艦これSSまとめ-キャラ別これくしょん-

艦隊これくしょんSSのキャラ別まとめブログ


赤城 加賀 翔鶴 瑞鶴

【赤城・瑞鶴SS】提督「前に進め、加賀」

2017/02/07

少し今までのとは違う感じのルートで行きたいと思います。
・独自設定あり
・(個人的な)胸クソシーンあり
・提督のお陰(?)で、加賀が比較的感情が豊か

書き溜めしてから投稿するため、投稿中のコメントには返信できないかもしれません。
他にも色々ありますが、それでも大丈夫な方はどうぞ。

ーーーー新しい艦娘が着任しました!ーーーー

加賀改(以下加賀)「提督、新しい艦娘が着任したわ」ハイ、オチャ

提督「お、確か正規空母二人だったな」サンキュー

コンコン、ガチャ

瑞鶴「翔鶴型航空母艦二番艦、妹の瑞鶴です」

翔鶴「翔鶴型航空母艦一番艦、翔鶴です。一航戦二航戦の先輩方に少しでも近づけるように、瑞鶴と一緒に頑張ります」

提督「おぉ、噂に名高い鶴姉妹に着任していただけるとは。初めまして、俺がこの鎮守府の提督だ。そして、こっちは・・・・・・」スッ、スタスタ

加賀「航空母艦、加賀です」

提督「加賀はこの鎮守府でも古参でな。ウチの筆頭秘書艦にして、俺の良き妻でもあるんだ」

翔鶴「まぁ、そうでしたか」

瑞鶴「そーでしたか」

提督「あぁ、因みに二人はCまで・・・・・・」ニヤニヤ

バコンッッッ!!

提督「痛っ! 何すんだよ!?」アタマサスサス

加賀「人前でその様な卑猥な話は如何なものかと/////」つお盆

瑞鶴「提督さん。そんな乱暴な空母よりももっといい娘がいるんじゃない?」ケッ

加賀「今なんと言いましたか?」ギラッ

翔鶴「瑞鶴! 提督、加賀さん、申し訳ありません」ペコッ

提督「はは、着任早々賑やかなもんだ。まぁ二人とも、よろしく頼むよ」リョウテヲダシテ

翔鶴「はい。こちらこそよろしくお願いします!」ミギテトアクシュ

瑞鶴「よろしくね、提督さん!」ヒダリテトアクシュ

加賀「! 提督!」

瑞鶴「?」ギュッ

瑞鶴「ねぇ提督さん、左手が何だか硬いんだけど」

提督「ん? あぁ、そういや言ってなかったな」

提督「俺、左手が無いんだよ」

翔・瑞「え・・・・・・!?」

提督「昔、ヘマやらかしてな。肩から先が無いんだよ」

瑞鶴「ちょ、どういう事!?」

提督「今は精巧な義手を付けてるんだ」シュル

パサッ

提督「ほら」

翔鶴「!」

瑞鶴(皮膚まで再現されてて、パッと見は普通の腕と見分けが付かないわ!)

提督「とはいえ、普段の生活に支障が出ないように慣らすのに、かなりかかったぜ。今じゃこの通り、滑らか且つスピーディーに動かせる」ヒダリテウゴカシ

提督「今や、この手で竿(意味深)を握る事も・・・・・・」ニシシ

バコンッッッ!!

提督「だからお盆はねぇだろ、お盆は!?」アタマサスサス

加賀「人前でその様な卑猥な話は控えてください」ツン

翔鶴「一つ、よろしいでしょうか?」

提督「ん? 何、加賀のスリーサイズ? それなら上から・・・・・・」

加賀「提督・・・・・・?」ギロッ

提督「いや、何でもありません(震え声)」

翔鶴「その義手は何でできているのですか?」

提督「? 何でまたそんな事を?」

翔鶴「普通の金属を軸にしていてはそれ程滑らかに動かせないと思いましたので」

瑞鶴「私もそれ思ったわ。触るまで分からなかったもの!」

提督「ん~、何て言えばいいかなぁ」

加賀「・・・・・・」

提督「ま、ぶっちゃけて言えばタンパク質みたいな金属かな」

翔・瑞「はい!?」ポカーン

提督「いや、俺も知らないし。妖精の技術で造られた金属、まぁ、いわばお前達の身体みたいなもんらしい」

瑞鶴「艦娘(私達)の・・・・・・?」キョトン

翔鶴「身体・・・・・・?」キョトン

提督「曰く、生物らしい感触を得るためのタンパク質などの特徴と、傷つきにくくするための金属の特徴を併せ持っているらしい」

提督「考えてもみろよ。艦娘の建造に鋼材を使うけど、産まれてくるお前達は血を流すし、涙や汗、唾液も分泌する。普通の金属じゃあり得ねぇだろ?」

翔・瑞「! そう言われてみれば」

提督「それにほれ」ダキッ

翔・瑞「なっ!?」

加賀「!?」

提督「ただの金属じゃ、こんな柔らかくねぇだろ?」カガノムネモミモミ

加賀「ちょ、待って提督・・・・・・あっ!/////」カァァァッ モジモジ

提督「ほれほれ、良いではないかー良いではないかー」モミモミ

加賀「っ・・・・・・!!/////」プルプル

ドガァァァァァァァァァンッッッ!!

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提督「」ピクピク

加賀「大概にしてください、提督////」ムスッ

翔・瑞「」ガタガタ

提督「ま、まぁ少しお巫山戯が過ぎたか」ヨロッ

提督「という訳で。これからよろしくな」

翔・瑞「はい!」

提督「加賀、二人に鎮守府を案内してやりな。あと部屋にも」

加賀「・・・・・・」スタスタ

提督「無視かよ!?」ガーン

翔鶴「で、では失礼します」

瑞鶴「失礼します」

ガチャン、バタン

提督「・・・・・・ちと、やり過ぎたかな」アタマグシグシ

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加賀「ここが食堂よ。これで一通りは案内し終えたわ」

翔鶴「ありがとうございました」

瑞鶴「・・・・・・ありがとう」

加賀「さて、後は・・・・・・」

瑞鶴「ねぇ、ちょっといい?」

加賀「・・・・・・何?」

瑞鶴「加賀さんは提督さんの左手の事、知ってるんでしょ? 教えて」

翔鶴「ちょっと、瑞鶴!」

加賀「・・・・・・話す必要は無いわ」

瑞鶴「あるわ。私達もこの鎮守府の艦娘よ。自分達の提督の事は知っておかないと」

加賀「・・・・・・」

瑞鶴「・・・・・・」

??「話してあげて、加賀ちゃん」スタスタ

加賀「! 鳳翔さん」

鳳翔「久しぶりね、翔鶴ちゃん、瑞鶴ちゃん」

翔鶴「お久しぶりです、鳳翔さん」

瑞鶴「鳳翔さん」

鳳翔「話してあげて。貴女は提督の奥さんでしょう?」ニコッ

加賀「・・・・・・分かりました」

翔鶴「鳳翔さんは提督の事、ご存知なのですか?」

鳳翔「えぇ、この鎮守府の艦娘は皆知っているわ」

加賀「・・・・・・あれは2年前の話よ」

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その時、海軍は深海棲艦との最終決戦直前だったわ。実力のある精鋭を集め、深海棲艦の本拠地を壊滅させるその作戦に、当時20代前半にして、中将の肩書きをもっていた提督も参加していた。そして、直前の会議の日に・・・・・・

元帥「諸君、とうとう一週間後だ。母なる海を奴らから取り返すための戦いだ」

提督「・・・・・・」

加賀「・・・・・・」

元帥「儂と共に主力艦隊の指揮を執る者として大将2人ともう1人、中将。君にも参加して貰う」

大将「はっ!!」ビシッ

大将「有り難き幸せ!!」ビシッ

提督「・・・・・・」

加賀「?」

元帥「・・・・・・? どうした、中将」

提督「・・・・・・元帥、私は今回の作戦、辞退させていただきます」

加賀「提督!?」ギョッ

ザワザワ

大将「中将貴様!!」ガタッ

大将「元帥殿の勅命を辞退するだと!?」ガタッ

元帥「ほぅ、儂の隣で戦う事を辞退するか。何か考えでもあるのか?」ギロリ

提督「今は確証はありませんが、此度の作戦、私は母港に留まります」

「何を吐かす!」
「それ程命が惜しいか!!」
「臆病者め!!」

元帥「まぁ待て。上官の命に背くとはその場で撃ち殺されても文句は言えまい?」

提督「・・・・・・」

加賀「提督・・・・・・」

元帥「とはいえ、貴様は軍に大きく貢献した。その働きに免じて生かしてやる」

提督「ならば、条件があります」

元帥「条件?」

提督「如何なる処罰も受けますがその代わり、それは決戦後に行っていただきたい」

元帥「ふ、はははははっ! 何を吐かす。まぁいいだろう。もし決戦後に貴様の残留が意味を持ったならば、この件を不問にして貴様を一階級特進させてやる。もし何も無ければ貴様の命は無いと思え」

提督「はっ!」ビシッ

元帥「分かったならば出て行け」

提督「失礼します」ペコッ

加賀「!」ペコッ

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加賀「提督、一体どういうつもり?」スタスタ

提督「・・・・・・」スタスタ

加賀「もしあれに応じていれば、貴方は必ず大将になっていたわ」スタスタ

提督「その代わり、お前達の誰かは確実に犠牲になる。仲間の犠牲で得る階級なんか要らねぇよ」スタスタ

加賀「私達はただの道具、兵器よ。戦って死ねるなら本望だわ」スタスタ

提督「・・・・・・本気で言っているのか?」

加賀「本気よ。私達は貴方の道具なのだから。替えなんていくらでも・・・・・・」

パァンッ・・・・・・!!

加賀「っ!?」ヒリヒリ

提督「二度とそんな事言うな。お前達に替えなんてねぇんだよ!」

加賀「・・・・・・ごめんなさい」ウツムキ

提督「こっちこそ、叩いてごめん」

加賀「私は・・・・・・ただ貴方が心配なのよ」ウルウル

提督「・・・・・・心配かけて悪かった」ダキッ

加賀「提督・・・・・・」ギュッ

加賀「それで。何故あの様な事を?」

提督「妙な胸騒ぎがする」

加賀「?」

提督「ここ最近の防衛戦、その殆どが敵をなす術なく撤退させている。虫が良すぎると思わねぇか?」

加賀「!」ハッ

提督「元帥達は勢いづいて、本拠地を総攻撃しようとしているけど、これも奴らの作戦なら?」

加賀「・・・・・・」

提督「暫くは充電期間だ。一週間後、東西南北に分けて、大規模防衛線を張るぞ」

加賀「はい」

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赤城「失礼ですが、提督は馬鹿ですか?」

長門「こんな一世一代のチャンスを棒に振るとは」

叢雲「救いようがないわ、死んできたら?」

提督「何もそこまで言わなくても・・・・・・」ズーン

提督「まぁ、とにかくだ。加賀には話したが、奴らがこのまま大人しく壊滅させられるとは思えねぇ」

蒼龍「だから私達で、鎮守府を守ると?」

提督「ちと違うな。何もここを狙うとは限らねぇよ」

飛龍「まさか・・・・・・日本中の鎮守府を守るつもり!?」ギョッ

提督「ま、そういうこった。東西南北に分けて大規模な防衛線を張りたいと思う。皆はどう思う?」

赤城「賛成です。ですがそれ程の防衛線、どのように張るつもりですか?」

提督「幸い、この鎮守府には最高練度(Lv99)が多数いる。加賀は100越えだけどな」

蒼龍「ケッコン艦ですもんね」ニヤニヤ

加賀「・・・・・・////」プイ

提督「それぞれの方角の艦隊に数名配置する。皆は彼女達の指示に従うように」

提督「東方の艦隊には二航戦二人だ」

蒼龍「任せて!」

飛龍「きっちり守ってみせるから!」

提督「北方の艦隊には長門と陸奥。補佐としてハイパーズをつける」

長門「了解した」

陸奥「任せてちょうだい」

北上「ま、気楽にやるね~」

大井「頑張りましょう、北上さん」

提督「西方の艦隊は吹雪と叢雲だ」

吹雪「はい!」

叢雲「ちょっと、駆逐艦でどうにかなるの!?」

提督「大丈夫。いや、むしろ駆逐艦(お前達)じゃねぇとマズイぞ、多分」

吹雪「どういう・・・・・・?」

叢雲「事・・・・・・?」

提督「そして、南方の艦隊は加賀と赤城。お前達一航戦に指揮を頼む」

加賀「分かったわ」

赤城「ですが何故私達を?」

提督「これを見ろ」バサッ

赤城「これは?」

提督「奴らとの戦闘データだ。統計すると、奴らは南の艦隊が一番強力だ。つまり、奴らが攻めてきた場合南方面が強大な可能性が高い」

提督「だからこっちも最高戦力で迎え撃つ。だけど、他を疎かにするわけにもいかねぇしな。だからこの割り当てだ」

赤城「分かりました」

提督「軽巡以下は第二次防衛線として、各隊の後方を巡回。もし奴らにこの二重ラインを突破されたら、この国は終わりだ」

提督「何も無ければそれに越した事はねぇ。だが、どっちに転ぶにしても、相応の覚悟がいる。皆、俺のわがままに付き合わせてすまねぇ」

赤城「何を言っているのですか。任せてください」

長門「提督とこの国は守ってみせるさ」

吹雪「精一杯頑張ります、司令官!」

加賀「私達は貴方の判断に従うわ」

提督「ありがとう、皆。では作戦開始は一週間後だ。気合い入れろよ、お前ら!!」

艦娘「はっ!!」ビシッ

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作戦決行前日

提督「・・・・・・」

加賀「提督」スタスタ

提督「! 加賀か」

加賀「明日は作戦決行の日よ。提督も休んで」

提督「おぉ? 加賀が俺の事布団に誘うなんて、何よ久々に抱いて欲しくなったの?」ニヤニヤ

加賀「真面目にしてちょうだい////」

提督「んだよ、残念」

加賀「でも・・・・・・」スタスタ

チュッ・・・・・・

提督「っ!?////」

加賀「貴方が寝ないなら、私が貴方を寝床に拘束するしかないわね////」

提督「・・・・・・」プルプル

加賀「? 提督?」

提督「もう我慢できっかぁ!!」バッ

加賀「!?」ビクッ

コンヤハアサマデヤスマセネェゾ、カガァ!!

アッ、チョットテイトク!? ヤルナライッカイダケヨ!?

ウッセー! アイシテルゼ、カガァァッ!

ナッ!?////

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌日

提督「よし。大淀、全艦隊に繋げ」

大淀「了解!」

提督「全員気を引き締めろ。作戦が終わるまで絶対気を緩めんじゃねぇぞ」

『了解!!』

提督「・・・・・・俺だ、加賀」カチッ

加賀『(! 個人通信?)何?』

提督「最近お前はだいぶ感情が豊かになってきた。だけどお前は戦場では頭が堅過ぎる。柔軟に対応しろよ」

加賀『・・・・・・分かったわ。全員で必ず貴方の元に帰ります』

ブツッ

提督「さて。どう出てくる・・・・・・?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

海軍連合艦隊

元帥「砲撃!!」バッ

ドガァァァァァァァァァンッッッ!!

ボゴォォォォォォォォォンッッッ!!

大将「敵拠点破壊完了しました!!」

大将「我らの勝利です、元帥!!」

元帥(目立った抵抗も無く、あっさりと陥落か・・・・・・。さては、今までの戦闘で消耗しておったか?)

元帥「諸君、ご苦労だった。これより本土に帰投する」

「そういや、腰抜けの中将がいたな」
「何も無かったではないか」
「死罪確定か、ざまぁないな」

元帥「ふむ、臆病者の刑はどうしてくれようか・・・・・・」

ビービービー!!

ザーッザーッ!!

任務嬢「こちら大本営! 元帥、応答願います!!」

元帥「何じゃ、任務嬢?」

任務嬢「急ぎ引き返してください! 本土に向かって東西南北から深海棲艦の大規模艦隊が侵攻!!」

元帥「何じゃと!?」

「なっ!?」
「大規模艦隊!?」
「馬鹿な!? ありえない!!」

任務嬢「現在、中将殿の艦隊が四方面に分かれ、交戦中! 防衛線を維持しています!」

元帥「中将の勘が当たったと言うのか!! 総員本土に帰投、深海棲艦を駆逐せよ!!」

「「「「「はっ!!」」」」」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数分前

『こちら東艦隊、蒼龍! 戦艦棲姫と駆逐棲姫に率いられた艦隊を確認!!』

『こちら北艦隊長門! 空母棲姫と思しき敵を確認! 少数の潜水艦を護衛艦としている!』

『西艦隊の吹雪です!! 潜水棲姫と軽巡棲姫を確認しました!!』

『南艦隊の赤城です! 南方棲戦姫と軽巡棲姫、空母水鬼を確認! 護衛艦多数!』

大淀「そんな・・・・・・合わせて200近い数です!!」

提督「くっ! やっぱり来やがったか!」

提督「総員戦闘開始! 焦らずに一体ずつ倒せ! 中破、大破した者は後方に避難しろ!!」

『『『『了解!!』』』』

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長門「全砲門斉射、てーっ!!」ドォン

ドガァァァァァァッッッ!!

シュゴォォォォォ・・・・・・

長門「っ! 魚雷か!」

北上「よっ」バシュッ

大井「はっ」バシュッ

シュゴォォォォォ・・・・・・

ドゴォォォォォンッッッ!!

北上「魚雷と潜水艦はあたし達に任せて」

大井「行きましょう、北上さん」

長門「すまない!」

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吹雪「やぁーっ!!」ジャキン

ドォンッ、ドォンッ!!

ドガァァァァァァッッッ!!

ザザザザザザザザッッッ!!

叢雲「っ! ちょこまかと逃げんじゃないわよ!!」ジャキッ

バシュッ

シュゴォォォォォ・・・・・・

ドガガガガガガッッッ!!

吹雪「司令官間違ってなかったね、叢雲ちゃん!!」

叢雲「えぇ、潜水艦が多過ぎるわ。もしここに戦艦や空母がいたら、はっきり言って足でまといよ!!」

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蒼龍「後二体! どっちも姫級だよ!」

飛龍「一番先輩の私達がしっかりしないと!!」

蒼龍「そうだね。皆、援護をお願い!!」ギリギリッ

バシュッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

加賀「鎧袖一触です」ギリギリッ

バシュッ

赤城「行きます!!」ギリギリッ

バシュッ

キィィィィィィィィィン・・・・・・

ズガガガガガガガッッッ!!

ドガァァァァァァンッッッ!!

金剛「行きマス、fire!!」ドォン

ボガァァァァァンッッッ!!

赤城「あと一体! 皆さん頑張って!」

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執務室

『提督! こちら東艦隊飛龍!』

提督「! どうした!?」

『敵艦隊殲滅完了! 残存勢力見当たりません!』

『北艦隊長門、殲滅完了だ!』

『西艦隊叢雲よ! 何とか倒せたわ!』

提督「! 良かった、被害は!?」

『駆逐艦が数隻、中大破。軽巡、重巡が小破! 蒼龍が微傷よ!』

『私と陸奥が中破だが、他は無傷だ』

『こっちは吹雪が中破、軽巡数名が大破したけど、他は全員無傷よ!』

提督「皆よくやった! 帰投して休んでくれ」

『『『了解!!』』』

提督(後は南艦隊か・・・・・・。頼むぞ加賀、皆!)

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加賀「くっ! 何て素早い」

赤城「たった一体で・・・・・・」

ザザザザザザザザッッッ!!

ザバァァァァンッ・・・・・・・

ゴボゴボ・・・・・・

赤城「潜水した!?」

加賀「!? 何処に!?」キョロキョロ

「っ!? ソナーに反応! 敵艦が戦闘海域を離脱!!」

加賀「!! 撤退したのですか!?」

「そ、そんな・・・・・・」ワナワナ

「我々の鎮守府に向かって高速移動しています!!」

赤城「なっ!?」ギョッ

加賀「!!」バッ

赤城「加賀さん!」

加賀(そんな、そんな!! お願い、間に合って!!)ザザザザザッ

加賀「後方艦隊に警告! 姫級が一体向かっています!」ザザザザザッ

ザザッ

『了解!』

加賀「提督・・・・・・!」ザザザザザッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

提督「・・・・・・遅いな。何かあったのか?」

大淀「お、恐らく姫級二体と鬼号一体に率いられた大艦隊に苦戦しているのかと」

ビービービー!!

大淀「はい! ・・・・・・えっ、そんな!?」ギョッ

提督「どうしたんだ?」

大淀「中破状態ではありますが、南方棲戦姫が海中を高速移動中! こちらに向かっています!」

提督「かなりヤバイのを残しちまったか! 被害は!?」

大淀「加賀さん達の艦隊も後方艦隊も全員無傷です! 」

提督「姫級二体と鬼号一体に対して無傷かよ、流石だな。大淀、念のため海岸一帯を封鎖、付近の一般市民に避難勧告を!!」ダッ

大淀「りょ、了解!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「魚雷発射!!」バシュッ

シュゴォォォォォ・・・・・・

ドガァァァァァァンッッッ!!

ザバァァァァァァッ

「ヌァァアッ!?」

赤城「追いついた!」ギリギリッ、バシュッ

キィィィィィィィィィン・・・・・・

「ッ!!」ヒュンヒュンヒュン・・・・・・

キィィィィィィィィィン・・・・・・

ドガガガガガガッッッ!!

ズガガガガガガガッッッ!!

「対空射撃に移行します!!」ジャキン

ドォンッ、ドォンッ、ドォンッ

金剛「Burning love!!」ドォン

ドガァァァァァァンッッッ!!

「グァッ!?」大破

加賀「これで終わりです」バシュッ

キィィィィィィィィィン・・・・・・

「!!」ヒュン・・・・・・

ズガガガガガガガッッッ!!

ドガァァァァァァンッッッ!!

加賀「・・・・・・」

赤城「・・・・・・報告します。敵艦隊殲滅完了」

『! 了解! お疲れ様です!!』

加賀「・・・・・・」バッ

赤城「? 加賀さん・・・・・・?」バッ

加賀(何かが胸の奥に引っかかる・・・・・・)

加賀「総員、全速力で帰投します」ザザザザザッ

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海上演習場

提督「・・・・・・お、帰ってきたか」

提督「お疲れさん。加賀、皆」

加賀「提督・・・・・・」

提督「ん? どうしたよ?」

加賀「何かが胸の奥で引っかかっているのよ」

提督「おいおい、フラグ建てないでくれよ」

キィィィィィィィィィン・・・・・・

加賀「っ!?」ビクッ

提督(! ありゃあ敵艦載機か!?)

バシュッ

「てー!!」ドォン

ボガァァァァァンッッッ!!

ヒュゥゥゥゥゥゥ・・・・・・

提督「!!(爆雷!? マズイ、加賀に直撃する!!)」ダッ

提督「加賀ァァァァッッッ!!」バッ

グイッ

加賀「提督!?」

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァンッッッ!!

提督「フーッ・・・・・・危なかった。怪我ないか、加賀?」

加賀「あ、あぁああぁ」ジワァ

提督「ん?」

加賀「ひっ・・・・・・ヒグッ、えぐ・・・・・・」ポロポロ

赤城「提督、加賀さん!!」タッタッタッ

赤城「二人ともお怪我はあり・・・・・・っ!?」

提督「何だよ加賀・・・・・・泣くなんてお前らしくねぇな。いつもみたいにツンてすました顔見せろよ」ニヤニヤ

加賀「ぐすっ・・・・・・でぎまぜん・・・・・・」ポロポロ

提督「たく、いつまで泣いてんだよいい歳して」

加賀「で、でずが、提督・・・・・・」ポロポロ
加賀「腕が・・・・・・!!」ポロポロ
提督は爆雷が投下された時、一瞬反応が遅れた私を守るために抱き寄せ、左手で防ごうとしたのよ。その直後、爆雷が着弾。爆発の衝撃で提督の左腕は肩から先が無くなっていたわ。

提督「あぁ、文字通り一本とられたな」ニシシ

加賀「笑い事じゃないわ!!」

加賀「何で・・・・・・何でこんな事を・・・・・・!!」ポロポロ

提督「・・・・・・お前を助けるためだ」

提督「別に腕一本無くても俺は生きてはいける。でも、もしお前がいなくなったら、俺は生きていけねぇよ」ニッ

提督「無事で良かった、加賀」ギュッ

加賀「ごめんなさい、ごめんなさい」ギュッ

腕が無くなって笑っていられるはずが無い、あまりの激痛で気を失うはず。なのに、彼は笑い続けるばかりか、私の事ばかりを案じていた。その事が私にとっては堪らなく辛かった・・・・・・。

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その後気を失った提督は、病院に運ばれ手術を受けたわ。医師が言うには、爆発の熱波が吹き飛んだ左腕の傷口を焼いていたから、出血は酷くなかったけど、一歩間違えば確実に死んでいたそうよ。大事をとって提督は一ヶ月入院する事になったわ。

一週間後

加賀「本当にごめんなさい」ギュッ

提督「それ、三秒前も聞いたぞ」ナデナデ

加賀「謝り足りないわ・・・・・・」スリスリ

赤城「でも、本当に良かったです。命に別状が無くて」ポロポロ

提督「たりめーだ、あんなんで死んでたまるか」

提督「つか、お前ら狭くねぇのか?」

・・・・・・個室でかなり広めだったとはいえ、一週間の絶対安静と言われた提督の面会初日には、鎮守府中の艦娘が詰めかけたわ。

ヒェェェッ!!

フコウダワ・・・・・・

艦娘「・・・・・・いいえ!!」

提督「嘘つけぇ、比叡と山城が潰されてんじゃねぇか!!」

「ちょっと、良いかの?」

一同「!?」ビクッ

提督「元帥殿!」

元帥「いや、少し老人を通してくれるかな」スタスタ

元帥「中将。此度の件、本当に申し訳なかった。儂を許してくれ」ドゲザ

艦娘「!?」ギョッ

提督「な、何やってんすか元帥!? 顔上げてください!」

元帥「しいては、詫びにならんかもしれんが、償いじゃ。君を特進させ、何でも要望に応えよう」

提督「別に要望なんてありませんし、特進も要りませんよ」ポリポリ

元帥「しかしのぅ」

提督「なら、うちの艦娘達に聞いてください。この娘達なら何かあるかもしれませんし」チラ

元帥「ふむ、分かった。諸君、君達は個々が一騎当千の働きをしてくれたお陰で、本土を奴らから守る事ができた。その功績を称え、願いを叶えよう。何か要望はあるかね?」

加賀「決まっております」

艦娘「提督の腕を治してください!!」キッパリ

元帥「・・・・・・」

提督「おい、いいのかお前達!! 願い叶えるチャンスだぞ!?」

提督「赤城、食費負担してくれって言ったらこの先食べ放題だぞ?」

赤城「食べ放題? いえ、知らない子ですね」

提督「金剛、英国のブランド物の紅茶仕入れられるかもしんねぇぞ?」

金剛「そんなモン、要らないデース!!」

提督「北上、大井、豪華ツアーのペアチケットとか貰えるかもよ?」

北上「そんなの要らないよ、あたし達」

大井「私達だって譲れない物があるんです」

提督「島風、ランニングスペース造って貰えるぞ、走り放題だぞ?」

島風「私は提督や皆とかけっこしたいもん!!」

提督「えぇぇぇっ!? おい加賀、何とか・・・・・・」

加賀「提督? 少し黙っていてください」ギロッ

提督「あ、はい」ビクッ

加賀「元帥殿。私達の願いは提督の左腕を治す事です」

元帥「まさか、一から生やせというのかね?」

加賀「いいえ。可能ならしていただきますが、そのような技術は聞いた事がありません」

提督(艦娘の存在自体がオーバーテクノロジーな気がすんだが・・・・・・)

元帥「つまり、本物に限りなく近い義手をつくれと?」

加賀「はい」

元帥「・・・・・・分かった、技術班に頼んでみよう」クルッ

元帥「では儂は帰るとしよう。お大事にな、中将」スタスタ

提督「はっ」

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そしてその後、提督には軍の技術班(妖精達)が造った義手が装着させられたのよ。

提督「肌触りは皮膚と変わんねぇな」サワサワ

妖精「じゃ、それつけて神経繋ぐからね」カチャカチャ

妖精「あ、ちょっと痛いから」コノヘンカナ?

提督「へ!?」

妖精「よいしょ!!」グッ

ガチャンッ!! ドシュッ!!

提督「イッッデェェェェェェェェェッッッ!?」ギャァァァッ!!

加賀「痛っ、痛いです提督」ギュゥゥッ

提督「はぁ、はぁ、痛てぇ畜生・・・・・・」ポロポロ

加賀「・・・・・・(少し可愛い////)」

妖精「はい、これで今までと何不自由なく生活できるはずだよ」

妖精「腕動かしてみて」

提督「・・・・・・!」ググッ、グルグル、グイ、グイ

加賀「今までと変わらないわね」

提督「・・・・・・でも、若干反応が遅いな」

妖精「まぁ、それは慣らしていくしかないね」

妖精「はいこれ、義手のメンテ法のマニュアル。そっちの鎮守府の妖精に渡して」つマニュアル本

加賀「ありがとうございます」

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加賀「・・・・・・そういう事よ」

翔鶴「・・・・・・そんな事が」

加賀「軽蔑したかしら?」

瑞鶴「そんなわけないじゃない」

加賀「!」

瑞鶴「辛かったね、加賀さん」ポロポロ

加賀「何故貴女が泣くの?」

瑞鶴「分からない」グシグシ

翔鶴「それで提督は義手を」

加賀「ええ。私達の支えもあって、今では左手も不自由なく使っているわ」

鳳翔「あの当時の加賀ちゃんは危なかったわ。何とかして罪滅ぼししようと躍起になっていたのよ」

加賀「う・・・・・・」

鳳翔「後は私が案内するわ。加賀ちゃんは提督のところに行ってあげて」

加賀「分かりました」スタスタ

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執務室

加賀「提督、戻ったわ」

提督「もう案内してきたのか?」

加賀「えぇ、部屋には鳳翔さんが案内してくださるわ」

提督「・・・・・・怒ってるのか?」

加賀「・・・・・・いいえ。だけど、あの様な行為は人前ではしないでほしいわ」

提督「善処するよ」ハナホジホジ

加賀「提督、できれば・・・・・・その・・・・・・」

提督「ん? 今日もか?」

加賀「・・・・・・////」コクッ

提督「分かった」

提督「ただ、鶴姉妹の練習が先だ。加賀、他の赤城達と一緒に面倒見てやってくれ」

加賀「分かったわ」スタスタ

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海上演習場

提督「・・・・・・」

加賀「翔鶴、少し反応が遅いわよ」

ハイ、カガサン!!

加賀「瑞鶴、動きに無駄が多いわ。もっと肩の力を抜いて」

ワカッタワ、カガサン!!

提督「・・・・・・(翔鶴はともかく、瑞鶴ってあんなに素直な艦娘だったっけ? 確か他の鎮守府じゃ、加賀と瑞鶴がかなりピリピリしてるって話だけどな)」

提督「そろそろ演習終了だ、こっち来てくれ」

ハイ!

ザザザザザッ

提督「さて、俺からは特に何もねぇけど、加賀や他の先輩方はどうだった?」

赤城「上々です。初めて海上に出たとは思えません」

加賀「私からも特には」

提督「まぁ、これからもその調子で頑張ってくれ。補給してから休むように」スタスタ

翔・瑞「了解!」

加賀「・・・・・・」スタスタ

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その夜

提督「加賀」

加賀「何ですか?」ギュッ

提督「2年前のあの時から、お前毎晩こんな事してるけど、まさか負い目に感じているのか?」

加賀「・・・・・・はい」

提督「償いで身体を差し出されても嬉しくねぇよ」ナデナデ

加賀「私はあの時、貴方にあの言葉をかけられた時、嬉しかった。でも、それと同時に辛かったわ」

加賀「私のせいで貴方は左手を失った。だから私は貴方の手になりたかった。貴方の役に立ちたかった・・・・・・」ジワァ

加賀「貴方の側に・・・・・・いたかった・・・・・・」ポロポロ

提督「・・・・・・」

加賀「貴方の事を愛しています。貴方はあの時も、それ以降も私を愛してくれた・・・・・・。貴方を失いたくないの・・・・・・」ポロポロ

提督「・・・・・・あの加賀がここまで感情を出すようになったなんてな。安心しろ」

提督「俺は死んでもお前から離れねぇよ」

加賀「ぐすっ・・・・・・絶対ですよ」

提督「絶対だ」ナデナデ

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一週間後

提督「こんなもんか。よし、今日の執務終了!!」

加賀「最近早いわね。何かあったの?」

提督「いやー、毎晩加賀と夜戦してるから」シレッ

加賀「なっ!?////」ボンッ

提督「というわけで加賀、お前ももう上がっていいぜ」

加賀「はぁ、では後程・・・・・・」スタスタ

ガチャン、パタン

提督「・・・・・・もういいぜ」

妖精「よっと」ニュン

提督「それで? 検査の結果は変わんねぇか?」

妖精「うん・・・・・・。日に日に悪化してる。早く手を打たないと、提督死んじゃうよ!」

提督「まだ言うか。それに手ぇ打つって、どうすりゃいいのさ」

妖精「早い話が、その左手を取れば進行は止まるんだ。だから・・・・・・」

提督「馬鹿言え、あいつらがくれた左手だぞ。外してたまるか」

妖精「死んじゃうんだよ!? 提督、君が死んだらあの娘達はどうするのさ!?」

提督「人はいつか死ぬさ。それが俺は20代だったってだけだ」

妖精「でも・・・・・・でも!」

提督「いい加減納得してくれよ・・・・・・そうだ。2つ頼まれてくれるか?」

妖精「? 何だい?」

提督「・・・・・・」ゴニョゴニョ

妖精「そんな!! 駄目だよ提督、あの娘が可哀想だよ!!」

提督「頼む」

妖精「・・・・・・納得はしないからね」テテテテ

提督「・・・・・・もって後どれぐらいだろうな?」

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二日後

加賀「何だか胸騒ぎがするわ・・・・・・」スタスタ

加賀「気のせいだといいのだけど」

翔鶴「加賀さん、おはようございます」スタスタ

瑞鶴「おはよう、加賀さん」スタスタ

加賀「おはよう、2人とも朝からどうしたの?」

翔鶴「最近提督の様子がおかしいので・・・・・・」

瑞鶴「加賀さんなら何か知ってるかなって思って」

加賀「そう。私にも分からないわ」

加賀「とりあえず、今から聞こうと思っていたのよ」スタスタ

ガチャン

加賀「失礼します、提督」

翔鶴「失礼します」

瑞鶴「あれ? 提督さんは?」

ガッ!!

加・翔・瑞「!?」

瑞鶴「ちょっ!!」ドサッ

翔鶴「きゃっ!?」ドサッ

加賀「くっ!!」ドサッ

瑞鶴「ちょっと、離してよ!!」ジタバタ

加賀「!? (この人達は、他所の佐官提督達!!)」ググッ

??「ほう、君達が先に来たか」

瑞鶴「誰!?」

翔鶴「うぅ・・・・・・」

加賀「! 貴方は・・・・・・!」

??「お久しぶりだねぇ、加賀ちゃん」

瑞鶴「誰、加賀さん!?」

加賀「・・・・・・大将よ。2年前、提督の代わりに最終決戦の際、元帥と連合艦隊の総指揮を執った1人」

大将「中将はまだ来てないな。おい、3人に手錠を」パチン

「「「はっ」」」

ガチャン、ガシャン、ガチッ

加賀「っ・・・・・・!」

翔鶴「ひっ!?」

瑞鶴「何するのよ!?」

大将「いいねぇ、その顔。体勢と相まって性欲をそそる」ニヤニヤ

加賀「何をしに来たのですか!」

大将「何、君達の提督に絶望を味わってもらいたくてね」

翔鶴「絶望・・・・・・?」

大将「そう。あの男にはこれ以上ない程の絶望を与えないと気が済まない」

大将「これから君達は彼の目の前で、我々に輪姦されるのさ」

翔・瑞「っ!?」ビクッ

加賀「っ! 外道が・・・・・・!」

瑞鶴「そもそもアンタ、どうして提督さんに恨みを持ってるのよ!!」

大将「それはだねぇ」

ガチャ

一同「!?」

提督「ん? あ、秘書艦轟沈させた大将殿」

大将「やぁ、中将。朝早くに悪いね。すまんが、椅子に拘束されてもらう。逆らえば・・・・・・分かってるな?」

提督「っ!? ・・・・・・分かった」テヲアゲ

ドサッ、ガチャン

提督「それで? 何の用ですか。まさか、2年前のあの事を逆恨みしてるんですか?」

大将「逆恨み・・・・・・だと?」フルフル

翔・瑞「?」

大将「貴様が、貴様が2年前!! 出撃していれば! 私は加賀ちゃんを失わずに済んだのだ!!」

瑞鶴「はぁ!?」

加賀「大将は先の決戦の時、秘書艦だった加賀を失ったのよ」

提督「それは、貴方の指揮ミスが原因じゃないですか!!」

大将「黙れ!! 貴様が出撃していれば! 貴様の艦娘が沈んでいれば私の艦娘が沈む事は無かった!!」

翔鶴「本当に逆恨みですね・・・・・・」

大将「なぁ、中将。貴様は私が加賀ちゃんを失ったというのに、加賀ちゃんとベタベタしていたなぁ。さぞや楽しかっただろう?」

提督「はい。ものすごく」シレッ

大将「っ! ならば、貴様も愛する艦娘を失う絶望を知るがいい!」クル

「へへへ・・・・・・」ニヤニヤ
「俺、翔鶴にするぜ」ニヤニヤ
「じゃあ俺、瑞鶴な」ニヤニヤ

大将「加賀ちゃんは先に私だ」ニヤニヤ

翔鶴「ひっ!? こ、来ないで」

瑞鶴「ちょっと、何処触ってんのよ!?」
提督「・・・・・・下らねぇな」
大将「・・・・・・何?」クル

提督「好きな奴を失ったのを人のせいにして、挙句人の女を凌辱する。実に情けねぇ男だなぁ」

大将「黙れ・・・・・・!」

提督「つーかあれだ、凌辱する奴ってのは自分がクズだって自覚する勇気がねぇから、そんな事するんだろ?」

大将「黙れ!」

提督「なぁ、逆に教えてくれよ! 何でそんなヒデェ事ができるんだ? 涙を流して嫌がる女に欲望吐き出して楽しいのか? もしそうなら・・・・・・」

大将「黙れ黙れ黙れ!! 黙れェェェっ!!」つ拳銃

提督「けっ、プライドの高い奴程、中身が薄っぺらいんだなぁ」ニヤッ

大将「・・・・・・何だその目は? その目が、その私を見下す目が気に食わん!!」ジャキッ

提督「実際そうだろう。2年前まで、コネと捨て駒戦法で進級してきたボンボン少将だったんだからな」

大将「っ!!」カチャ

ドォンドォンドォンドォンドォンドォン!!
提督「」ドシャッ

加賀「あ、あぁぁあ!!」ワナワナ

翔鶴「そ、そんな!!」ジワァ

瑞鶴「嘘・・・・・・!!」ガタガタ

大将「はぁ、はぁ・・・・・・両目に3発ずつだ。男前が上がったなぁ、中将?」ニタァ

加賀「て・・・・・・提督・・・・・・」ポロポロ

提督「」

加賀「い、い・・・・・・」ガタガタ

加賀「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!」
加賀「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ガクガク

大将「精神崩壊し始めたか、抵抗が無くなって犯しやすい」ニチィ

大将「やれ!」

ビリビリ、ビリッ !!

瑞鶴「やだ、ヤダぁぁぁぁ!!」ポロポロ

翔鶴「嫌、止めて、止めてぇぇぇ!!」ポロポロ

加賀「殺す! 殺してやる! 貴様ダケハァァ!!」ポロポロ キッ

大将「いいねぇ、その表情! 憎悪と涙でグチャグチャになった顔!!」

大将「さぁ、もっと私を欲情させてくれ! 君達を完全な性奴隷にシテヤル」グルグル

「・・・・・・そいつぁ何とも楽しそうだなぁ、大将殿」

大将「なっ!?」ビクッ

ズボッッッ!!

「た、大将殿ぉっ!?」

大将「あ、アガ・・・・・・ガガ・・・・・・!?」ガフッ

「俺も交ぜてクレヨ」

グシャアッッッ!!

大将「!!」ガクッ

ドシャアッッッ・・・・・・

加賀「・・・・・・え?」

「ひぃっ!? し、心臓を!?」

グチュグチュ・・・・・・

ボロボロボロボロ・・・・・・

カラカラカラカラカラカラン・・・・・・

加賀「な、何が・・・・・・?」

加賀(あの男の身体を何かが貫いて心臓を握り潰した。そして私の前に仁王立ちしているのが)

加賀「提・・・・・・督・・・・・・?」

翔鶴(潰された目から何か落ちてきた?)

瑞鶴「あれって・・・・・・撃ち込まれた弾丸・・・・・・?」

加賀「!? (潰されたはずの両目が再生している!?)」

提督「サテ・・・・・・」チラ

「「「「ひっ!?」」」」ビクッ

提督「何やっテやガル・・・・・・?」

「こ、これは」ガタガタ
「た、助けてくれ、大将に言われただけなんだ!」ガタガタ
「二階級特進させてやるから、そ、その代わり、め、めめ、命令に従えって」ガタガタ

提督「ソウカ。出世のたメニ、良心ヲ捨テたノか」

提督「ソイツらハ、俺ノ愛すル女と、娘ノように大切ニ育てテイル姉妹だ」

提督「テメェラが触るニハ、上等スギる・・・・・・!!」ギロッ

「「「「ヒィィィっ!?」」」」ビクッ

提督「」ダッ

ドシュッ!!

グシャッ!!

「ぎゃぁぁぁぁっ!?」
「い、嫌だ! や、止め・・・・・・」

グチャッ!!

バキッ!!

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ボタ・・・・・・ボタ・・・・・・

提督「・・・・・・」クル

スタスタ

加賀「提督・・・・・・」

翔鶴「提督・・・・・・ですよね?」ビクビク

瑞鶴「な、何が・・・・・・」

提督「許しテクレ、加賀・・・・・・皆」スッ

バキィィィン、バキィィィン、バキィィィン

加賀「! 良かった、生きていて」ダキッ

提督「逃ゲ・・・・・・ロ・・・・・・!!」ガクガク

加賀「え?」

提督「逃ゲロ、加賀!」ドンッ

加賀「きゃっ!?」ドサッ

提督「頼ム、誰モ殺シタクネェンダ!!」ダッ

ガシャァァァァァァンッッッ!!

翔鶴「!!」

瑞鶴「提督さん!!」

妖精「何事だい!? ・・・・・・って、いや、言わなくてもいいよ」

加賀「妖精さん・・・・・・!」

妖精「アンタらは早く服を着て! 鎮守府の皆に艤装展開させるんだ!! 早く!!」

翔鶴「は、はい!!」ダッ

瑞鶴「分かったわ!!」ダッ

加賀「提督・・・・・・」

妖精「・・・・・・ごめんよ、加賀さん。黙ってて」

加賀「? どういう事?」

妖精「実は・・・・・・」

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1年前

救護室

提督「よぉ」

妖精「提督! どしたの?」

提督「いや、腕の感じがおかしいんだわ」

妖精「え? つい2、3日前にメンテしたばっかじゃん!」

提督「とりあえず、診てくれ」

妖精「分かった」テテテテ

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提督「どうだ?」

妖精「提督、落ち着いて聞いて」

提督「あ?」

妖精「左腕の金属が皮膚の下で広がっているんだ」

提督「悪ぃ、分かりやすく言ってくれ」

妖精「左腕の義手を構成している成分を毒だとして、それが身体に広がってきてるんだ」

提督「・・・・・・え? どういう事だよ!?」

妖精「この金属は艦娘の身体を構成している物質と同じ。つまり、自我を持つ金属なんだ」

提督「自我?」

妖精「何故鋼材を元に作られた彼女達が喋ったり笑ったりできると思う? その答えがそれさ!」

提督「自我があるから、効率よく自己修復、つまり入渠したりできるって事か?」

妖精「ご名答。つまり、ゼロから生み出せる程の強い自我が、提督の身体を蝕み始めているんだよ!」

提督「で、俺はどうなる?」

妖精「このままじゃ提督は、金属の自我に飲み込まれて死んじゃうよ!!」

提督「マジで!?」ゾッ

妖精「そもそも、この金属を人体に移植した例自体が無いんだ。対処法が無い・・・・・・」シュン

提督「・・・・・・嫌だ」ツーッ

妖精「提督?」ポロポロ

提督「死にたくねぇ、死にたくねぇよ!!」
ポロポロ

妖精「アタシだって嫌だよ!! 提督が死ぬなんて!!」ポロポロ

提督「だってよ、あいつらが可哀想じゃねぇか!!」

妖精「っ!?」

提督「俺が死んだらどうなる!? 加賀は!? 皆は!? あいつらの悲しむ顔をあの世で見てろってか!?」ポロポロ

ドサッ・・・・・・

提督「死にたくねぇ・・・・・・俺は・・・・・・死ぬわけにはいかねぇんだ・・・・・・!」ポロポロ

妖精「分かってる・・・・・・」グシグシ

妖精「こうなりゃ、当たって砕けろだ! ありとあらゆる手を尽くす!」

提督「すまねぇ」グシグシ

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ーーーーーーーーーーーー

鶴姉妹着任前日

妖精「今・・・・・・何て言ったの?」

提督「運命受け入れるって言ったんだよ」

妖精「何で、何で急にそんな事・・・・・・」

提督「自分の寿命ぐらいわかるさ。どうやっても助かんねぇよ、俺は」

妖精「いいのかい?」

提督「あぁ、あれから暫くして決心がついた。みっともなく生きるよりはかっこよく人生全うしてやるよ」ニシシ

妖精「・・・・・・分かった。でも、診察だけは受けてよ?」

提督「分かってるって」

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鶴姉妹着任から一週間後

提督「2つ頼まれてくれるか?」

妖精「何だい?」

提督「俺はきっと金属に飲まれて暴走する。そうなった時のために、俺を殺しうる武器を造ってくれ。そして、それを加賀に渡してくれ」

妖精「そんな!! 駄目だよ提督、あの娘が可哀想だよ!!」

提督「頼む」

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妖精「・・・・・・って事なんだ」

加賀「そんな・・・・・・」

ドゴォォォォォォォォォォォォォォォンッッッ!!

妖精「・・・・・・提督は今、自分を飲み込もうとしている金属と戦っている」

加賀「・・・・・・分かりました。武器をください」

妖精「・・・・・・後悔しない?」

加賀「提督の命令です」

妖精「・・・・・・これだよ」つ

加賀「矢?」スッ

妖精「金属の光る核がある。そこを射抜けば、金属の暴走は止まるよ」

加賀「分かりました」ダッ

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長門「止めてくれ提督!」

提督「誰か俺ヲ・・・・・・殺シテクレェェェ!!」ガクガク

提督「ウガァァァァァッ!!」ブンッ

ドガァァァァァァァァァァァァァァンッッッ!!

翔鶴「提督!!」

赤城「止めて!!」

提督「誰カ、誰かァァァッッッ!!」ポロポロ

ギチギチギチ・・・・・・

提督「よ、ヨセ! 止メロ・・・・・・ヤメロ!」ググッ

叢雲「両腕が刃物に変形していく・・・・・・!?」

提督「ウワァァァァァァッ!!」ブンッ

ズバババッ!! ザクッ!!

加賀「提督!」タッタッタッ

赤城「加賀さん!」

加賀「提督を止めます!」ギリギリッ

加賀(核は・・・・・・。っ!?)

加賀「心臓・・・・・・!」

提督「撃テ、加賀ァァッ!!」ググッ

長門「っ! すまない、提督!!」ブンッ

バキッ!!

長門「陸奥!」ガシッ

陸奥「! 分かったわ!」ガシッ

長門「加賀、早く!!」ググッ

加賀「っ!! ・・・・・・ごめんなさい、提督!!」

バシュッ・・・・・・

ドスッ!!

提督「!」ガクッ

ドシャアッッッ・・・・・・

加賀「提督!」タッタッタッ

ダキッ

提督「う、うぅ・・・・・・」

加賀「提督! 正気に戻ったの?」

提督「らしいな・・・・・・死ぬ前に戻って良かった。止めてくれて・・・・・・ありがとう」

加賀「本当にごめんなさい」ポロポロ

提督「泣くなよ加賀・・・・・・。綺麗な顔が台無しだぜ」

加賀「全く、貴方は・・・・・・」ポロポロ

提督「皆、最後の最後に迷惑をかけた・・・・・・。ごめんな」ググッ

赤城「いいえ。誰も貴方を恨みません」ポロポロ

長門「貴方が我々の提督で本当に良かった・・・・・・」ポロポロ

提督「加賀、辛い役目を任せてすまなかった」ナデナデ

加賀「ひっ・・・・・・ヒグッ・・・・・・」フルフル

提督「皆も加賀を恨まないでくれ。後は加賀、お前に任せる」

加賀「嫌・・・・・・嫌ぁ・・・・・・」ポロポロ

提督「25年。いい人生だった!」

艦娘「提督・・・・・・!」ポロポロ

提督「じゃあな、皆」

提督「加賀!」

加賀「はい」グシグシ

提督「」グッ

加賀「!」グイッ

チュッ・・・・・・

提督「愛してるぜ・・・・・・加賀」ニシシ

加賀「っ!! はい! 私も愛しています!!」ポロポロ

提督「・・・・・・」フッ
ガクッ・・・・・・
グスッ・・・・・・ヒッ・・・・・・
ヒグッ・・・・・・エグッ・・・・・・

加賀「っ!!」ギュゥゥゥ

赤城「加賀さん・・・・・・」ポロポロ

加賀「う、うぁ、ぁ、ぁあぁぁぁ・・・・・・」
あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!

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翌日

長門「・・・・・・」

陸奥「・・・・・・」

金剛「・・・・・・」

吹雪「・・・・・・」

叢雲「・・・・・・」

北上「・・・・・・」

大井「・・・・・・」

島風「・・・・・・」

瑞鶴「・・・・・・」

翔鶴「・・・・・・」

飛龍「・・・・・・」

蒼龍「・・・・・・」

赤城「・・・・・・」

艦娘「・・・・・・」

妖精「・・・・・・皆集まってるね・・・・・・?」

赤城「・・・・・・加賀さんはそっとしてあげてください」

妖精「明日お通夜がある。その前に今日、提督の友人が来るからね」

赤城「加賀さんには私から・・・・・・」スタスタ

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「この度は・・・・・・」

赤城「いえ。あの、お名前を?」

提督(関西)「あぁ、俺は関西提督や。あいつとは軍学校時代からの友人なんやわ」

長門「秘書艦の長門です」

提督(先導)「同じく、先導提督だ」

金剛「秘書艦の金剛デース」

提督(関西)「悪いんやけど、あいつに会わしてくれへんか?」

提督(先導)「あいつの顔を見たいんだ」

赤城「分かりました」スタスタ

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加賀「提督・・・・・・」ナデナデ

赤城「加賀さん、お客様です」

加賀「!」クル

提督(関西)「久しぶりやな、加賀ちゃん」

提督(先導)「2ヶ月ぶりかな?」

加賀「関西提督、先導提督。お久しぶりです」

提督(関西)「えぇかな?」

加賀「はい・・・・・・」

提督(関西)「おぉ、ご無沙汰やな。綺麗な顔しおってからに」

提督(先導)「全くだ。2ヶ月前まで、普通に3人でカードに興じていたとは考えられねぇよ」

加賀「・・・・・・」

赤城「・・・・・・」

提督(先導)「少し、席を外してもらいたい、赤城ちゃん」

赤城「はい」スタスタ

提督(関西)「さて、こんな時に不謹慎やて言われてもしゃあないけどな、加賀ちゃん」

加賀「はい」

提督(関西)「近いうち、君らをどないするかって話がくんねや」

提督(先導)「提督がいなくなった場合、新たな人材が派遣されるか、君達がヘッドハンティングされる、或いは解体されるの三択だ」

提督(関西)「せやけど、あいつから連絡があってな。加賀ちゃん達の希望通りにしてやってくれって言うとったんやわ」

提督(先導)「君達がどのような選択をしても、俺達は君達を支援するつもりだ。奴の戦友としてな」

提督(関西)「せやけど、加賀ちゃんは練度高いからなぁ。上も放っとかへんやろし、加賀ちゃんは解体は無理やと思った方がえぇよ」

加賀「私は他の方に付くつもりはありません。なので、私がこの鎮守府を継ぎます」

提督(先導)「分かった」

提督(関西)「上には俺達が話つけとくさかいに。せやから俺達の事頼ってな?」

加賀「ありがとうございます」ペコ

提督(関西)「にしても、こいつも幸せモンやな。こんな好かれて死んでくなんて。見てみ、この優しい笑顔」

加賀「はい・・・・・・本当に」ジワァ

提督(先導)「あいつは、物心ついた頃に両親を事故で亡くしてな。15歳まで孤児院で暮らしてたんだ」

加賀「え?」

提督(関西)「その頃に海行った時に深海棲艦に襲われてな。それを当時の元帥の艦娘やった加賀に助けられたらしいんや」

提督(先導)「軍学校に入り、俺達と会って将来を語り合った時に、その話を聞いた。そしてあいつはこう言ってた」

提督『俺は加賀って艦娘に助けられた。だから、今度は俺が誰かを助けるんだ。加賀と一緒にな』ニシシ

提督(関西)「鎮守府に着任したあと、あいつは片っ端から空母レシピを回すって言うとって、止めんのが大変やったわ」

提督(関西)「せやけど何の運命なんか、着任して2回目の建造で君が着任したんや、加賀ちゃん」

加賀「!」

提督(先導)「その時は大変だったなぁ、朝っぱらから呼び出して、俺達に赤飯振舞ってきやがったから」(苦笑)

加賀「お恥ずかしい限りです・・・・・・////」

提督(先導)「とはいえ、加賀ちゃん。君はあいつにとって運命の人だった。それは紛れもねぇ事実だ」

加賀「はい」ツーッ

提督(関西)「加賀ちゃんは、あいつと一緒におって幸せやったか?」

加賀「もちろんです」ポロポロ

提督(関西)「良かった」ニッ

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一ヶ月後

翔鶴「・・・・・・一ヶ月経ちましたね」

瑞鶴「加賀さん、大丈夫かなぁ?」

赤城「一ヶ月間、提督の部屋に籠っていて、まともに食事も摂っていません・・・・・・」

長門「仕方あるまい、一番辛いのは加賀なんだ」

赤城「ですが・・・・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

加賀「・・・・・・」ギュゥゥゥ

加賀(一ヶ月・・・・・・)

加賀(皆のためにも、気持ちにケジメを付けなければいけない事は分かっています)

加賀(でも・・・・・・)

加賀「付けられるわけ・・・・・・ないわ」ポロポロ

加賀(私にとって、あの人の存在は大き過ぎる・・・・・・)

加賀(私は何て情けないのでしょう・・・・・・)

加賀「・・・・・・」スゥゥ

加賀(提督の布団に包まり、提督の上着を抱きしめ、その匂いで辛うじて心を落ち着かせている・・・・・・なのに・・・・・・)

加賀「提督・・・・・・」ポロポロ

加賀(あの人の声が聞きたい。あの人に触れてほしい。あの人に強く抱きしめてほしい・・・・・・。あの人に会いたくてたまらない)

加賀「ひっ・・・・・・ひっ・・・・・・・」ポロポロ

加賀(提督、何時もみたいに私をからかってください。何時もみたいにセクハラしてください。何時もみたいにその笑顔を見せてください・・・・・・!)

加賀「帰って・・・・・・来てください・・・・・・提督」ポロポロ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こ、此処は・・・・・・?

提督『よぉ、加賀』

っ!? 提督!? 何処に!? キョロキョロ

提督『ったく、ちょっと胸揉んでやろうかと思って来たのに、いい歳していつまで泣いてやがる』

だって・・・・・・貴方がいないと・・・・・・私は!

提督『何言ってやがる。お前は強い奴だ、俺がいなくてもやっていけるさ』

提督、帰って来てください・・・・・・!

提督『バーカ、死んだ人間は生き返らねぇよ』

・・・・・・私は貴方がいないと生きていけないわ

提督『あー、あれだ。後追い自殺なんかしやがったら許さねぇからな、加賀』

っ!!

提督『・・・・・・誇り高い一航戦が何弱気になってやがる』

・・・・・・それ以前に貴方の妻です

提督『俺の後継ぐならシャキッとしやがれ! トップに立つ奴が迷うな!』

提督『"頭"がフラフラしてやがったら、他の奴らは誰を信じりゃいいんだ?』

!?

提督『・・・・・・お前は俺の愛する加賀だ。お前には、俺の全てを叩き込んだ。指揮能力に、戦闘心理、戦術。後ついでに性癖も』

ふふ、そうだったわね・・・・・・

提督『・・・・・・やっと笑ってくれたな』

え?

提督『この一ヶ月、全然お前は笑ってくれなかった。俺の惚れた笑顔を見せてくれなかった』

・・・・・・

提督『もう大丈夫だ。お前は乗り越えられた』

そんな事・・・・・・・ないわ

提督『いいや。大丈夫さ』トンッ

きゃっ!? ちょっと、後ろから背中押さないでください!!
・・・・・・って、え? クル

提督『前に進め、加賀』ニシシ

提督!! また・・・・・・会えた・・・・・・!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

チュン・・・・・・チュン・・・・・・

加賀「う、ん・・・・・・」ムクッ

加賀「夢・・・・・・?」

加賀「今、何時かしら」ゴシゴシ

『マルキュウサンハチだ。寝過ぎだ馬鹿たれ』

加賀「え・・・・・・?」

『こんな事なら身体だけじゃなく、生活リズムも調教しときゃ良かったぜ』

加賀「提督!?」

『何だよ、一ヶ月で俺の声を忘れたのか?』

加賀「提督、何処に!?」キョロキョロ

『お前の心の中だ。言ったろ? 死んでもお前から離れねぇって』

加賀「提督・・・・・・提督!!」ポロポロ

『俺はこれからもお前の中から、お前達を見張ってるからな、ちゃんと仕事しろよ?』

加賀「はい」グシグシ

『分かったらさっさと飯食え。皆心配してるぞ』

加賀「言われなくても」グゥゥ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガチャ

艦娘「!?」

加賀「おはようございます」スタスタ

艦娘「加賀さん!」

加賀「お腹が空きました。鳳翔さん、いつものメニューを大盛りでお願いします」

鳳翔「えぇ!」ホロホロ

ガタッ

加賀「いただきます」パン

パクパク、モグモグ、ムシャムシャ・・・・・・

ングッ、ングッ・・・・・・モキュモキュ

赤城「加賀さん」ポロポロ

コト・・・・・・

加賀「ふぅ。ごちそうさまでした」

瑞鶴「加賀しゃぁぁぁぁぁん!!」バッ

加賀「ちょっと、苦しいわ。離れてちょうだい」ググッ

瑞鶴「やだぁぁぁ!! 加賀さぁぁん・・・・・・」ポロポロ ギュゥゥゥ

加賀「全く・・・・・・」

加賀「皆、聞いてください」

艦娘「!」ビシッ

加賀「先ずは、一ヶ月迷惑をかけてごめんなさい」

加賀「私は提督の後を継ぐために、艦娘として、司令官として、この鎮守府を支えます」

加賀「深海棲艦の残党を殲滅し、この海に平和を取り戻すためにも、どうか皆さん、私に着いて来てください!」ペコ

艦娘「はっ!」ビシッ

長門「秘書艦業務は私に任せてくれ。多少は自信がある」

陸奥「最高戦力だからこそ、加賀には前線で戦ってほしいの」

加賀「分かりました」

『まぁ、俺もそれには文句はねぇよ』

加賀(はい。貴方が言うなら・・・・・・)

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加賀「ふぅ。久々の出撃だわ」

『今思うと、お前達が戦っているところを直に見るのは初めてだ。ちょっくら楽しませてもらうぜ』ワクワク

加賀「戦闘では、貴方より私が上よ」フフ

『さぁな、お手並み拝見と行こうじゃねぇか』ニシシ

赤城「加賀さん? 独り言ですか?」

加賀「ふふ。ええ、独り言よ」ニコッ

『さぁ、いっちょ行きますか!!』

加賀「『第一艦隊、出撃(します)!!』」

グダグダだった気がしますが、これで終わりです。

ご閲覧ありがとうございました。
元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1470047510/

-赤城, 加賀, 翔鶴, 瑞鶴