権利がある」

響「どこのガンコ親父だね」
一週間後

暁が連れてきた男は礼儀正しく、気も遣えていて不満点がないのが腹立たしかった。

一緒に食事をしたけれど味がまったくわからなかった。

過去の経歴や養女であることを知っているか尋ねた時に尊敬の念を表してくれたのは嬉しかった。

用意していた詰問の言葉は 「暁をよろしくお願いします」の一言に変わった。

彼とそれを送る暁が家を出た後

雷が頭をナデナデしてきたのにはグッときたが…
彼氏発言を思い出して涙はこらえる。

提督「っていうかお前の彼氏も紹介しろ 見せろ そして駄目男だったら今度こそ殴る」

雷「お父さんが家に連れてきた部下の人よ」

提督「発端自分だったぁ!?」
数ヶ月後 入籍と同時に暁はこの家から引っ越していった。

直前まではおすまし顔をしていたけれど

出ていく時は何度も何度も深々と頭を下げて鼻水まで垂らしちゃって

その翌月にあった結婚式では

ヴァージンロードを反抗期を思い返しながら歩いた時
今までの「ありがとう」がこもった手紙を読まれた時

その二回は強烈だったもののなんとか泣かずに堪え切ってやった。

でも帰ってからトイレで隠れて泣いた。
『同窓会 確か13回目』

参加者34名

提督「だいぶ参加率悪」

青葉「まー 毎月のように結婚式で会ってますからねー」

青葉「あ、こないだの暁ちゃんの結婚式ぶりです」

青葉「あのお子様があんな美人に育っちゃって」

提督「どうも参加ありがとうございました」
ここ数年 結婚ラッシュで月2人くらい結婚するから大抵どっかで会う
すると改めて同窓会出なくてもいいやー ってなる

大体どの子も同じ鎮守府だったメンバーに招待状出すからね。

おかげで結婚式ビンボー

終戦当時軽巡や駆逐艦だった未成年が揃って適齢期で結婚
年は取りたくないものだ。

加賀「……まったくです」

武蔵「ああ」

尚、終戦当時戦艦や空母に多かった大人は身寄りのない駆逐艦を引き取ったことで

未婚なのにコブ付きに

売れのこ…まだ未婚率が非常に高い

子育てにかまけるうちに絶好機を逃したパターン

単に子がいると婚活などのチャレンジから足が遠のくのかもしれない。

まだ美人だし誘われはするだろうが子持ちだと気軽にはね
中には未婚なのに孫が出来た悲惨な奴も…

「おばあちゃん」って言われた那智は悶絶して倒れてる。

自分もそのうちおじいちゃんになるのかな

なりたいような なりたくないような

あのレディーレディー言ってた暁がお母さんとか想像もできない

子供が育つことはわかってるのに 育ってきた過程も見ているのに

目を閉じれば鮮明に浮かぶ出会ったころの姿から切り替えが済んでいない。
『六駆が大人になったらどうなるか』

電:文系 勉強できる系

響:理系 勉強できる系

雷:勉強は得意じゃなかった
雷「……ふん 社会に出たらお勉強なんて役に立たないのよ!」

雷「やっぱ女の子は家事の腕よねー」

響「ルンバを改造したよ ゴミの吸い取りも拭き掃除もできる優れものさ」

電「料理は得意分野なのです!」

雷「ぐぬぬ」
雷「女の子はおっぱいの大きさ」

響「私の方がかすかに大きい」

電「その響ちゃんより気持ち大きいです」

雷「ぐぬぬ」

雷「三番手…か」

なお、かなり低水準の争い

身長と同じで際立ってデカイ奴は小学生のうちから… つ潮
雷「女性の魅力は色気! この雷様のオーラに」

響←色白外国人風枠

電←はわわ系ガード甘いオーラ枠
雷←とっつきやすいオカン枠

雷「ぐぬぬ」

提督「ちなみに誰がいちばんモテてた?」

響・電「雷(ちゃん)」

世の中には異性に母性を求める奴が多いもので……

いや、積極的に話しかけてくれる子を求めてるのかな?
『定められた第一の人生のおしまい』

武蔵「おめでとう」

那智「今までお疲れ様でした」

提督「ああ」

軍人にだって定年はあるさ。

定められた年齢に達した日以後の最初に迎える3月31日でおしまい

誕生日月でおしまいではなかったので半年ほど実際の年齢的には超過。

うん十年間。残業して休日出勤して自宅学習して毎日通ってアピールして拘って熱中して
血反吐吐いて機嫌とって接待してお中元贈って尽して考えて同期との位置関係に一喜一憂して

色々積み重ねてきても『定年』の一言で全部終わるんだから世の中あっさりしたものだ。
那智「はい、花束」

提督「ありがと」

武蔵「本当にお疲れ様」

那智「いろいろな子から祝電が届いているぞ」

なになに

「お父さん本当にお疲れ様でした おかげで家族が今日まで無事に過ごせました
これからは少しのんびりして、第二の人生を満喫してください」

暁からか TPOにあった祝電が打てるようになったとは成長したなー
「ご在任中はひとかたならぬご厚情とご指導を賜り、深く感謝しております。
今後のご健康とご活躍をお祈りいたします」

固い文章だね。朝潮あたり……って卯月!?
じ、時間の経過というのは本当に恐ろしい……
えっと次

「あなた お疲れさま 夫婦に定年はありません これからもどうぞよろしく  匿名希望」

……誰だ!?
あ、電報の台紙同じだからこれも卯月? ……イタズラか!
外面整えられるようになっただけでなんも変わってねぇ!

那智「いつのまに結婚… この裏切り者!!」

ちがーう

おかげで涙も引っ込んだので用意してきたスピーチして、握手してさよならさよなら

見送る側の時は思わなかったけどこんなんで終わりなのね。昨日まで自分の居た場所は明日から別の人間が

数か月もすれば自分が居た痕跡もなくなるだろう

勤め上げた年月が錯覚のように思える

終わってみればどんなことだってそんなものだけど
帰宅すると子供たちが料理とプレゼントを用意してくれていてとてもうれしい。

「褒めて褒めて」って顔してるので料理担当の電を撫でつつプレゼントの箱を開けると

えーとこれは……老眼鏡と赤いチャンチャンコ

爺さん扱い…… 定年60ですらないのに……

おじいちゃん提督じゃないぞ って言ったら返された一言

「もう提督ですらないでしょ」

ひでぇ
『退任したら提督をなんて呼べばいいのかな』
世の中のお父さんは定年後は基本的に平日昼間も家にいることになる

そして冷たい扱いをされることが多いと言う。

ただでさえ広くない日本の家で障害物扱いされたら気分は監獄 悲惨の一言

家は女の城。男の居場所は女性に認めてもらわないと成立しない

提督(無職)「……邪魔もの扱いしないでね」

正座&真顔でお伺い

なんなら土下座でもしようか?
電「そんなことするわけないのです」

雷「ねー♪」

そう言って娘が笑顔を投げつけてきた

め……恵まれとる。

認めてくれるどころか正座の膝に電が頭を乗せてくる。

中三くらいまでは膝枕で耳かきしてもらったりしたけど膝枕する側になったのは初めて
電「後で肩を揉んであげるのです」

と言って頬を擦りつける様は子猫っぽい

もう図体も大きいのに

電「邪魔だなんて… そんなことたまーにしか」

電「加齢臭がしても 太ももが固くても大切に思っています」

……たまに思ってるのかよ!!

雷「さすがにねー まったく思ったことないって言ったら嘘よねー」

電「忙しい時にどでーんと新聞とか読んでると…」

雷「でも総合的に見たら邪魔だなんて思わないわよ あんまし」
提督「さんきゅ まぁ電の分も含めて人口密度は減少するわけだからな」

提督「自分が家に居るようになった分と差し引いてひとつ」

電も近いうちに家から出ていく。

本当は県外に進学した段階で引っ越させるつもりだったのだが

「通える」と言い張るので通わせていたが

毎日通学に往復4時間5時間もかけて通うのは疲れが見え始めたので

話し合いの末。一人暮らしさせることにした。

それが決まって以降、いい年して甘えん坊に戻ってしまい難儀している。
提督「体感的に凄いと思うぞ」

提督「部屋が2人部屋になるんだから」

響「いや、1人部屋だ」

響「電より早くなるだろう。私も出ていくことになる」

……へ?
急に背中を合わせてきたと思ったら響が変なことを言い出した。

聞いてない

響「北の方からお招きがあってね。2,3年ほど涼みに行ってくるよ」

と、留学の話を滔々と語り

いや、お前そんな急に
相談くらいしろよ とその肩を掴んでこちらを向かせると…

響「なにほんの数年だ それに飛行機は凄いぞ。戦時だと3か月かけていた行程が8時間だ」

響「これでは船から飛行機に 戦場の主役が変わってしまうはずだよ」

響「だから寂しいことなんてないさ 距離があったからどうだって言うんだ? そうだろう?」

そういえばこいつが涙を流しているのは初めてかもしれない

昔から淡々とした奴だったからな。

通信簿に感情表現が希薄とか書かれちゃったこともあったっけ

やーい 泣き虫 こっちは堪えたぞ
前途ある2人の新たな門出を祝って~

その晩は接待に使っていたような店に連れていった

「普段こんないいものを食べていたのか」とめっちゃ叱られた。

接待で食べる高級料理より家で食べる手抜き料理のほうが…と言い訳をしたところこれまた激怒された。

なぜだ。
それから一か月ほどして「見送りは玄関まで」と厳密に釘を刺して響が出て行き

……搭乗中にメイク直せないもんね

さらに一週間後には

電「最初にお会いしたから最後までご一緒したかったです」

と、こっちはいい年して崩れる化粧がないお子様を駅のホームでお見送り

提督「電話しろよ~」



提督「じゃ、帰るか」

雷「うん」

電車が見えなくなるまで手を振って見送りを済ませた。
提督「……あれ、駅の入場券どこやったっけ」

雷「もー駄目ねぇ 駅員さんに説明してあげる」

提督「自分で言う」

親を子供扱いするな
雷「ほらほら 鼻水とか出ちゃうならティッシュあるわよ?」

雷「『お前が使え』って乙女が人前で鼻なんてかめるわけないじゃない」

雷「え? 崩れてる? ……ちょっとお化粧直してくる」

人の世話焼く前に自分のその顔をどうにかしろ
雷「……おまたせ」

雷「ところで部屋どうする? 1人部屋になっちゃったから交換する?」

雷「やっぱ家主のほうが広い部屋使わないとねー」

提督「いや、いいよ」

その必要もないだろう
雷「あーあ しっかし1人部屋かー」

雷「居なくなったこと実感しちゃうなー 響になった気分」

雷「これで2人っきり」

雷「あんなに一緒にいたのにたった数か月でいきなり3人もいなくなっちゃって」

雷「…さみしい?」

提督「無事巣立ってくれてほっとしたよ」
雷「ここはさみしいよーって泣くところでしょー」

雷「そしたら『私がいるじゃない!』ってナデナデしてあげたのに」

雷「ま、この雷様の魅力があれば二人でも大丈夫!!」

雷「これからも もーっともーっと私に頼ってもいいのよ ねっ?」

提督「馬鹿言え  聞いてるぞ お前も結婚申し込まれてること」

雷「…あ」

提督「経緯的に相手の連絡先知ってるからな」
提督「親を一人にできないとかそんな理由で保留する奴があるか」

提督「最後に残る奴が面倒見なきゃいけないのか? 親はババ抜きのババか」

提督「娘を嫁に出すのは二回目だからもう慣れた」

提督「自分はオッサンどころかもうジジイ 人生経験豊富で心は強い。別に頼る相手もいらない」

提督「遠慮しないでとっと出てけ出てけ」

提督「介護される年齢じゃないぞ」

提督「頼られたいならまだ若い分繊細な彼のほうに頼られてしまえ」
と用意してあったセリフを言うと雷は無言で抱きついてきて

そういえば娘を抱きしめるのは何年ぶりか

小学校の時はテレビを見るときに4人で膝の上の争奪戦をしていた。

中学校のころもたまにスキンシップとしてやってきた覚えがある。

確か高校の卒業式が最後だったかな…

その日は手を繋いで2人で帰宅した。
それから数か月後

相手と雷と相手の両親と5人で食事会を開き、これを結婚式の代わり、顔合わせとする。

式は行わず、その分貯金というのは実に雷らしいしっかりとした考え方

単に元同僚の式や披露宴が多すぎて飽きただけというのもあるだろうが……

そしてそれが通ってしまうということは……

予想はしていたが既に相手を尻に敷いている様子。

憎いはずの娘泥棒に心の中でエールを送る。
食事も終わり、娘の今後を頼むとそれで解散。ペア2組と余りに分かれそれぞれ帰路に

2時間ほど買い物などをして

最終電車の時刻になったので大人しく家への途についた。

今日、家を出る時は2人だったのに帰りは1人。

駅からはバスで4分のところをゆっくりと歩く

それでも30分すれば着いてしまう。
家…広いなぁ
ドアを開け、冷え切った空気に触れると1人になったことの実感が湧いてくる。

うまくやったよな

ちゃんと送り出せたよな

ひとつ溜息をつくと、ここしばらく張っていた虚勢がボロボロと崩れ落ちてきた。

ソファーを見ればここで電に耳掃除をしてもらっていたことを思い出す。

壁を見ると暁が反抗期の時につけた傷跡が残っている。

響が置いていった置物はまだ玄関を彩っている。

そして冷蔵庫には今朝、雷が作ってくれた料理が残っていた。
もう誰もいないんだ

もう誰もいないんだ

もう誰もいないんだ

どこを見ても思い出が溢れているのにあの子たちは誰もこの家にいない

最初は狭すぎると思った家がこんなに広いだなんて思わなかった

ついに来るべき時が来ただけだ

長い時間を共に過ごし、共に暮らし、共に笑い、共に成長した。
けれども彼女らは私の所有物ではない。

一人の生きた人間だ

いつか独り立ちする日が来るのは必然だろう。

むしろそうでないといけない。
別れ難くて家族という形態を望んだ時から家族だってずっと一緒ではないことは分かっていた。

これが恋人や妻といった形式であっても最後は同じ。

どんなに寄り添おうとも先立たれたら結局は一人。

結局誰もが一人っきりになる

それを先送りしていた期間が終わっただけ

だから仕方ないことなんだ

そう自分に言い聞かせ、水でも飲んで落ち着こうと戸棚を開け

そこにあったのは色違いのコップが5つ

今度は耐えきれずに膝の力が抜けた。
雷を送り出してもう一月半…

いや二か月は経ったろうか

仕事をしていないと時間も曜日も感覚が薄れる

今日が何曜日だろうと自分には関係ない。

やることもなく電話機を握りしめて鳴るのを待っていることが多い。

全員週に1度くらいは電話をくれるので2日に1回は声が聞ける計算。

メールで連絡が来ることもある。

「寂しくない?」「ちゃんとご飯食べてる?」「作りに行こうか?」

なんて連絡を寄こすので「いかに一人が開放的か」力説してしまう。

「そんな暇があったら勉強しろ」「孫の顔でも見せろ」と強がってしまう。
それでいてメールの返事がきていないか

何回も何度も確認してしまうのが我ながら浅ましい

確認を繰り返しても返信は早まらない

待ちに待った返信が来ると目一杯伝えたいことを詰め込んでそこから推敲を開始

いかに自分の回答が大雑把で何気ないものに見えるか見栄を張ることに少し喜びを感じる。

電話口で昔話を何回も繰り返していることに嫌悪感を覚える

「次回こそは」と猛省し、電話が鳴ると反省は消え失せまたそれをまた繰り返す。
爪切りや乾電池などささいなものが見つからない時に聞ける相手がいないのが寂しい

いや、一人分の食事を作り一人で食べる方が一番か

テレビを見ていて「この人誰だっけ」などと誰もいない空間に話しかけた時かもしれない

戦時から数えると相当な年月、横に誰かがいることに慣れてしまい一人の感覚が掴めない。

日に3,4度はやってしまう

これもまた猛省するのだけれど繰り返すことは確信している。
毎晩のように夢を見る。

その中に出てくる4人は今の姿だったり、高校生だったりするが

不思議と最後には出会った当時の姿になって微笑んでくる。

そして力いっぱい抱きしめようとすると彼女たちは霧散して空振り そこで目が覚める。

きっと子供の姿のほうが抱きしめやすいのだろうな

と、己の倫理感を笑って一日の始まり。

4人が居たころは涙なんて見せまいと苦労したが今では流れるままにしておく。

思い出に浸りながら一人前の食事を支度する。
このまま老いて一生は終わりか…

振り返れば楽しかった。決して「割に合わない」とか「ここにいてほしい」とか思ったりはしない

あんな子たちが傍に居てくれたなんていかに恵まれていたか

お陰で彩豊かな生活だった

4人にはただ感謝しかない

これからだってたまには会いに来てもくれるだろうし

そのうち孫が生まれたら可愛がろう。

金銭面も楽ではないが切り詰めればやっていける。

ただ子供たちにとっての一番が親でなくなっただけ

自分だってそうだったんだもの

世間的に見たら十分に恵まれた定年後だ。
けれど娘が出来てからの日々が華やかすぎてこの先がくすんで見えるよ

でも

邪魔しないように頑張って生きるから

若いお前たちにすがりついたりしないから 足を引っ張ったりしないから

今はこんなだけど次の生きがいを見つけるから

将棋とかゴルフとか趣味探すかなーと思っていると

ガチャ
と玄関の開く音がした。
暁「お誕生日おめでとう!」

響「Поздра …じゃなかったおめでとう 日本は暑いね」

電「補給物資なのです!」

雷「じゃーん! これケーキ作ってきたの♪」
あー

ホント時間の感覚無くなってるなぁ……

提督「来るときは連絡くらいしてよ」
心の準備がないと…泣いちゃうだろ

おしまい
暁VS雷 反抗期ものの予定だった。
途中で帰省したら祖母が引くくらい喜んでたのでこんなんなっちゃった。

長期休みの時くらい実家に顔見せようね!
元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1470668056/

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