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間宮

【艦これSS】間宮「耳かき始めました」

2017/03/11

<お昼過ぎ 鎮守府・屋外>
大淀「提督ー! どこに行ったんですかー!?」タッタッタッタッ

大淀「あ、木曾さん! 提督を見ませんでしたか?」

木曾「大淀か。どうしたんだ、そんなに慌てて」

大淀「また提督が仕事を放り出してどこかへ行ってしまったんです!」

木曾「そうか……秘書艦も大変だな。悪いが、見てない」

大淀「そうですか……では、私はこれで……見かけたら呼んでくださいねー!」
タッタッタッタッ……
木曾「……」

木曾「……行ったぞ」

植え込み「ガサガサッ」

提督「ふぅ……ありがとう木曾。助かった」アンブッシュ
木曾「全く……程々にしておけよ? 後に回しても結局はやらなきゃいけないんだからな」

提督「わかってるよ。でもいきなりあんな大量に書類持ち込まれたら逃げたくもなるわ!」

木曾「どんな大量かは知らないが……まぁ良い。後で怒られても弁護はしてやらないからな」

提督「構わんさ。自分で上手くやるよ」

木曾「フッ……そうかい……」スタスタ
提督「さて……抜け出したは良いが何しようか……今は工廠は大した事してないし、演習もない……」

提督「大淀からも隠れにゃならんし……サボるのもラクじゃないなぁ」テクテク

提督「お?」
間宮「営業中」
提督「間宮かぁ。そういえば最近は行ってなかったな。久々に……」スッ

間宮「――えぇ。来てないですね」

大淀「そうですか。本当にどこへ――」クル

提督「!!!」サッ!
大淀「後探してない所は……お風呂場を見たら戻りましょうか……執務室をずっと空けておく訳にもいきませんし……」

タッタッタッタッ……

スッ

提督「……っぶねー……ん? 咄嗟に隠れたが、これは……看板?」
看板『耳掃除始めました!』
提督「……ふむ」
<間宮>
間宮「いらっしゃいませー……あ、提督!」

提督「シーッ!」

間宮「……後で怒られますよ?」

提督「木曾にも言われたよ。俺は『たまたま通りかかっただけで、店内には入っていない』。良いな?」

間宮「この時間帯に"たまたま通りかかった"んですか? もぅ……」クスッ

提督「そんな事より……表の看板を見たんだが、やってるのか?」

間宮「耳掃除ですか? はい! ご希望ですか?」

提督「あぁ。頼めるかな」

間宮「では二階へどうぞ」
<間宮二階 和室>
提督「間宮の二階ってこうなってたのか……そういえば入った事なかったな」

間宮「ずっと物置部屋になってたんです。伊良湖さんが『せっかく部屋があるなら』と」

提督「それで耳掃除屋って事か」

間宮「候補としては他にもあったんですけどね。さぁ、どうぞ」ポンポン

提督「膝枕か。良いなぁ……」スッ
間宮「さてお耳の中は……」

提督「多分お世辞にも綺麗ではないと思うが……」

間宮「確かに……しかしこれは、また……随分と溜めましたね」

提督「確かにしばらく耳かきしてなかったが、そんなにか?」

間宮「そんなにです。何人かの艦娘にも耳かきはしましたけど、ここまで溜まってる子はいませんでしたよ」

提督「なんと……無理そうか?」

間宮「そんな事はありません。綺麗にしてみせますよ」

提督「頼もしいな」
間宮「ではまず穴の周りから……」

ツツツーッ……

提督「周りって耳たぶの内側か?」

間宮「結構溜まるものなんですよ?」

サリサリサリッ
ザリッ、ザリザリ

間宮「……ほら……」

提督「わぁ、本当だ……」

スーッスーッ
ズイズイ、ググッ

間宮「耳たぶの皺の中などは意外と忘れがちです。気を付けないとですよ」

提督「あぁ……」
ホカホカ

間宮「蒸しタオルです。これで耳たぶの内と裏を拭いて行きます」

グーッ……グーッ
ギュッギュッ

提督「おぉ、丁度いい温かさ……」

間宮「裏はよくほったらかしにされるので、これからはちゃんと洗ってくださいね?」

提督「あぁ、そうする……」

グイッグイッ
ギューッ、ギューッ……

提督「これ……これだけでも結構気持ち良いな……」

間宮「まだ耳の中に入ってもいないんですけどね」

ゴシゴシ
ギュッギュッ、ギュッ
グググ……

間宮「さぁ、耳の周りはお終いです。そろそろ中に入って行きます」

提督「いよいよか……」

間宮「最大限注意は払いますが、痛かったら言ってくださいね」

スーッ

提督「あぁ……」

ザッ……パリッ
ザリザリ……メリッ

提督「おおっ」

メリッ……パリッ
バリバリ、パリリッ

スーッ

提督「な、なんかいきなり結構なのが取れた感覚がしたが……」

間宮「これでも一番手前のを取っただけなんですよ? まだまだありますよー……」

メリメリメリッ
パリッ、ペリッ、パリッ

スーッ

ザリッ、ザリッ
ゾリリッ、ザリザリ

ズーッ

提督「うぉ……おぉぉ……これは……凄い……」
間宮「ふふふっ……気持ち良さそうですね。痛みはありますか?」

提督「気持ち良いばっかりだ……全然痛くない……」

カリカリカリ
ペリッ、ペリッ

間宮「それは良かったです……良いんですが……」

提督「どうした?」

カッカッ、コッコッ、コツッコツッ
……バリッ、パリパリパリッ

間宮「改めてこれ、相当溜めましたね……全然綺麗にならないですよ」

メリメリ、カリカリ
ズズズ、ズズズ

提督「……手間かけさせてすまんな」

間宮「いえいえ、良いんですよ」

カリッカリッ
コリリリッ、ペリッ
間宮「好きでやってるんですから。それに……」

コリュッ、コリュッ……
クッ、クリリリ……

間宮「これだけ溜まってるという事は……耳掃除する暇もないくらい忙しかった、提督の頑張りを証明するものです」

コリコリコリ、ガッ
カリカリ、カツッカツッ

提督「ものは言いようだな……」

カツカツ
コココッ、カカッ

間宮「とはいえ、あまり溜め過ぎると本当に病院にかかる事になりますからね」

提督「あぁ、気を付ける事にする……」
スーッ……

スリリリッ
ペロッ……ペリョッ

提督「うわわわ、これ大きい……! 大きいやつだろこれ!」

間宮「えぇ……中々ないサイズですが……」

カリュッ、カリュッ
コリュコリュ
クイッ……クイッ

間宮「壁に張り付いている訳ではないので……こう、すれば……!」

クリュッ……クリュッ……
コシュッ、コシュッ、コシュッ……
クイーッ

提督「お、おおお……ちょっとずつ、出て来てる感じがする……」

カサッ、カサカサッ
コソコソコソ……

ズルルッ……!

提督「うおぉぉっ……!」

間宮「い……よっと!」

コリュッ、コリュッ……
ズルルルルッ!

提督「おおおおおっ!」
ポトッ

間宮「お、大きい……」ゴクリ

提督「……何だこりゃ、我ながらよくもこんなのを入れてたな」

間宮「これはこれで相当な代物ですけど……」

提督「?」

間宮「……まだ大物が残ってるみたいなんですよねぇ……」

提督「マジかよ……」

カリカリカリ……
スーッ

ゴヅッ

間宮「……これです」

提督「もう音からして違うな……」

ガリッガリッ
ゴゴッ、ゴゴゴッ

間宮「しかも今度は……先程のと違ってかなりしつこく張り付いてますね……」

提督「量が多いばかりかそんなのまでこさえてたのか……」

ゴツゴツ
グリグリ

間宮「そしてかなり硬い……その上大分奥にあるので、ふとした拍子に突いてしまうかもしれません……絶対に動かないでくださいね」

提督「あ、あぁ……」
ゴッツ、ゴッツ……
ガッガッ

提督「全然剥がれないな……」

間宮「手前のとはしつこさが段違いです……!」

グリグリ
ゴリゴリゴリ

提督「あー、でも……その辺気持ち良い……」

間宮「鼓膜のすぐ側なので……ご自分では……やらない方が、賢明ですよ……」

ガリガリ
ゴリッ……ゴリッ……
ガッ……ツッ……ゴッ……ツッ……

提督「あぁ……その時は、また間宮に頼むさ……」

ゴゴッ……ゴゴッ……
ガヅッ……ゴヅッ……

提督(しかし間宮も口調に余裕が無い……そんな強敵なんだな……)
ゴコッ……ゴコココッ
グッ

間宮(かかった……!)

グッ……ググッ……
グイグイ……

提督「お、取れそうか……?」

間宮「はい……ここを……こうして……」

ガグッ……ゴゴゴッ
グググ……グリッ
……メリィッ

間宮「隙間が……できた……! ここから……」

メ゙リ゙メ゙リ゙メ゙リ゙……
グッ、ググググ

ゴゾッ

提督「ぅおっ……」

間宮「やっと剥がれた……今から取り出します」

ゴッ
メリッ……
パリリッ……

ズーッ

ボロッ
提督「ふぅい……出て来たな……」

間宮「大きさはさほどではありませんが……改めて見ると本当に硬そうですね……」

提督「確かに……だがそんな凄いのを掻き出してたって割には全然痛くなかったぞ」

間宮「良かったです……かなり力を入れてましたから……」

間宮「さぁ、仕上げです」

コショッ、コショッ
パリパリ、ペリッ
パリペリパリッ

コチョッコチョッ
ずずずずっ……

もふっ、もふもふもふっ
ふわっ、ふわっ
ぞふぞふぞふっ

くるくるくる……

ふわっふわっ……
ふーっ……
間宮「はい、これでこちら側は完了です」

提督「あぁ……気持ち良かったぁ……」

間宮「では反対側もするので、こちら側を向いてください」

提督「あぁ……」クルッ

間宮「それでは……」

カリッ……カリッ……
―――
――

――
―――
間宮「はい、これで全てお終いです。お疲れ様でした」

提督「おぁぁぁぁっ……耳の中がスッキリだぁ……」

間宮「やり過ぎは耳に悪いですけど、あまり溜め過ぎるのもいけませんよ?」

提督「これからはちょくちょく来させてもらうよ」

伊良湖『提督ですか? はい、上に……』

大淀『ありがとうございます……』

提督・間宮「!!!」
トットットットットッ……

提督「やっべ、気付かれたか!!」

間宮「あぁ、これは年貢の納め時ですね……」

提督「捕まってたまるかい! 間宮、ありがとうな! 代金ツケといて!」ダッ

間宮「え、どこに……ここ二階ですよ!?」

バァン!

提督「どっせぇぇい!」バッ!!

間宮「提督ぅぅぅぅぅ!!!?」

バァン!

大淀「提督!! くっ、逃げましたか!!」

間宮「え、えっと、あの……」

大淀「あぁ、提督なら多分無事です。今頃工廠にでも向かっている頃でしょう」

大淀「ではお騒がせしました!!」

ダダダダダッ……

間宮「……」ポカーン
間宮「……クスッ」

間宮「お仕事、頑張ってくださいね。提督」
伊良湖『間宮さーん! ちょっと手伝ってもらえませんかー!?』

間宮「はーい! 今行きますよー!」
―――
――
この後滅茶苦茶した

おしまい
間宮さんと耳かきSSのステマでした。
皆々様ありがとうございました。
間宮さんのキャラはアニメと公式4コマをベースにしましたが、キャラが違っていたら申し訳ありません。

供給過多みたいになってたのでしばらく空けましたが、その間にもいろんな事がありました……
そろそろ間宮さんも艦娘化しても良い頃合いではないでしょうか。

 

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