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艦隊これくしょんSSのキャラ別まとめブログ


瑞鳳 卯月 時雨

【卯月SS】提督「艦娘に冷たくした結果www」【艦これ】

2017/01/30

前作

提督「提督辞めようとした結果www」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463975101/

一応前作の続きとなっています。
前作であまり登場しなかった艦娘を出すつもりです。
読まないでも大丈夫ですが少しだけ分からない描写があるかもしれません。
カリカリカリカリ......カタン

提督「あー・・・疲れた・・・」クタッ

提督「・・・・・・」

提督「この鎮守府も数年前に比べてだいぶ大きくなったからなー」

提督「にぎやかになるのはいい事だがその反面書類が増えるのがつらい・・・」

提督「いや書類だけならまだしも艦娘の相手をしなければいけないのが一番つらい・・・」

提督「甘えてくるやつ、からかってくるやつ、暴言を吐いてくるやつ」

提督「そんな艦娘達を相手にしながらの作戦指揮、他艦隊との演習、書類、鎮守府の運営」

提督「この仕事ほどつらいものはあるのだろうか・・・」ハァ
提督「しかしなぜか不思議なことに辞めようとする気にだけはならないのだ。いや・・・正しくは辞めようとする気を起こせないと言うべきか・・・」

提督「そのような気を起こそうとした途端になぜか背筋に悪寒が走り呼吸が荒くなる。俺自身がまるでなにかに怯えているかのように・・・」

提督「・・・・・・・・・」

提督「・・・・・・」

提督「・・・」

提督「ふっ」

提督「フハハ、フハハハハ!まあそんなことはどうでもええんじゃいwww」

提督「とりあえず気分転換に散歩をしてから昼飯とするか!」スタッ

===================================
===================================

提督「いい天気だなあ、今日はなにかいいことがありそうだ」テクテク

ダダダダダダ

提督「書類はほとんど終わらせたからな。今日は時間がたくさんあるぞ、フヒヒwww」テクテク

ダダダダダダ

提督「ご飯を食べたら外でひなたぼっことかいいかもしれないな!わはははは!」テクテク

ダダダダダダ

ドカッ

提督「ぐわっ!?」ズテッ

島風「提督おっそーい!」

島風「そんなに遅く歩いてると島風がぶつかっちゃいますよーだ」ニヒヒ

島風「ばいばーい」ダダダダダ
提督「・・・・・・」

提督「・・・」ムクッ

提督「くっ、あのガキ。せっかく人が気持ちよく歩いていたというのに・・・」スタッ

提督「クソッ、天気がいいからと外を散歩していてもロクなことがない」

提督「さっさと飯を食べて執務室にひきこもってしまおう」スタスタ

提督「しかしどうにかしてあいつのようなやかましい艦娘達を黙らせる方法はないものか・・・」ブツブツ

提督「このままでは疲れてノイローゼに・・・うん?」

曙「!」

曙「な、なに見てるのよ」

提督「(なんだ、こいつか・・・。どうせいつものように俺をクソと罵倒するんだろう・・・まあシカトだな)」スタスタ

曙「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
曙「どうして最近私のことを無視するわけ!?」

曙「私のことが気に入らないならハッキリと言えばいいじゃない!このクソ提督!」

提督「・・・・・・」

提督「・・・クソ曙」ボソッ

曙「!?」

提督「(最近のこいつは俺がクソと言い返すとすぐ黙るからな、ふはははは!)」

曙「ま、また私のことを・・・クソ曙って・・・」ブルブル

曙「私のこと・・・嫌い・・・なの・・・?」ウルウル

提督「(ククククク、効いてるぞーwww)」ニヤニヤ

提督「(うん?あれは・・・)」

提督「・・・・・・」ニヤ

提督「おーい朝潮ー!」ダダダダダ

朝潮「?」
朝潮「なんでしょうか、司令官。この朝潮、司令官のご命令とあらばどんなことでも「朝潮は可愛いなあ」ダキッ

朝潮「!?」

曙「!?」

提督「朝潮はいつも素直で真面目で・・・俺は朝潮がいてくれて大助かりだ」ギュウウウ

提督「俺は朝潮が大好きだぞ」ギュウウウ

朝潮「し、司令官///これはなにかの暗号でしょうか///」オロオロ

提督「暗号なものか・・・これは俺の本心だ」スリスリ

朝潮「あわあわあわ///」プシュ-

提督「それに比べてどこかの奴は」チラッ

曙「!」

提督「俺のことをすぐクソと・・・よっぽど俺のことが嫌いなんだなー、はあーあwww」
提督「まあ朝潮、これからもよろしく頼むな。頼りにしているぞ」頭ポンポン

朝潮「はい!これからも司令官のご期待にそえるよう、朝潮全力を尽くしてまいります!」ビシッ

提督「はっはっは、じゃあな!俺の朝潮!」タッタッタッ

朝潮「し、司令官///朝潮も司令官のことが・・・///」ゴニョゴニョ

提督「(ふむ、朝潮はやはり可愛いかったな・・・)」

提督「(ところで曙の様子は・・・)」チラッ

曙「・・・・・・」ポロポロ

提督「!?」

提督「(な、泣いた!?まさか泣くとは)」アセアセ
曙「ぐすっ・・・提督・・・いやっ!私のこと嫌いにならないで!」ガシッ

提督「(う、腕を掴まれた・・・)」

曙「もう提督のことクソなんて言わないからっ・・・!私これからもっと良い子になるからあっ!」ポロポロ

曙「お願い・・・・・・私・・・提督に好きになってもらえるよう・・・いっぱい努力・・・するからあぁ・・・うっ・・・ひぐっ」ポロポロ

提督「・・・・・・」

提督「(曙が俺のことを嫌いでクソと言っているわけではないのはもちろん知っていたが・・・ど、どうしよう・・・さすがにもう許してやるか?)」オロオロ

提督「(いやでも待て、いまここでもう許してしまったらまたすぐに言い始めるんじゃ・・・)」

提督「(ここはもう一度だけ突き放しておくか・・・クケケwww)」ゲス顔

提督「邪魔だ、曙。手を離すんだ」

曙「え・・・」ビクッ
提督「いままで・・・俺はお前と話をしていてもただストレスが溜まって疲れるだけだった」

提督「もちろん俺はお前は解体するつもりは一切ないしこれからも戦いで力を貸してくれるぶんには嬉しい」

提督「ただ・・・俺にはもうあまり関わらないでくれ」スッ

スタスタスタ......

曙「・・・・・・」ワナワナ

曙「・・・いや・・・いやよ・・・」ブルブル

曙「そんな・・・嘘よね?」ガクガク

曙「私・・・本当は提督のこと・・・大好きなのに・・・」ウルウル

曙「・・・・・・」グスッ

曙「い、いかないで・・・私を嫌いにならないでよおおぉ、見捨てないでええぇぇ・・・!」ジワ

曙「いやああああああぁぁぁぁ!」ボロボロ

提督「ふうー、さて食堂に向かうとするか」テクテク

提督「しかし曙がまさかああまでなるとは・・・」

提督「うん?待てよ?いまの要領で艦娘に接すれば俺にちょっかいを引っかけてくるやつが減るんじゃ・・・」

提督「・・・・・・」ニヤ

提督「ふっ、ふはは、ふははははははは!なんだ簡単なことじゃないか・・・まあいい、とりあえず飯を食べてからだな、ククク」

スタスタスタスタ...

ー食堂ー
ワイワイ...ガヤガヤ...

提督「ふーむ、今日の食堂は混んでるなあ」テクテク

提督「(面倒なやつらに絡まれたくないからな・・・さっさと定食を頼んで執務室で食べるとするか・・・)」
提督「むむむ!今日の定食は秋刀魚の塩焼きか!俺の大好物じゃないか!」パァァァ

提督「うん?なになに・・・数量限定により残り僅か・・・」

提督「まずい・・・!早く頼まないと!」サッ

ダダダダダダ

足柄「!」

足柄「あらー、提督じゃない。私と一緒にお昼でもどうかし「どいてくれおばさん!」ダダダダ

足柄「」

ダダダダダダ

提督「間宮!間宮はいるか!」サッ

間宮「どうしました、提督?」

提督「秋刀魚の塩焼きはまだ残ってるか!?残っているならそれを頼みたいのだが・・・」

間宮「ええっと・・・はい!まだ残っていますよ」

提督「本当か!ではそれを頼む」パァァァ

間宮「うふふっ♪提督ったら・・・いまご用意しますね」ニコ
提督「ふうー、間に合ってよかった!今日はツイてるぞっ!わっはっは!」

島風「提督ー!なにしてたのっ?一緒に食べたいから待ってたんですよ?」ニパァ

提督「(・・・・・・前言撤回。・・・前にこいつと飯を食べたら横からおかずをかっさらわれたからな・・・)」

提督「(このスピード娘と関わっていたらロクな目に合わない・・・どうしよう・・・)」

提督「(そうだ・・・!)」ニヤ

島風「はやく食べようよ!」腕ブンブン

提督「島風・・・俺はお前とは食べない」

島風「えーどうしてですかー?」コテン

提督「前々から言おうと思っていたんだがな・・・・・・俺はお前といるのが苦痛なんだよ・・・」

島風「!?」
提督「お前はよく俺を駆けっこに誘ったりしてくるが・・・正直迷惑なんだ・・・」

提督「先ほどのように俺が歩いている時もお前は後ろから体当たりしてきて・・・いままで何度イラッとしたか・・・」

島風「ぉ・・・ぅ・・・」ショボン

提督「もう俺に・・・近づかないでくれ・・・」

島風「」ビクッ

間宮「提督!お待ちどうさま・・・ってどうかしたんですか?」

提督「いやなんでもない・・・おお!美味そうだ!ではいただくな!」スッ

間宮「ええ、またいらして下さいね♪」

提督「さて執務室で食べるとするか!るんるるーん♪」

スタスタスタ...

島風「・・・・・・」

島風「・・・」グスッ

島風「(どうしてこうなっちゃったんだろ・・・)」
島風「(私は提督が好きで構ってほしかっただけなんだけどな...)」ウルウル

島風「」トボトボ...

間宮「?」

提督「ふんふんふーん」テクテク

提督「さんま、さんま、さんまっさん♪わはははは!」ニコニコ

???「(そろそろかな・・・?)」スッ

提督「大好物のさんまを食べればストレスなんて一気に吹き飛ぶぞ!残りの書類なんてすぐに片付けてやる、ぬはははは!」テクテク

提督「さて、やっと執務室にたどり着いた!」ドアガチャ

提督「食堂と違ってやかましい艦娘達はいないからな!ゆっくりと味わって食べようじゃないか!」スタスタス...

???「いまだぴょーーーん!」ロ-プヒッパリ

提督「!?」ズテッ

ドンガラガッシャ-ン......
卯月「・・・・・・」

卯月「・・・ぷっ」

卯月「ぷはははははははっ!引っかかった!引っかかったぴょーん!」

卯月「床にロープを仕掛けて司令官が入ってくるときにうーちゃんがロープを引っ張り上げたんだぴょん!」

卯月「ハデに転んだぴょん!あははははははははははは!!!」爆笑

提督「いてててて・・・・・・」ムクリ

提督「はっ!?俺のご飯は!?」クルッ

グシャアボロボロ...

提督「お、俺のサンマがあああー!?」ガ-ン

提督「うう・・・・・・久しぶりのサンマ・・・楽しみにしていたのに・・・ひどい・・・」ウルウル

アハハハハハハ!!!オナカイタイピョン!!!アハハハハハハハ!!!

提督「・・・・・・」ギロッ

提督「・・・」スッ

スタスタスタ...
卯月「はあはあ・・・あー、うーちゃん笑いすぎてもう疲れたぴょん、司令官うーちゃんと一緒にお昼寝し「黙れクソウサギ」ザッ

卯月「ぴゃあっ!?」

卯月「ク、クソウソギってひどいぴょん!いくら卯月がいたずらしたからってそんな言い方あんま「黙れといったんだ!!!」

卯月「」ビクッ

提督「・・・・・・」

卯月「・・・・・・」

提督「いいか?これだけは言っておく・・・俺はな・・・・・・お前のことが大嫌いなんだよ」

卯月「!?」

提督「毎日俺にいたずらをして・・・そして大切な書類にも落書きをする」

提督「俺はお前といて楽しかったことなんて一度もない」

卯月「そ、そんなの嘘だぴょん!司令官いつも笑ってくれて「あれは我慢してたんだ」
提督「楽しんでいたのはお前だけなんだよ。俺はただ不愉快だった・・・」

卯月「そ、そん・・・な・・・」ワナワナ

提督「・・・・・・」

卯月「・・・・・・」プルプル

提督「分かったのならさっさと執務室から出ていけ、俺はお前の所為で片付けという仕事が増えたからな、書類も残してるんだ」スッ

卯月「し、司令官・・・」グスッ

卯月「い、いやだ!卯月、司令官に嫌われたくないぴょん!」タッタッタッ

卯月「・・・」ダキッ

提督「!」

卯月「うーちゃんもう司令官を困らせるようなこと絶対しないぴょんっ!絶対!絶対っ!」ギュウウウ

卯月「約束、約束するから・・・・・・ぐすっ・・・うーちゃんを許して・・・お願い・・・」ウルウル

卯月「」グスッ
提督「・・・・・・」

提督「・・・」

提督「もういい」

卯月「!」パァァァ

提督「お前には期待していない」

卯月「!?」

提督「もう俺に関わらないでくれ・・・分かったら部屋に戻れ、卯月」

卯月「い、いやだ!うーちゃん司令官が許しくれるまでここに「出て行くんだ卯月!」

卯月「」ビクッ

提督「それとも・・・まだ俺を困らせるのか?」

卯月「・・・・・・」グスッ

卯月「ひっぐ・・・ひどいぴょん・・・卯月司令官が・・・・・・大好きなのに・・・大好きなのにっ・・・!」ポロポロ

卯月「えっぐっ・・・うぅ・・・」トコトコ

トコトコトコ...

ドアガチャ...バタン......

提督「・・・・・・・・・」

提督「・・・・・・」

提督「・・・」

提督「ぴょーーーーーーんwwwww」
提督「少し言い過ぎたな・・・」

提督「す、すまない卯月・・・お前のことが嫌いというのはもちろん嘘だ」

提督「お前は俺の大事な艦娘だ・・・とはいえ書類に落書きするのは正直辞めてほしいが・・・」

提督「・・・・・・」チラッ

提督「まあでも俺の大好きなサンマをボロボロにしたんだ・・・それでチャラということにしてくれ・・・」

提督「はあ・・・・・・。仕方ない、片付けて別のものを食べよう・・・この床に落ちたボロボロのサンマは捨て・・・・・・いや多摩にでも与えるか・・・」

提督「・・・・・・」

提督「とりあえず片付けて飯を食べたら残りの書類を終わらせよう・・・」スッ

===================================

カリカリカリカリ...

提督「ふうー、これで今日の書類は終わった」カタッ

提督「ふわーあ、少し眠たくなってきたなあ。いまの時刻は・・・15時か・・・」

提督「よし!お昼寝しよう!いつも頑張っている俺だ。これくらい罰はあたらないだろう!わはははは!」

コンコン コンコン

提督「くっ、誰だ・・・タイミングの悪い・・・」

提督「入れ」

ドアガチャ

瑞鳳「失礼します」スッ

提督「瑞鳳か・・・」

提督「(宣教師瑞鳳・・・・・・奴に卵焼きを口元に運ばれるとどんな輩もたちまちたべりゅ教に入信してしまうという・・・・・・恐ろしい子だ・・・)」
瑞鳳「提督お仕事終わった?」

提督「あ、ああ・・・仕事ならいま終わったところだが・・・」

瑞鳳「えへへ、じゃあご褒美だね!今日も提督のために焼いてきちゃった!」ニコニコ

提督「うっ・・・」タジタジ

瑞鳳「私の作った卵焼き・・・たべりゅ?」スッ

提督「(や、やはりか・・・)」アセアセ

提督「(瑞鳳と出会って間もない最初こそ美味しいと思ってよく食べたものだが・・・ここ最近はほとんど毎日のように持ってくるからな・・・)」

提督「(正直卵焼き・・・かなり飽きてしまったんだ・・・食べるのが苦痛なほどに・・・ごめん瑞鳳・・・)」

提督「(瑞鳳は俺にちょっかいを引っかけてくるような奴ではないが・・・とはいえ出来るだけ艦娘と関わりを絶ちたいしな、仕方ない)」

提督「・・・・・・」パクッ

瑞鳳「どーお?美味しい?」ニコニコ

提督「まずいな」モグモグ

瑞鳳「・・・えっ?」
提督「瑞鳳」

提督「前から言おうと思ってたんだがな・・・卵焼き・・・・・・もうつくってこないでくれ」

瑞鳳「な、なんで・・・」フルフル

提督「お前の卵焼き・・・その・・・美味しくないんだ・・・・・・生卵を舐めてるほうがまだ・・・いいというか・・・」

瑞鳳「・・・」フルフル

瑞鳳「う、嘘だよね?いままで美味しいって言って笑顔で食べてくれ「瑞鳳」

提督「あれは演技でお前を傷つけないようにしていたんだ・・・」

提督「だがいま限界をむかえた」

提督「卵焼きはもうやめてくれ・・・あとできれば・・・俺にはもうあまり関わらないでくれると・・・嬉しい」
瑞鳳「どうして!?どうしてそんなこと言うの!?」肩ガシッ

瑞鳳「私いままで提督のためだけを思って一生懸命つくってたんだよ?」ユサユサ

瑞鳳「それに関わらないでってどういうこと!?なんで!?いつもの提督はそんなひどいこと言わないよ!?」ウルウル

提督「(うう、罪悪感が・・・だが言わねば)」

提督「俺にもいろいろあるんだ瑞鳳」

提督「まあ話は以上だ、もう卵焼きは持ってこないように」

提督「分かったのなら自室に戻りなさい」

瑞鳳「嫌!そんなの絶対嘘だもん!早く嘘だって言ってよぉ・・・!」ポロポロ

提督「瑞鳳・・・戻りなさい」ギロッ

瑞鳳「!」

瑞鳳「ぐすっ・・・ひどいよ提督・・・」

瑞鳳「・・・」シクシク

トボトボトボ...バタン
提督「・・・・・・」

提督「うう、心が痛い」

提督「だが分かってくれ、づほたん・・・俺がここで提督を続けていくためなんだ・・・」

提督「しかし瑞鳳の泣き顔・・・嗜虐心をくすぐられたというか・・・少し興奮したぞ、グヘヘwww」

提督「はっ!?いかんいかん、こんな邪な考えを持っては!これは俺の仕事を和らげるためにしてることだからな・・・うん」

提督「・・・・・・」

提督「ま、この調子で冷たく接してれば俺に話しかけてくる艦娘も減るだろう。そうすれば仕事も少しは楽になるってもんだ!フヒヒwww」

提督「さて、今日はもう寝てしまおう!やることはやったしな。艦娘と関わっても疲れるし・・・」

スヤスヤスヤ......
一週間後・・・・・・
提督「ふふふ」

提督「ふはははは」

提督「はーっははははは!ここまでスムーズに仕事が進んでいくとは・・・ストレスもない快適な日々だ!」

提督「少しの間だけ冷たくしたら止めるつもりだったがこれはもう少し続けようじゃないか、ククク」

コンコン コンコン

提督「むっ、誰か来たな」

提督「入れ」

ドアガチャ

時雨「やあ提督」ニコ

提督「し、時雨・・・ど、どうした?」

提督「(時雨・・・最近こいつを見るとなぜか恐怖を感じる・・・)」ブルッ
時雨「ちょっと小耳に挟んだことなんだ」

時雨「提督がここ数日素っ気ない態度をとるって聞いたんだけど・・・」

提督「」ギクッ

提督「い、いや、そんなことはだな・・・」アセアセ

時雨「・・・・・・」ジッ

時雨「もしかして・・・・・・」
「また辞めようとしてるの?」

提督「へ?」

提督「や、辞めようとしてる?一体なんのことだ?」

時雨「・・・・・・」

時雨「・・・いや、ごめん。いまのは失言だったね」

時雨「それで・・・どうして素っ気ない態度をとるんだい?」

提督「え、えっとだな・・・」オロオロ

時雨「嘘はつかないでね」ニコ

提督「」ビクッ

時雨「ボクには提督の嘘なんてすぐに分かるんだ」

時雨「毎日提督の顔を見ているんだからね・・・提督が夜寝たあとも・・・ただ・・・・・・ずっと」

時雨「提督の可愛い寝顔に僕はいつも自分を抑えるのが大変なんだ・・・///」ウットリ

提督「し、時雨?」ビクビク
時雨「・・・おっと、また失言」

時雨「それで、どうしてだい?」ジ-

提督「(うっ・・・とても隠し通せる気がしない・・・)」

提督「(仕方ない、正直に言おう・・・)」

提督「実はだな・・・・・・」
===================================

時雨「なるほど・・・提督を困らせる子に冷たくしている・・・ふーん」

提督「あ、ああ。別に嫌いになったとかそういう理由ではないんだ、本当に」タジタジ

時雨「なんだ、そういうことなら良かった」

時雨「でもそんなに大変なら秘書艦でもつけたらどうだい?みんな提督のためなら一生懸命やると思うけど」

時雨「ボクなら毎日でもいいよ?ボクは提督と一緒にいるだけで全てが満たされるんだ」ジ-
提督「そ、そっか・・・」ビクビク

提督「でも秘書艦か・・・考えたこともなかったな、検討してみるか。ありがとうな時雨」

時雨「ううん。またボクを頼ってよ。じゃあボクは行くね!」

提督「あ、ああ。またな」

タッタッタッ......

クルッ...

時雨「言い忘れてたけど・・・」

提督「うん?」

時雨「冷たくするっていうそのやり方・・・・・・もう止めたほうがいいよ」

提督「え?」

時雨「提督にそういうことされると・・・ボクたちは・・・・・・」
「おかしくなっちゃうんだ」
提督「へ?」

時雨「ボクから忠告さ、じゃあまたね」フリフリ

バタン...

提督「・・・」

提督「どういう意味だ?」

提督「・・・・・・」

提督「まあいい・・・気にしたら負けだなw」

提督「あの年頃の女の子は少し不思議なことを言いたがるもんだwww」

提督「さあて日課のお散歩タイムとするか!」スタッ
提督「今日は朝早く起きておにぎりをつくったぞ!風当たりの気持ちいい場所で食べるとしよう」テクテク

提督「しかし天気のいい日だなぁ。まるでお日様が俺のことを見守っているかのようだ、わはは!」テクテク

タッタッタッ

提督「うん?」

島風「提督」サッ

提督「(む・・・島風か・・・)」

島風「その・・・」

島風「この間はごめんなさい・・・」ペコッ

島風「もう提督の負担になるようなことはしません・・・提督のお仕事、島風も手作うから・・・・・・」

島風「だから私と仲直り・・・しよう?」ウルウル

提督「・・・・・・」

提督「(ククク、あの島風が大人しくなったもんじゃのーwwwだが・・・まあシカトだな)」

提督「・・・」プイッ

島風「!」

スタスタスタ...

島風「」フルフル

島風「(提督はもう私とかけっこどころか・・・お話しもしてくれないのかな・・・?)」

島風「・・・」グスグス

島風「」トボトボ

提督「ふんふんふん♪」テクテク

卯月「司令官・・・」

提督「(くっ、次は卯月か・・・よく会うな・・・シカトシカト)」スタスタ

卯月「ま、待って司令官!」

卯月「うーちゃん司令官とお話しできないでもう限界ぴょん!」

卯月「いたずらは絶対しないから!もう本当に許してほしいぴょん!」

提督「・・・」プイッ

スタスタスタ...

卯月「ぴょ・・・ん・・・」ジワ

卯月「ぴょええええぇぇぇぇーーーん!!!」ポロポロ

提督「ふうー、ここらでごはんにするか!」ザッ

提督「外で食べる飯は格別だからな!さて、おにぎりおにぎり」ガサガサ

パクッ

提督「うまうま」モグモグ

パクパクモグモグ......

...ザッ

瑞鳳「提督・・・」

提督「?」クルッ

瑞鳳「また・・・卵焼き・・・つくってきちゃった」ウルウル

提督「(今度は瑞鳳か・・・)」

提督「(こ、こいつあれだけ言ったのにまた卵焼きを焼いてきたのか!?)」
瑞鳳「今日はいつものと味付けを変えてみたの・・・・・・提督に気にいってもらえるよう、私何回も作り直して頑張ったんだよ?」ウルウル

提督「うっ・・・」タジタジ

瑞鳳「今日は私の分もあるから・・・一緒に食べよ?・・・ぐすっ・・・えへへ///」

瑞鳳「はい、あーん」グイイィ

提督「(な、なんかこいつ強引になってないか・・・?い、いやそんなことよりも・・・)」

提督「や、やめてくれ」バシッ

タマゴヤキボトッ...

提督「」
提督「(し、しまったー!手を払ったら卵焼きに・・・)」アセアセ

瑞鳳「・・・」ウルウル

瑞鳳「・・・・・・ぐすっ」ポロ

瑞鳳「ひ、ひどい・・・・・・私一生懸命つくったのに・・・一生懸命つくったのにっ!」ポロボロ

瑞鳳「うえーーーん、うえええぇぇぇーん!」号泣

提督「(や、やばい、やり過ぎた・・・こ、ここは謝るべきか!?)」

提督「(いやでも今謝ったら結局卵焼きを食べるはめに・・・そしたら瑞鳳に冷たくした意味がなくなってしまう・・・)」

提督「(こ、こうなったら・・・!)」

スタスタスタ

提督「(早々に立ち去ろう・・・)」

瑞鳳「いかないでえぇぇぇぇ、卵焼き食べてよぉぉー!うええぇぇーん!」シクシク

提督「・・・」スタスタ

スタスタスタ......

提督「はあー・・・」スタスタ

提督「しかしなぜこんなに艦娘と出会うんだ・・・わさわざ人通りの少ないところを歩いているというのに」イライラ

曙「提督!」

提督「うん?」クルッ

曙「えへへ」トテトテ

提督「(くっ、次から次へと・・・)」イライラ

曙「私今日ひとりでいろいろな部屋を掃除してるのよ、偉いでしょ?」ニコニコ

曙「提督に褒めてもらいたいから頑張って「うるさい!」

スタスタスタ...

曙「」

曙「・・・ぐすん」

曙「ふええええぇぇぇぇーーーん!!!」ポロポロ

提督「全く・・・。冷たくするほど話しかけてくるようになる奴が多い気がする」

提督「クソ!こうなったら意地だ!あいつらが話しかけてこなくなるまで続けてやるぞ!フハハハハ!」

提督「さて、書類を終わらせて今日はさっさと寝てしまおうじゃないか」

カキカキカキ......

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そうして俺が一部の艦娘達に冷たくしはじめてから一月近くが経とうとしていた・・・・・・・・・

===================================
瑞鳳「えへ、えへへ」

瑞鳳「えへへへへ、今日も卵焼き食べてもらえなかった」

瑞鳳「最近はもう話しかけてもなにも答えてくれないし・・・・・・楽しいなぁ」ニヤニヤ

瑞鳳「今日もいっぱい卵焼きつくろっと♪」

瑞鳳「!」

瑞鳳「そうだ!いつもの卵焼きは味付けを変えてるだけで見た目がなにも変わってなかったもんね」

瑞鳳「提督が食べてみたいと思えるような卵焼きをつくらなきゃいけないよね、なんでこんなことに気づかなかったんだろう。私ってばかだなぁ」ニヤニヤ

瑞鳳「待っててね提督。私だけの特別な卵焼きをつくってあげる、ふふふ」ニコニコ
卵焼きの山『』
島風「連装砲ちゃん、今日も私提督に無視されちゃった」

連装砲ちゃん「」

島風「もう提督は私に興味がないのかな?」

島風「あはは、あははははははははは!」

島風「なんかね、もう最近わたしおかしいの!無視されるとゾクゾクしちゃうんだー」

島風「え?」

島風「無視されるなら強引にいけばいいって?」

島風「・・・・・・」

島風「それだよ・・・・・・それだよ!連装砲ちゃん!」

連装砲ちゃん「」

島風「そうだよ・・・提督がわたしのこと避けるなら無理やりわたしのものにしちゃえばよかったんだ・・・!」

島風「あははははっ!」

島風「いいアドバイスありがとう!連装砲ちゃんだーい好きっ」ダキッ
連装砲ちゃん『』(残骸)
卯月「ぴょぴょーん!」

卯月「司令官そんなんじゃいつまでたってもうーちゃんを捕まえられないぴょん!」

卯月「あはは、こっちだよーだ、あはははは♪」

人形『』

卯月「あははー・・・」

卯月「はは・・」

卯月「・・・」

卯月「鬼ごっこはもう飽きたぴょん」

卯月「次はくすぐり勝負だぴょん!」

卯月「くすぐりはうーちゃんの得意分野だぴょん」ニヒヒ

卯月「しれいかぁーん、覚悟するぴょん!ぴょりゃー!」コソコソコソ

人形『』

卯月「あははは、司令官くすぐったいからってそんなに動いちゃ、うーちゃんくすぐれないぴょん、あははは♪」

卯月「ははは・・・」

卯月「・・・」

卯月「・・・・・・」

卯月「・・・・・・・・・」

卯月「う゛びゃーあ゛ああ゛あ゛ーーー!!!」ブチブチグシャア

卯月「はあはあはあ・・・・・・」

卯月「・・・・・・」

卯月「もううーちゃん精一杯我慢したぴょん・・・」

卯月「司令官・・・もう・・・・・・いいよね?」
に/ん/ぎ/ょ/う『』
曙「もっと頑張ってお掃除しなくちゃ!」サッサッサッ

曙「もっと頑張って・・・」フキフキ

曙「・・・・・・・・・」

曙「・・・・・・」

曙「・・・」
曙「ぐすん・・・」シクシク
===================================

ー執務室ー
提督「はあーーー・・・・・・いずれ話しかけてこなくなると思っていたが・・・」

提督「ほとんどの艦娘が悲しい表情をしながらも毎日話しかけてくる・・・」

提督「・・・」

提督「もう冷たくするのは今日で終わりだな、完全に失敗だった。仲直りして明日からは普通に接するとしよう、また疲れる日々が始まるがしょうがない」

提督「そういえば時雨が秘書艦がどうとか言ってたな・・・」

提督「・・・・・・」

提督「まあいい、とりあえずは書類を終わらせてから「・・・」ジ-

提督「!?」クルッ

シ-ン......

提督「・・・」

提督「(気のせい・・・だろうか・・・?ここ数日前からどうにも誰かに見られてる気が・・・)」

提督「・・・・・・」

提督「(いかんな、おそらく疲れてるのだろう。一旦昼寝をして夜に書類にとりかかるとするか・・・)」

スタスタスタ...

バサッ...スヤスヤスヤ......
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その日の夜・・・・・・
ー執務室ー
提督「うーむ・・・」

提督「やはりこの作戦には鈴谷と熊野を行かせるべきか・・・」

提督「川内にも頼みたいが最近吐き気がするとか言ってたからな・・・心配だな・・・」

カキカキカキカキ......

提督「ふうー・・・」

提督「・・・」

提督「しかしどうやって仲直りするか・・・」

提督「いや考える必要もないか。どうせ単純なあいつらのことだ」

提督「卯月にはぴょおーーーんwwwとか言って、瑞鳳にはたべりゅうううwwwとでも言ってればすぐに仲直りできるだろ」

提督「フハハハハハ!チョロすぎwww」

ドアガチャ
提督「うん?ノックもせずに誰だ?」クルッ

瑞鳳「・・・・・・」

提督「(瑞鳳か・・・もう普通に話すか・・・)」

提督「こんな時間にどうしたんだ?」

瑞鳳「・・・」スタスタ

瑞鳳「・・・・・・」ゴトッ

提督「・・・・・・」

提督「えっと・・・机に置いたそれは・・・なんだ?」

瑞鳳「卵焼き・・・今日のは特別だから・・・私だけの特別な・・・特別な・・・」

提督「す、すまないが、こんな時間にそんなものはいらない・・・のだが・・・」

瑞鳳「そん・・・な・・・もの・・・?」フルフル
瑞鳳「」ガクガク

瑞鳳「」ブルブル

提督「ず、瑞鳳?寒いのか?」

瑞鳳「」ピタ

瑞鳳「・・・・・・」

提督「・・・・・・」

瑞鳳「あはははははははははははははっ!あっははははははははははは!楽しい!凄く楽しい!あはははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」

提督「え!?」ビクッ

瑞鳳「えへ、えへへ、これだけ頑張ったのにまた「いらない」っか。そっかそっか・・・えへへへへへー」

提督「」ビクビク

瑞鳳「・・・・・・」

瑞鳳「・・・」

瑞鳳「!」

瑞鳳「そうだ・・・」
提督「(瑞鳳の様子がおかしい・・・いったい何が・・・こうなったら!)」

提督「やっ、やっぱり、卵焼き食べようかなー、とても美味しそうな気がするなー・・・ははは」アセアセ

瑞鳳「ううん。もう「そんなもの」どうでもいいよ」

提督「へ?」

瑞鳳「ねえ提督」

瑞鳳「提督いままで・・・私の卵焼き食べてたよね?」

瑞鳳「私提督にお返ししてもらったことないよ?」

提督「え?」
瑞鳳「それって不公平だよね。私は毎日つくってるのに・・・提督は食べるだけ・・・」

提督「・・・」

瑞鳳「ふふふふふ」ニタア

瑞鳳「あはっ♪」

瑞鳳「今度は私が提督をたべりゅ番だね!」ニコ

提督「え?お、俺を食べる?俺は食べ物じゃな「違うよ」

瑞鳳「たべりゅ(意味深)の方だよ」

提督「」

瑞鳳「私が提督をたべたら卵ができちゃうね、えへへ///」

瑞鳳「どんな卵なんだろうなぁー。まんまるでしましまな可愛い卵がいいなぁー、あははっ♪」ハイライトオフ

提督「ひいいぃぃー!?」ガクガクブルブル

瑞鳳「怖がらないで大丈夫だよ」ジ-
瑞鳳「提督は寝転がってただじっとしてればいいの」ツカツカ

提督「じょ、冗談だよな!?づほたんはそんなことするような子じゃ「えへへ」肩ガシッ

提督「や、やめ・・・」ナミダメ

瑞鳳「じゃあ卵づくり(意味深)・・・しよっか?///」ギュウウウ

提督「だ、誰か・・・」

提督「誰か助けてくれーーー!!!」

ドアガチャ

島風「・・・・・・」スッ

提督「!」

提督「な、なんていいタイミング・・・!」パアア
提督「し、島風!なんか瑞鳳の様子がおかしいんだ!とめてく」ドアガチャ

卯月「・・・・・・」スッ

提督「え?」

提督「つ、次は卯月・・・?」

ドアガチャ...ガチャ...ガチャ

ゾロゾロゾロ...

艦娘達「・・・・・・」ゾロゾロ

提督「へ?」キョロキョロ

提督「い、いったいなにが・・・どうなって・・・・・・」

提督「(こ、こいつらは俺が冷たく突き放していた艦娘か・・・!?)」

瑞鳳「・・・」スッ
首ギュウウウ
提督「!?」
提督「うっ・・・い、息が・・・できな・・・」

提督「ず、瑞鳳・・・なにをっ・・・!」ジタバタ

机ガタガタ
お弁当ゴトッ...ベシャ

瑞鳳「提督が叫ばないようにだよ・・・?」ニヤニヤ

提督「くうっ・・・・・・」ジタバタ

島風「提督が・・・いけないんですよ?」

島風「島風もう自分を抑えられないんだもん」ツカツカ

島風「・・・あはははははははは」スッ
首ギュウウウ
提督「(う、島風まで首を絞めてっ・・・!)」

島風「殺したりなんかはしないから大丈夫だよ・・・ただどこか少しだけ遠い世界に連れてってあげる」

島風「そこで私とずっと追いかけっこしようよ!ずっと・・・ずっと!」
提督「ぐっ・・・かふっ・・・・・・」グググ

卯月「司令官・・・・・・」

卯月「うさぎは寂しくなると死んじゃうぴょん・・・」ツカツカ

卯月「司令官が冷たくするなら・・・・・・次はうーちゃんが暖めてあげる(意味深)ぴょん・・・」スッ
首ギュウウウ
卯月「ここを離れたら毎日・・・毎日ぴょん!あはははははははっ!」

ゾロゾロゾロゾロ...
他の艦娘達も近づいてきた・・・

提督「」チラッ

瑞鳳<●><●>

島風<●><●>

卯月<●><●>

瑞鳳・島風・卯月「あははははははははははははははははははははははははははは!!!」
この目・・・・・・
そうだ・・・思い出したぞ・・・・・・
これは・・・・・・
『病み』
絶対的病みによる搾取・・・・・・
そうか・・・
俺はまた・・・・・・
同じことを繰り返してしまったのか・・・・・・・・・
提督「」クラッ...

薄れゆく意識の中、最後に俺が見たものは、床に落ちた瑞鳳のお弁当とその隣に転がる赤い卵焼きだった・・・・・・・・・・・・

提督が失踪した数日後の夜・・・・・・
ー鎮守府近くの波止場ー
ザザ-ン...ザザ-ン...(波の音)

ザザ-ン......
曙「・・・・・・」
曙「・・・」
曙「満月・・・きれいな月ね・・・」ポカ-ン
曙「・・・・・・」
曙「・・・」
曙「ぐすっ・・・」ウルウル
曙「また提督がいなくなっちゃった・・・」
曙「どうしてっ・・・・・・きっと私のことが・・・・・・嫌い・・・だからよねっ・・・!」シクシク
曙「ふえぇーん、ふええええぇぇぇぇーーーん!!!」ポロポロ
曙「ぐすっ・・・ひっぐ・・・」
曙「うぅ・・・」
曙「・・・」
曙「・・・・・・」
曙「でも・・・・・・こうしてちゃいられないわよね・・・」目ゴシゴシ
曙「私が頑張っていれば・・・・・・提督はいつかきっとまた戻ってきてくれるわよ・・・・・・いつか・・・・・・きっとまた・・・!」
曙「その時までに・・・私もっともっといい子になってるんだから・・・深海棲艦だってたくさんやっつけて・・・!」
曙「そしたら・・・・・・またいつか昔みたいに・・・・・・私に笑いながら話しかけてくれるわよね・・・」ウルウル
曙「あきらめないんだから・・・・・・」スッ
曙「待ってなさいよね、このクソ提督っ♪」ニコッ


一応前作の続きということで書きましたが、結局のところ前回捕まった後どうなったのか?提督はなぜ記憶が消えていたのか?という部分についてはあえて触れませんでした。いろいろとツッコミどころがあるかもしれませんがそのあたりはご想像にお任せしたいと思います。稚拙な内容ながらも楽しめていただけたのら嬉しいです。
元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465733276/

-瑞鳳, 卯月, , 時雨