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加賀 瑞鶴 大淀

【加賀・艦これSS】提督「好嫌度CL?」

2016/12/16

ノートに書いているのをそのまま書く

計測方法は手元のストップウォッチ

ノートのページが足りず、重巡の一部、軽巡、駆逐艦(吹雪を除く)は出ません
提督「なにこれ」

大淀「好嫌度C(コンタクト)L(レンズ)です」

提督「…?」

大淀「このCLは相手が自分に対し持つ感情を数値化するんです」

提督「へえ…そりゃ、びっくり」

提督「こんなに小さいのに?」

大淀「大本営からの命令で これで艦娘達との絆を深めろ…との事です」

提督「…大本営から…ね」

提督「コンタクト…つけた事ないんだよね」チラッ

大淀「断るなら書類を何枚か書いてもらいます」

提督「いや、やるよ…やりますよ」

提督(初のコンタクト…が不安じゃないんだ)
提督(問題は、つけた後の行動だ)
・・・・・
提督「両眼共つけた、特に違和感はない」

大淀「それでは、こちらの書類に目を通してください」

95:愛
90恋
80親愛
70友愛
60知人
50無関心
40苦手
30嫌悪
20憎悪
10悪
5即

提督「…」

提督「なにこれ」
提督「この…10(悪)って何?それとその下の5(即)ってのも」

大淀「自分にとっての“悪”というのは排除しようとしますよね」

大淀「つまりはそう言う事です」

提督「…ああ…なるほど」

提督(部下からの誤射に気をつけろと)

大淀「だからこその好“嫌”度です」

提督「好嫌度はどう測るの?」

大淀「このボタンを押してください」

提督「…」ポチッ

大淀88(親愛)

提督「…!」

大淀「…どうですか?見えてますか?好嫌度」
提督「88…っ出てる」

大淀「良かった、故障はしていないみたいですね」

提督(88………親愛…親愛って親友のことか…?)

提督(親しい友人レベルって事?そんぐらい俺の事信頼してくれてるの?)

提督(…めっちゃ嬉しいんだけど)

提督「え…えと…その……ありがとう?」

大淀「ふふっなんで疑問系なんですか ええ、どういたしまして」

提督「ちょっと不安だったよ…30とか20なんじゃないかって」

大淀「大丈夫ですよ。提督はもっと自信もってください」

提督「うん、なんか元気でたよ」

大淀「それは良かったです…私はこれで失礼します」

大淀「ちゃんと数字をその書類に記入してくださいね」

提督「うん」
大淀「提督?」

提督「うん?」

大淀「ちゃんと私の目を見て答えてください」

提督「えっ、ああ…ごめん、人の目を見るのは苦手でさ」

大淀「もう…結構傷つくんですよ、目を合わせてくれないのは」

提督「気をつけるよ、ありがとね、大淀さん」

大淀「ちゃんと他の娘達にも目を合わせて話してくださいね」

提督「うん、わかった」

大淀「失礼しました、提督」

パタン…

提督「…」

提督「88…これってすごく高い数値…?」

提督「よし………今日は一日、頑張れそうだな」
提督「この紙に数値を書くんだな」

提督「88…っと」

コンコン

提督「」びくっ

金剛『金剛デース 演習の報告書届けに来ましタ』

提督「ど、どうぞ」

ガチャ

提督(数値が…出る)

金剛72(友愛) 比叡10(悪) 榛名75(友愛) 霧島91(恋)

提督(………!!)

金剛「へい!これ、報告書ネー」

提督「う、うん」

提督(と…とんでもない数値が見えた気がする)
提督「…」

榛名「…提督?なにか、気になるところでも?」

提督「え?あっ 大丈夫です、はい」

提督(金剛、榛名は好嫌度70台の友愛、嬉しい限りだ)

金剛「今回は霧島が頑張ってくれたネ!」

霧島「私 霧島がMVPを取りました」

提督「うん、ありがとう 霧島」

提督(霧島、91って…俺の事好きってこと?すげぇ、嬉しいって)

提督(そう思ってけど)ちらり

比叡「…」

比叡10(悪)

提督(大淀さんの言葉を思い出す)

大淀『自分にとっての“悪”というのは排除しようとしますよね』

提督(変な汗が、止まらない)
提督(霧島は嬉しそうに、比叡は無表情で)

比叡「…」

提督(ただ、こちらを見ていた。)

金剛「報告が終わったからランチへゴー、ネ」

榛名「提督もいかがですか?」

霧島「それは妙案ですね。どうでしょう司令 たまにはご一緒に食事でも」

提督「いや…まだ書類が片付いてないし」

金剛「オゥ残念デース…それじゃ失礼するネ テイトク」

榛名「失礼しました提督」

霧島「司令、あまり無理はしないでくださいね」

提督(霧島の暖かい言葉と)

比叡「… 失礼しました」

提督(比叡の冷たい言葉が、印象に残った)
提督「」ガタガタブルブル…

提督「す、数値が上手くかかか書けない…」

提督「10ってなに?…何かをきっかけに俺の首を狩るレベル?」

提督「冗談じゃないって……艦娘との接触は憲兵怖くて避けてるのに……」

提督「いつも執務室に引きこもってんのに…」

提督「…」

提督「…」

提督「全員測らないといけないよな、これ」
提督「不安しかない」ガタガタ…
提督(ぱっと測ってさっと逃げれば問題ないか…?)

提督(怖いなぁ)

「提督?」

提督「ひっ」

扶桑「なぜ提督が執務室の外へ?」

山城「珍しいですね…提督、私達にご用とか?」

扶桑33(嫌悪) 山城84(親愛)

提督「た、たいした用じゃないよ…ちょっとした調査でね」

扶桑「仕事をサボった訳じゃないですよね」

提督「大本営からの指示だよ」

扶桑「ふーん…」

提督(疑いの目…うん、嫌われてるね)

山城「どういう調査なんですか?」

提督「えーっと…詳しくは大淀さんに聞いて…俺じゃ説明が下手だし」
山城「なら、無理に聞かないけど」

山城「そうだ提督 私達の部屋でお茶でもどうです?」

提督「えっ?」ちらっ

扶桑「…」

提督(…うわぁ、嫌そうな顔)

山城「せっかくの機会ですし」

提督「ううん、遠慮しておく 用事を済ませたいし」

扶桑「その用事ってやましいことじゃないですよね」

山城「えっ…ちょっと扶桑姉様……?」

提督「違うって、詳しくは大淀さんに聞いてよ」

提督(嫌われてるなぁ俺……まぁ仕事めちゃくちゃ遅いからな、俺)

提督(それとも姉妹をとられまいとしてるのかな)

提督(比叡とかはそう言う理由だろうな)
扶桑「…はぁ」

扶桑「特に用が無いのでしたら私はこれで失礼します」

山城「姉様?待ってください!ああ…姉様が機嫌を損ねてしまった…不幸だわ…」
タッタッタッ……

提督「行ったか…怖かった~」

提督「おっと、数値をメモしなきゃ…」

提督「ん?」

提督「あれは…伊勢型の2人…」

伊勢61(知人) 日向9(悪)

提督「」

日向 9 (悪)

提督「」

提督「ウソん」

伊勢「あっ提督」

日向「…」

提督(凄いね、一瞬で無表情になったね)
伊勢「こんなところでどうしたの?」

提督「だ、大本営の指示で…ちょっとね……」

伊勢「そうなの?頑張ってね」

提督「はい」

日向「…」

日向「君」

日向「まだ生きていたんだ」

スタスタ……

提督「」
提督(9…………って 一対一で会ったら危ないよね)

提督(ん?)

提督(ひいぃ…また来たぁ……数値見たくない………)

長門40(苦手) 陸奥75(友愛)

提督(おお…良かった…おお…心臓に悪い…)

陸奥「あらあら提督じゃない、こんにちは」

提督「こんにちは」

長門「なんだ…?何かあったのか?」

長門「提督が執務室を出るなんて」

提督「えーっと」

提督「艦隊調査……そう…艦隊調査だよ」
提督「大本営の指示で、ね」

長門「そうか…どんな調査なんだ?」

提督「普段の艦隊の様子見」

提督(本当は好嫌度調査だけど)

陸奥「私達も何か手伝いましょうか?」

提督「ううん、大丈夫」

陸奥「そうなの?」

提督「うん、またね」

長門「ん?うむ」

陸奥「あらあら、気が早いのね」

陸奥「もうちょっとお喋りしない?」

提督「今は用事を済ませたいんだ、また今度ね」
・・・・・
提督「長門が40陸奥が75か…」

提督「無難な感じだな」

提督「残りの戦艦は大和型とビスマルクか?」

提督「部屋まで足を運ぶしかないか…」

・・・・・
提督「ここが大和型の部屋だな…」

提督「すぅ……はぁーー……………… よし」

コンコン
提督「…」ドキドキ…

提督「…」

提督「?」
コンコン

提督「…」
提督「留守かい」
ビスマルク「あら、提督じゃない」

提督「ひっ」バッ

ビスマルク70(友愛)

提督「………セーフか」ほっ

ビスマルク「何がセーフなの?」

提督「いや、こっちの話気にしないで」

ビスマルク「怪しいわね、何か企んでるの?」

提督「そそそんな事ないよ?」

提督「それより大和型知らない?」

ビスマルク「今の時間なら食堂じゃない?」

提督「食堂か……」

ビスマルク「食堂には私も用があるの、どう?一緒に行く?」
~食堂~

ビスマルク「ほら、あそこにいたわよ 大和に武蔵」

提督(これ話しかけなきゃいけないの?見るだけでいいんじゃない?)

提督(ほら、数値が出てきた)

大和84(親愛) 武蔵15(悪)

提督「」ピタッ

提督(武蔵………15…(悪)、三人目ェ)

ビスマルク「ちょっと?どうしたの?」

間宮「あら、お客さん?」

提督「!!」

提督(間宮さん…!数値は………)

間宮58(無関心)

提督(それはそれで傷つくわぁ…)
ビスマルク「間宮、いつもの頼むわね」

間宮「はい、わかりました そちらは?」

提督「えっ?あっ、メニューを見て決めるよ」

ビスマルク「提督はお気に入りとかないの?」

間宮「えっ提督?あっそういえば…こんな顔だったような…」

提督(聞こえてるから)

提督(…前にきた時は1ヶ月前だったか……)

提督(覚えていないのも無理ないか……)

提督(大勢いる場所は苦手なんだけど………)

ビスマルク「失礼、同席しても?」

大和「えぇいいですよ」

武蔵「ああ 構わん」

ビスマルク「提督、席を確保したわ」
武蔵「提督……?」

提督「ひぃっ」

提督(地を這う虫を見たような顔された)

大和「えっ提督?」

ビスマルク「どうしたの?座らないの?」

提督(座れないよ…そんな顔されてさぁ)

武蔵「…」

大和「珍しいですね、これから昼食を?」

提督「いや…やめておく、あまり食欲ないし」

提督「よ…用事もあるしね……?」
ビスマルク「用事って大和達にあるんじゃないの?」

提督「うん、大丈夫…大丈夫だよ」

大和「食欲ないって…大丈夫ですか……?」

提督「うん、問題ないよ それじゃあね」

ビスマルク「何よ、せっかく貴方の席を確保したのに」

提督(無理だってば…気づいちゃったもん)
提督(金剛達と、伊勢達がいるのに)

提督(比叡と日向が無表情で食べてるじゃん)

提督(無理……ここにいるのは危険……)

提督「ごめんね……」

提督(さっさと数値をメモして退散だ)カキカキ

提督「それじゃ、邪魔したね」スタスタ…

大和「あっ、ちょっと提督!」
大和「何か、気に障る事でもしてしまったんでしょうか…私達」

提督「いや…」

提督「昨日悪いもの食べたせいかお腹の調子悪くてさ」

提督「大和達のせいじゃないよ」

提督(問題があるのはむしろ俺の方……)

提督(自分達は命懸けで海に出てるのに俺は執務室に引きこもってるもんな)

提督(なんで今迄そんな事に気がつかなかったんだろう……俺)

大和「提督?顔色が悪いですよ?…大丈夫ですか?」

提督「うん、うん…………平気だよ」

提督「ありがとうね、大和」

大和「?」
・・・・・
提督(執務室前…たぶん秘書艦がいるはず)

提督「…すぅ………はぁーーー………… よし」

コンコン
『どうぞ』

ガチャ

加賀「遅かったわね 何かあったの?」

加賀 90 (恋)

提督「」

提督「マジか」

加賀「え?」

提督「ぐすっ」

加賀「!?」

加賀「提督…?どうして泣いてるの?」オロオロ
提督「嬉し涙だから大丈夫…」

加賀「は…はあ…そうですか」

提督「いつもありがとう加賀さん、感謝してる」

加賀「……!?き…急になにかしら」

提督(霧島も91だけど比叡の10が恐ろしかったんだよな)

提督「なんとなくだよ…嫌だった?」

加賀「…まぁ…悪い気はしません」

加賀「ところで、提督が執務室を出るなんて珍しいものですね」

提督「それは…」

加賀「まぁ、その話は書類を片付けた後にしましょう」

提督「そ、そうだね」

加賀「今日も一日、よろしくお願いします」
・・・・・
提督「…ある程度は終わったかな」

提督「加賀さん」

加賀「はい、何か」

提督「ちょっと席を外すよ、艦隊の様子見をしろと 大本営から指示がきてるし」

加賀「…空母もみるの?なら、私も同行するわ」

提督「…いいの?」

加賀「ええ、任せて ちょうど一息つこうと思ったところだもの」

提督「それじゃあお願い」

加賀「空母ならこの時間は弓道場かしら」

提督(怖い…けど………加賀さんがついて来てくれるなら……心強いや)
~弓道場~

提督「弓道場…初めて来るな」

加賀「提督は執務室からあまり出ませんからね」

提督(グサっとくる)

提督「反省してるよ」

加賀「あ…提督 赤城さんがいましたよ」

提督(好嫌度……出た………!)

赤城 74 (友愛)

提督(…幸先は…いいな)

赤城「加賀さん……それに提督…?」

提督(赤城さん74…っと)

提督「どうも、調子はどう?」

赤城「上々です」

加賀「大本営の指示で艦隊の様子見らしいです」
提督「急にごめんね赤城さん」

赤城「いえいえ構いませんよ なんだか新鮮ですね」

加賀「提督はあまり私達と接してくれません」

加賀「話すとしても、仕事の話のみです」

赤城「加賀さんもそのことで よく相談に来ます」

加賀「赤城さん!」

赤城「ふふっ、様子見とはなにをするんですか?」

提督「えー……っと…とりあえず姿を見れればいいの」

提督(好嫌度はそれで測れるし)

赤城「じゃあ私達は普段通りでいいんですね」

提督「そう言う事、俺の事はいないものとして扱ってね」

提督(割とマジで)
提督(あっ)

提督(あれは翔鶴と瑞鶴)

提督(好嫌度は……)

翔鶴 87 (親愛) 瑞鶴 20 (憎悪)

提督「…」

提督(まだ俺には気づいてないみたい)

提督(翔鶴87……瑞鶴……20……)カキカキ………

提督(よし! ばれないように通り過ぎよう!)

翔鶴「あら?提督?」

提督(まあー無理ですよね~)

提督「どどどうも…」ビクビク…

瑞鶴「ちっ」

提督(舌打ちされた!?今俺舌打ちされた!?)

翔鶴「提督が部屋から出るなんて…何かあったんですか?」
提督「大本営の指示で様子見………すぐ退散するから」

翔鶴「そんな、せっかく来たんですし ゆっくりしていってください」

瑞鶴「ちょっとやめてよ翔鶴姉、こんな奴」

提督(こんな奴呼ばわりかい)

加賀「瑞鶴、提督に向かってこんな奴呼ばわり?」

瑞鶴「提督?ああこの人 提督だったんだ…この鎮守府の居候じゃないの?」

翔鶴「ず…瑞鶴」

瑞鶴「碌に仕事も出来ないんでしょう?聞いたわよ」

瑞鶴「殆どの書類、指揮を秘書にやらせてるらしいじゃない」

瑞鶴「提督向いてないんじゃない? 辞めたら?」

提督(キッツイわぁ これ)

提督(泣きそう)

加賀「貴女ね……」
提督「…」スッ

加賀「…提督?」

提督(今ここで反論しても面倒な事になる)

瑞鶴「なによ、私間違ったこと言ってる?」

提督「ううん、大体合ってるよ」

瑞鶴「自分が無能だって認めるわけ?」

提督「うん。」

瑞鶴「なら、辞めてくれるかしら、提督を」

翔鶴「ちょっとやめなさい瑞鶴!…どうしたの?」

提督「…………どうしても辞めてほしいなら大本営に頼めばいい」

提督「俺の首をどうするかはあそこだしね」

瑞鶴「開き直ってるの?つまらない男」

加賀「…頭にきました」
鳳翔「何の騒ぎですか」

提督「!」

提督(この声は鳳翔さん…)

提督(…この人に嫌われたら……)

提督「…」

提督「…」チラッ

鳳翔 21 (憎悪)

提督(……………………………気分が、悪くなってきた。)

提督「あ…ああ………」
鳳翔「…」

鳳翔「なるほど」

鳳翔「原因はわかりました」

提督「…」

鳳翔「出て行ってください、提督」

加賀「……っ!?」

赤城「…鳳翔さん………!?」

翔鶴「何を言ってるんですか鳳翔さん!」

提督「…」

提督「…」スタスタ…

加賀「ま、待ってください提督!」

加賀「違うんです鳳翔さん…彼は…」

赤城「加賀さんは提督を追ってください、私が弁明しますから」

加賀「…お願いします…………」
提督「…」スタスタ…

「なんや、何も言い返さへんのかい」

提督「…!」

龍驤 43 (苦手)

龍驤「肝が据わっとんのか小さいのか、わからへんね」

提督「…」ガタガタ

提督(足が踊ってる…)

提督「…いや、小さいよ」

龍驤「って誰の胸が小さいね~ん!」

提督「ハハッ」

龍驤「なんや その乾いた笑い」

提督(会うたびツッコミをしてくれるが毎回乾いた笑しか返せない)

提督(そりゃ苦手にもなるか…)

提督「…ごめん」

龍驤「え?いや…別にええんやで?気にせんといてや」
加賀「…提督…」

提督「…執務室に戻ろうか…」

龍驤「…」

提督「龍驤」

龍驤「な、なんや」

提督「俺に不満があるなら大本営に言ってくれて構わない」

提督「結果は、受け止めるから」

加賀「な…何を言っているんですか」

龍驤「瑞鶴や鳳翔に言われた事を気にするなとは言わへん」

龍驤「でも」

龍驤「君はうちらのトップや…不安になる事、言わんといてや」

提督「……うん…確かに、そうだよね…今のは忘れて」

龍驤「堂々としといてや、司令官」
・・・・・
~執務室~

加賀「えっ?好嫌度?」

提督「詳細はこの書類に書いてる」

加賀「先程まで何か記入していたものね」ペラ…

提督(色々考えた結果…加賀さんに全て話す事にした)

加賀「…」

加賀「……!!」

加賀「て、提督」

提督「ん?」

加賀「この…私の90…というのは…」

提督「…もしかして間違いだったとか?」

加賀「いえ、間違いじゃないわ……ただ…あなたはどう思ったの?私の…数値を見て…」

提督「それは…嬉しかったよ:……すごく」
提督「ただ問題なのが…」

加賀「数値の低い娘ね…(悪)は まぁわかるとして(即)は…?」

提督「出会った瞬間お陀仏でしょうね」

加賀「…」

提督「好嫌度10台もきっかけさえあれば…行動に移すだろうね」

加賀「2人…いるわね…比叡と日向」

提督「武蔵の15もその枠内なのかもしれない」

加賀「武蔵もですか…」

提督「その3人に比べれば瑞鶴や鳳翔さんはまだ良心的なのかも」

提督「日向なんて俺だけに聞こえる様に「まだ生きていたんだ」って言ってたし」

加賀「貴方 よくこれまで無事だったわね」

提督「執務室に引きこもってたのが幸いしたんだ」

提督「会うとしても 2人きりになることなんかないし」

加賀「確かに、誰かがいる時に実行しようとは思わないでしょう」

提督「秘書艦くらいか…2人きりになるとしたら」
加賀「秘書艦…というと私や大淀、大和に吹雪が交替で行っていますね」

提督「もしかしたら吹雪の数値……」

加賀「…」

加賀「…大丈夫ですよ… たぶん…」

提督「うーん…」

加賀「次から私が同行します。もしもの時は、私が止めます」

提督「…苦労をかけるね…加賀さんには」

加賀「貴方は、私達の提督だもの」

提督「……!」

提督「…ありがとう」

加賀「提督…貴方は、私が護ります」
~重巡エリア~

加賀「戦艦、空母とくれば、 次は重巡ですね」

加賀「提督、もし10以下の娘がいたら…」

提督「…そうだね…“右手を挙げる”よ」

加賀「なるべく早く お願い」

提督「わかった」

加賀「さぁ着きました提督、まず青葉です…覚悟はいいですか?」

提督「…すぅ……………はぁーー…………… よし」

提督「いいよ」

加賀「…」コンコン

『どうぞどうぞ~』

ガチャ

青葉 83 (親愛)

加賀「…」チラッ

提督「…」こくっ
青葉「おや、おやおや!!司令官じゃないですか!!」

青葉「ども!司令官 青葉に何か御用ですか!?」

提督「ただ 様子を見にきただけだよ」

加賀「大本営の指示で艦隊の様子見よ」

青葉「面白そうですね!青葉もついていっていいですか?」

提督「うん、いいよ」

青葉「ついでに青葉、司令官を取材しちゃいます!」

・・・・・
青葉「なるほど好嫌度ですか」

加賀「説明して良かったの?」

提督「青葉は83…大丈夫だよ」

青葉「おや!青葉は83ですか 結構当たってますね!」

加賀「青葉…もう一度言うけど10以下が出たら…」

青葉「はいっ!右手を挙げるんですね!なんだか歯医者さんみたいですね!」

加賀「…大丈夫かしら」
加賀「次は妙高型です…心の準備は?」

青葉「青葉、大丈夫です!」

加賀「…貴女じゃなくて」

加賀「…」チラッ

提督「…」こくっ

加賀「加賀よ、妙高型 いる?」
コンコン

ガチャ
提督(好嫌度は………)

妙高 44(苦手) 那智 25(憎悪) 足柄 58(無関心) 羽黒 54(無関心)

妙高「…提督?」

那智「…ッチ」

足柄「あら…誰か知らないのがいるわね」

羽黒「足柄姉さん…あれ司令官さんですよ…………たぶん…」
提督(44…25…58…54、か…10が出ないだけマシかな)

那智「…おい」

提督「」ビクッ

那智「何をしにきた…貴様の様な奴がきていい場所じゃないぞ、帰れ」

提督(どストレート…)

足柄「ほら、やっぱり知らない人なんだってば 部外者の人でしょ」

羽黒「すみません…よく見たら知らない顔でした、間違えちゃいました。」

提督(よく見て!間違えてないよ!!)

那智「…無視するのか?」

加賀「提督は大本営の指示で艦隊の様子を見ているの」

足柄「提督?」

羽黒「誰が?」

提督(俺が!!)
那智「様子を…?ふんそんな事を言って本当は夜伽の相手をさがしているんじゃないのか」

妙高「那智!!」

那智「提督の立場を利用し艦娘に嫌な事をさせているんだろう」

提督「…そんな事、出来ないよ」

足柄「え?どういう事?あの男結局何なの?誰なの?」

羽黒「では間をとって伊藤さんで…」

足柄「…?なんで?」

羽黒「テイトク…イトク…イト…伊藤…」

足柄「…ああ……ああ!!なるほど!!」

足柄「テイトクの名前の間をとったのね!うまい!!」

足柄「せんべいあげるわ」

羽黒「わぁい」

提督(何勝手に盛り上がってんの!?)

翔鶴「やっと見つけた、提督!」
那智「翔鶴…?」

翔鶴「先程は瑞鶴が申し訳ありませんでした…」

提督「ううん、大丈夫だよ」

那智「こんな奴に頭を下げる価値は無いぞ翔鶴」

加賀「いい加減にして…!」

加賀「提督は頑張っているのよ」

提督(あんまり、頑張ってないかも…)

那智「こんなのを庇うのか?ああ…弱みでも握られてるのか」

加賀「…」

那智「脅されて、寝たのか」

加賀「…!!」キッ

妙高「やめなさいっ!!那智!!!」
那智「…」

妙高「人には出来る事と出来ない事があります」

妙高「貴女は多くを求めすぎです」

妙高「提督」

提督「は、はいっ」ビクッ

妙高「申し訳ありません、罰なら私一人で請け負います」

提督「……こ、今回は初犯ということで 不問にするよ」

妙高「それでは提督の威厳に関わります」

提督「威厳ね……そんなの俺にあるのかな…」チラッ

足柄「あ、あるに決まってるじゃない ねっ羽黒!」

羽黒「そ、そうですよ 自信持ってください 伊藤さん!」

提督(誰が伊藤さんだ)

妙高「…数々の無礼…本当に申し訳ありません」

提督「大丈夫…き、気にしてないし」
・・・・・
加賀「…」ムスッ

翔鶴「好嫌度CLですか…すごい技術ですね」

加賀「なぜ翔鶴にまで教えるの?」

提督「翔鶴は87…教えても危険は無いと思ってね」

青葉「これが好嫌度表ですか!」

翔鶴「瑞鶴は20…!?それであの子…」

青葉「加賀さん高いですね~」

加賀「…」

青葉「加賀さん顔真っ赤ですね」

加賀「青葉…!」

青葉「おっと、青葉 失言しちゃいました!」

提督「次は高雄型か…」
加賀「翔鶴、10以下が出たら…」

翔鶴「“右手を挙げる”ですね!」

コンコン
加賀「…私、加賀よ 提督もいるわ」

ガチャ

提督「…」

高雄 24(憎悪) 愛宕 53(無関心) 摩耶 78(友愛) 鳥海 51(無関心)

摩耶「よ!提督 珍しいじゃねーか、訪ねてくるなんて」

提督(数値を記入してっと…)カキカキ…

提督「様子見に来ただけだけで、すぐに退散するつもりだよ」

摩耶「そうなのか?水くせーな あがってけよ 後ろの3人も」

提督(あっ高雄の顔が曇った、愛宕と鳥海はこの男 誰?って顔してる)

鈴谷「なになにー?何の集まり?」
提督「!!!」

提督(鈴谷と熊野!?……数値は…)

鈴谷 11(悪) 熊野 39(嫌悪)
提督(ひいっ)

提督(好嫌度11……!!)

熊野「なぜ提督が執務室を出ているんですの?」

提督「大本営の指示で艦隊の様子見だよ、でももう済んだし失礼するね」スタスタ

摩耶「えっ、おい提督!?」

加賀「…?」

青葉「…!」
鈴谷「ねぇ」
提督「…」ピタッ

鈴谷「前から思ってたんだけど 提督ってさぁー」

鈴谷「何で提督になれたの?」

提督「…」

提督「……妖精さんが見えるから…」

鈴谷「へーそれだけで?」

鈴谷「だから作戦指揮を長門さんに、書類を秘書に全部任せたんだ」

鈴谷「色々な提督いるけどさぁ」

鈴谷「そんな提督、ここだけだね」

加賀「…何が言いたいの?」

鈴谷「正直さぁ、こいつは必要な…」

ピリリリリリリッ
鈴谷「…」

青葉「おっと失礼!青葉のケータイです」
青葉「…はい、はい、…わかりました」

青葉「司令官!!」

提督「な、なに?」ビクッ

青葉「早く執務室へ戻りましょう!」

翔鶴「えっ、何かあったんですか?」

青葉「この話はまた今度という事で!ではでは~」

鈴谷「…」

摩耶「…行っちまった…なんだってんだ…?」

・・・・・

加賀「青葉、何があったの?教えて」

青葉「執務室へ着いてからです」
~執務室~

加賀「それで…?何の連絡だったの?」

青葉「いやー…それがですね…」

提督「もしかして、嘘だった…?」

青葉「鋭いですね司令官!そうです、着信音風のアラームです」

加賀「なんだ……」

提督「ナイスだよ青葉」

翔鶴「ええ、もし…あの場に留まっていたら…」

青葉「何かあれば、この青葉にお任せを!」

提督「うん、頼りにしてるよ」

加賀「それより…」

提督「ん?」
加賀「あと残りの艦娘は?」

提督「残りは 吹雪だけかな」

翔鶴「なら、大丈夫ですね」

青葉「吹雪さんは初期艦で秘書艦ですからね!」

加賀「ええ、吹雪で最後なのね?」

提督「そうだね それで全員の好嫌度を測り終われる」

加賀「それじゃあ、吹雪を呼んでくるわ」

バタン…

提督「………10以下だったらどうしよう」

青葉「大丈夫ですって!吹雪さんは初期艦だから高いはずです!」

提督(だと、いいけど)
・・・・・
コンコン…

提督「!」

提督(来た…最後の艦娘、数値が)

ガチャ

提督(好嫌度が、出る)
吹雪 12 (悪)
提督「」

提督「」

提督「………………え?」

吹雪「…どうしたんですか?」
提督(……嘘…)

加賀「吹雪を連れてきました提督…………提督?」

提督(今日は色々あった、色々あった…けど…)

提督(これが一番…心にきた)

吹雪「この集まりは何ですか?」

青葉「これですよこれ!」

翔鶴「好嫌度調査ですよ」

吹雪「好嫌度…?」

・・・・・

吹雪「バカじゃないんですか?」

加賀「…え?」

提督「…」
吹雪「仕事が出来ない 出来ても遅い、結果だってだせていない」

吹雪「なのにそれを改善しようとしない」

吹雪「こんな人間、誰も慕う訳ないじゃないですか」

提督「…」

吹雪「貴方のことを言っているんですよ司令官」

吹雪「私に権限があれば、すぐにでもクビにしてやったのに…」

加賀「…吹雪…?」

吹雪「…ああ」

吹雪「ああ…我慢してたのになぁ…!!」イライラ…

吹雪「好嫌度?私が貴方の様な“ぐず”を慕っているとでも?」

吹雪「気色の悪い妄想はやめてくださいよ」

吹雪「吐き気がする」

加賀「吹雪!!!」
吹雪「何 怒ってるんですか?ああ、加賀さんは90でしたね…」

吹雪「故障してるんじゃないですか?全員30以下の間違いじゃないんですか?」

加賀「正常よ…!私の数値も間違いじゃない」

吹雪「ふぅん…私の数値は?30きってるんじゃないですか?」

提督「…12…」

吹雪「なるほど、確かに常日頃貴方には消し炭になってもらいたいと思っていました」

吹雪「正常ですね、それ」

翔鶴「そんな…酷い…」

吹雪「酷いのはこの“ぐず”の方ですよ」

吹雪「仕事はこなせない、艦娘との交流もない、提督として……いえ、人として」

吹雪「足手纏いにしかならないんですよ」

青葉「吹雪さん、流石に青葉…聞き捨てなりません」

吹雪「なら青葉さんも長く秘書艦をやってみてくださいよ」
スタスタ…
吹雪「そこの“ぐず”の無能さは、想像以上ですから」

パタン………
「「「「…………」」」」

青葉「…」

翔鶴「…提督…」

加賀「見返しましょう…!!」

提督「……………どうやって?」

加賀「結果を出すんですよ、仕事で、交流で、結果で」

加賀「吹雪を見返すんです」

提督「…」

青葉「司令官…!」

翔鶴「提督…!!」

提督「…」

提督「…………やろう…吹雪を見返そう」
・・・・・
大淀「それで、この書類の量ですか」

提督「うん…」

提督(あれから3日、吹雪を秘書艦から外して代わりに青葉、翔鶴を秘書艦にした)

大淀「すごい量ですね…今日中に終わるんですか?」

加賀「終わらせるんです」

翔鶴「提督?こちらの書類はこう書いた方がいいですよ」

青葉「司令官、そこ間違ってますよ!」

提督(大本営から送られてきた好嫌度CL…それはただ、俺の心を傷つけるものだったのか)

加賀「提督、そのペースでは徹夜ですよ」

提督「ひぃぃ~」

提督(それは俺自身の行動次第だ)

大淀「ふふっ 私も手伝います」
提督(頑張ろう、頑張ってみよう)

提督(これまで後ろ向きに考えて諦めてたけど)

提督(これからは違う)

提督(前向きに考えて、結果を出すんだ)

提督(見返すために)

提督(俺のために行動してくれている艦娘達のために)
提督(今日も一日、頑張るんだ)
~完~

 

元スレ:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1459079491/

-加賀, 瑞鶴, 大淀