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赤城 加賀 蒼龍 飛龍 翔鶴 瑞鶴

【加賀SS・艦これ】赤城「運命の赤いマフラー」

2016/12/31

赤城「ふんふーん♪」

加賀「あら赤城さん、嬉しそうだけど食べ放題のお店でも見つけたのかしら」

赤城「ち、違いますよ!そんな人を食いしん坊みたいに言わないでください!」

加賀「冗談よ。で、何をしてるのかしら」

赤城「ちょっとマフラーを編んでるんです」

加賀「赤城さんがマフラーを……珍しいわね」

赤城「ええ、馴れてないので綺麗ではないんですが」

加賀「ふぅん。それは提督に渡すのかしら?」

赤城「何故わかるんですか!?」

加賀「見てればわかるわ。これを編んでる時の赤城さん、恋する乙女のような顔をしていたもの」

赤城「そ、そうでしょうか?」

加賀「ええ、とてもいい顔よ」

赤城「はぅ……」カァ

加賀「マフラーの色は赤城さんと同じ赤ね」

赤城「ええ、私のトレードマークですからね」

加賀「そう……提督に少し妬いてしまうわ」ボソッ

赤城「ん?何か言いました?」

加賀「いいえ。私はそろそろ行くわ、頑張ってね赤城さん」

赤城「はい!」

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赤城「・・・」チクチク

赤城「痛っ!またやってしまいました。絆創膏はと・・・」

蒼龍「あ、赤城さん」

飛龍「こんにちはー。何やってるの?」

赤城「マフラーを編んでいるんですよ」

蒼龍「赤城さんが縫物なんて珍しいね。どうしたの?」

飛龍「あ、わかった。少しでも身体を動かしてお腹空かせようとしてるんでしょ」

蒼龍「そっか、今日はシチューだもんね」

赤城「違いますよ!?なんで食べ物に結びつけるんですか!?」

飛龍「え、違うの?」

赤城「私は提督に渡す為にマフラーを編んでるんです!」

蒼龍「なるほど、通りで凄い集中してる訳だね」

赤城「そ、そんなに集中してるように見えました?」

蒼龍「うん、最難関海域を攻略する時と同じくらい集中してたよ」

飛龍「そりゃあ好きな人に贈るプレゼントだもん、集中するでしょ。もらう相手が羨ましいねぇ」

赤城「はうぅ・・・」カァ

蒼龍「じゃあ私達そろそろいくね。ばいばい」

飛龍「じゃあねー。しっかり渡すんだよ赤城さん」

赤城「はい、頑張ります!」

赤城「……」チクチク

赤城「ふぅ、もう少しで完成しそうですね……」

瑞鶴「あ、赤城さんやっほー」

翔鶴「こんにちは赤城さん」

赤城「こんにちは」

翔鶴「何してるんですか?」

赤城「マフラーを編んでいるんですよ」

瑞鶴「赤城さん……マフラーは食べられないよ……」

赤城「なんで皆同じことばっかり言うんですか!?」

瑞鶴「ええ!?違うの!?てっきり空腹で頭がおかしくなっちゃったのかと」

赤城「どうせ私は食いしん坊ですよ……」シクシク

翔鶴「わ、私はそんなこと思わなかったわ!だから元気出して赤城さん!(同じ事思ってたなんて言えない……)」

赤城「むぅ……」

瑞鶴「それよりなんで急にマフラーなんて編みはじめたの?」

赤城「それは……」

翔鶴「瑞鶴、そろそろクリスマスでしょ?だからほら、ね?」

瑞鶴「あ、そっか。赤城さん提督のこと大好きだもんね!」

翔鶴「こら、そういうことはあんまり大声で言わないの」

瑞鶴「提督さんも隅に置けないなぁ」

赤城「はうぅ……」カァ

瑞鶴「それより赤城さん、それ渡した後どうするの?告白しちゃったりするの?」ニヤニヤ

赤城「そ、それは……」

翔鶴「もう、瑞鶴ったら。そういうのは聞かないの。ごめんなさいね、私達はもう行くわ」

瑞鶴「提督さん、喜ぶといいね」

翔鶴「応援してるから頑張ってくださいね」

赤城「はい、ありがとうございます!」
赤城「……」チクチク

赤城「……」チクチク
赤城「やっとできました!」パァ

クリスマスイブ

-司令室の前-
赤城「」タッタッタッ

赤城「」ピタッ

赤城「遂にここまで来てしまいました……」ハァハァ

赤城「今更ながら不安になってきましたね……」

赤城「提督……このマフラー受け取ってくれるでしょうか……?」ギュッ

赤城「そんなんじゃだめ!私は誇り高き一航戦なんですから!もっと自信を持たないと!」ブンブン

赤城「」スーハー

赤城「よし、一航戦赤城、出ます!」ガチャ

提督「ん、赤城じゃないか。どうした?」

赤城「あ、あの!その……渡したい……もの……が……」

赤城「てい……と……く……?」

赤城「(え……提督が……とてもいい生地のコートを羽織って、そして……綺麗なマフラーを……)」

提督「すまんな赤城、私は今から大本営に行ってこなければならないんだ。話は後で聞く。それとも急ぎの用事か?」

赤城「い、いえ。そんな急ぎの用じゃ……」

提督「そうか。じゃあ後で聞こう。それより赤城、その手に持っている物はなんだ?」

赤城「へ?あ……な、なんでもないです!ははは……」サッ

提督「お前の事だ、何かつまみ食いでもしながらきたんだろう」ハハハ

赤城「ば、バレちゃいました?はは……」

提督「怒りはしないが程々にするんだぞ。じゃあ私は行ってくる」

赤城「き、気をつけますね!行ってらっしゃい!」

提督「じゃあな」ガチャ

赤城「はい、お気を……つけて……」

赤城「……」
シーン
赤城「……」

赤城「私の……意気地なし……」ギュウ

一航戦の部屋
加賀「ただいま帰ったわ」

加賀「今日の演習も上々ね」

加賀「ん?赤城さん、どうしたんですか?布団にくるまって」

赤城「いえ……なんでも……ないです」

加賀「なんでもない訳ないでしょう。どこか体調でも悪いのですか?

赤城「いえ、本当に大丈夫ですから」

加賀「そう。それとそこにあるマフラー、今朝渡しに行ったのではなかったのですか?」

赤城「……やっぱり渡すの止めることにしました」

加賀「!」

加賀「どうしたんですか急に。何日も前からずっと編んでたじゃないですか」

赤城「提督、既にマフラー持ってましたし。私のよりもずっと綺麗で、暖かそうな物を」

加賀「……それで渡すこともできずのこのこと帰ってきたんですか」

赤城「……」

加賀「いいじゃないですか。提督が既にマフラーを持っていても、形が悪くても、ボロボロでも」

加賀「その代わりに愛情が詰まってるんですもの」

赤城「!」

加賀「渡してくればいいじゃない。もし断られたら私が一晩中慰めてあげますから」

赤城「加賀さん……」

加賀「渡してきなさい。貴女は誇り高き一航戦でしょう?」

赤城「……わかりました、私渡してきますね!」ガバッ

赤城「ありがとうございます加賀さん!」ダッ

加賀「そう、それでこそ赤城さんよ……」

-司令室-

赤城「失礼します!」ガチャ

提督「ん、誰だ?」

赤城「あ、提督!帰ってきてたんですね!」

提督「あ、ああ。今帰ったところだ」

赤城「丁度よかった、提督に用事があったんですよ!今朝の事で!」

提督「ああ、丁度私も赤城に用事があったんだ」

赤城「え、私に、ですか?」ドキッ

提督「ああ、とても大事な用事だ」

赤城「そ、そうですか……」ドキドキ

赤城「そ、その前に私の用事から言ってもいいですか?」

提督「いや、私から先に言わせてくれ。頼む」

赤城「え?あ、まあいいですけど……」

提督「今日私が大本営に行ったのは知ってるな?」

赤城「ええ、今朝言ってましたから」

提督「そこで褒められたよ。戦果は出てるし艦娘も優秀で言うことが無い、と」

赤城「それはよかったじゃないですか!これはお祝いしなければいけませんね、今日はお赤飯です!」

提督「そして大本営に私の鎮守府の艦娘をこちらに呼んでその知識や戦術を教えてほしいと頼まれた」

赤城「へー、それは名誉な事ですね!素晴らしいです!」

提督「……」

赤城「提督?どうしてそんな顔するんですか?」

提督「」ギリッ

提督「大本営は……この鎮守府で最も優秀な艦である……お前をほしいと言ってきたのだ」

赤城「え……」

提督「転属は一週間後……それまでに身辺整理をしてくれ……」

赤城「は……え……私が……大本営……に……?」

提督「こちらも必死に食い下がったんだが……権力には勝てなかった」

提督「赤城……すまない」

赤城「……なんで提督が謝るんですか。とってもいいことじゃないですか!」ニッコリ

赤城「確かに少し戦力が落ちるのはしょうがないですけど……ここにはほら、加賀さんや二航戦、五航戦の皆もいますし!私がいなくなっても何も問題ありませんよ!」

赤城「それに私が向こうで頑張れば提督の株も上がりますし、何も問題ないじゃないですか!」

提督「赤城……」

赤城「それにしても大本営かぁ。きっと色んな美味しい食べ物があるんでしょうねぇ。楽しみです」

提督「……赤城」

赤城「あ、そうだ。私身辺整理をしないといけないのでもう行きますね!ではっ」

提督「赤城!」ガシッ

赤城「……手、離してくださいよ」

提督「あ、いや、これは……」バッ

赤城「……」

提督「その……そういえばお前の用事を聞いてなかった」

赤城「いえ、何を言おうと思ったのか忘れちゃいました。きっと大した事じゃなかったんです」

提督「そうか……それと、その手に持ってる紙袋はなんだ?」

赤城「これは……」

赤城「ただの……お菓子です」グシャ

提督「……」

赤城「では……」ダッ

提督「あ、まっ……」
扉『』バタン
提督「……」

提督「私は……臆病者だな……」

提督「好きな人に好きだという気持ちも伝えられやしない……」

提督「そして、伝えようと思ったら……相手はどこか遠くに行っちまう……」

提督「……」ギリッ

提督「くそったれ!」ドン!

一航戦の部屋
加賀「赤城さん、遅いわね」

飛龍「提督と上手くいってイチャイチャしてるんじゃない?」

蒼龍「もしそうだったら私達は何しにここに来たんだろ……でもそっちの方がいいかな」

翔鶴「そうね、加賀さんが赤城さんが失敗したら慰めるから皆をこの部屋に集めたけどできればお祝いの為に集まった事にしたいわね」

瑞鶴「大丈夫でしょ、赤城さん美人だし。どっかの青い奴と違って」

加賀「何か言ったかしら?」スチャ

瑞鶴「冗談冗談!だから弓を下ろしてよ!」

飛龍「まったくこの二人は……」

蒼龍「相変わらずだね」

扉『』ガチャ

赤城「」フラフラ

瑞鶴「あ、赤城さんが帰ってきたよ!」

加賀「おかえりなさい」

飛龍「おかえりー」

蒼龍「おかえり」

翔鶴「おかえりなさい」

赤城「みな……さん?どうしてここに集まって……」

瑞鶴「加賀がね、赤城さんがもし失敗したら慰めようって」

翔鶴「私たちを集めたの」

加賀「言ったでしょう?一晩中付き合うって」

赤城「そうですか、わざわざありがとうございます」

飛龍「それでどうだったの?」

蒼龍「飛龍、急かしちゃだめだよ」

赤城「丁度良かった。私も皆さんに言わなきゃいけないことがあったんですよ」ニコッ

加賀「そう」ホッ

飛龍「おっ、待ってました!」

赤城「私一航戦赤城はですね……」

蒼龍「」ドキドキ

瑞鶴「」ドキドキ

翔鶴「」ドキドキ
赤城「今週いっぱいでこの鎮守府を去る事になりました!」ニッコリ
加賀「え……?」

赤城「いやあ、お偉い方に認められて来週から大本営に転属することになったんですよ」

飛龍「へ……」

蒼龍「うそ……」

瑞鶴「そん……な……」

翔鶴「え……」

赤城「どうしたんですか皆さん、もっと喜んでくださいよ!ほら、私昇格したんですよ、翔鶴さんだけに、なんて……はは……」

加賀「ふざけないでっ!」ドン!

飛龍「加賀さん……」

加賀「何を言ってるの赤城さん!貴女は提督にマフラーを渡しに行ったんでしょう!それがなんでこんな話になるの!」

赤城「いやぁ、マフラー渡しに行ったら提督から急に言われちゃって。私もまだ頭の整理ができてないんですよ」ハハ

加賀「だからって……!」

飛龍「落ち着いて加賀さん!」バッ

蒼龍「そうだよ。だってほら、一応めでたいことじゃん」

翔鶴「そ、そうよ。大本営に転属なんて凄いじゃない」

赤城「はは……ありがとうございます」

瑞鶴「で、でさ、マフラーどうだった?ほら、持ってないって事は渡せたんでしょ?」

赤城「マフラー、捨てちゃいました」

加賀「!」

赤城「だって、今更渡したって意味無いですし……貰っても迷惑でしょうし……」

加賀「」スタスタ

加賀「」ガッ

飛龍「加賀さんっ!」

赤城「加賀さん、痛いですよ……胸倉をつかまないでください……」

加賀「貴女はそれでいいの?」

赤城「……」

加賀「いくら大本営が決めたからってはいそうですかと従うの?」

加賀「私達の関係は……そんなに簡単に切り離せるものなのっ!」

赤城「はは、大げさですよ加賀さん。別に一生会えなくなる訳じゃないですし、幸い大本営までかなり離れてるって訳でもないですし……」

赤城「ほら、休日にでも会う事だって不可能じゃ……」

加賀「そういう問題じゃないでしょう!」

赤城「……」

加賀「私達のリーダーは貴女でしょう! 貴女がいたから私達はここまでこれたのよ!」

蒼龍「加賀さん……」

加賀「貴女の存在はね、貴女自身が思ってる以上に大きいのよ!」

赤城「……」

加賀「貴女がいなくなったら私は誰と背中を合わせればいいの……?」

加賀「二航戦や五航戦は誰の背中を追いかければいいの……?」

赤城「……」

加賀「私に全部押し付けるつもり?私に全部背負わせるつもり?」

赤城「……しょうがないじゃないですか」

加賀「……」

赤城「しょうがないじゃないですか!あの大本営が言ったんですよ!私にはどうしようもないじゃないですか!」

加賀「だったら足掻きなさい!このままへらへら笑って何もしないつもりなの!」

赤城「足掻いてどうするんですか!そんなことしたって提督に迷惑がかかるだけじゃないですか!」

加賀「じゃあ貴女は諦めるの!?私たちのことも!提督のことも!」

飛龍「落ち着いて二人とも!」

蒼龍「一旦離れて!」

瑞鶴「止めてよ……二人とも……」ポロポロ

翔鶴「瑞鶴……」

瑞鶴「一航戦が喧嘩してるところなんて見たくないよ……」ポロポロ

瑞鶴「いつも仲良しな二人はどこいったのさ……」ポロポロ

赤城「瑞鶴さん……」

加賀「……」

加賀「」バッ

加賀「」ダッ

蒼龍「あ、待って加賀さん!どこ行くの!」

飛龍「私が追いかけるから蒼龍は赤城さんをお願い!」ダッ

蒼龍「わかった!」

飛龍「」ピタッ

飛龍「赤城さん」

赤城「……」

赤城「確かに転属は大本営の命令だから仕方ないのかもしれない。どうしようもないのかもしれない」

飛龍「でもさ、私は加賀さん気持ち、凄いよくわかるよ」

赤城「……」

飛龍「私だって赤城さんとは離れたくない。いや、赤城さんだけじゃない、私達の誰が欠けてもだめなんだ」

赤城「……」

飛龍「だから例えだめでも……最後まで足掻いてほしい、じたばたしてほしい」

飛龍「そしたらもしかしたら大本営も考え直してくれるかもしれないじゃん……」

蒼龍「飛龍……」

飛龍「じゃ、加賀さん追いかけてくる」ダッ

蒼龍「……」

赤城「……わかってますよ」

赤城「私だって……わかってますよ……」ギリッ

瑞鶴「翔鶴姉……一体どうしてこうなっちゃったのかな……」ポロpロ

瑞鶴「どうして……皆バラバラになっちゃうのかな……」ポロポロ

瑞鶴「何が……悪かったのかな……」ポロポロ

翔鶴「ううん……誰も何も悪くないわ……」ギュ

翔「そう……誰も……」ギュウ
-司令室-

扉『』バンッ

提督「ん、どうした加賀?」

加賀「」バンッ

加賀「どうして赤城さんが大本営に行かなくてはいけないの」

提督「・・・それが命令だからだ」

加賀「大本営の命令だったらなんでも従うの!?」

提督「・・・」

飛龍「加賀さん!」ガチャ

飛龍「何やってんの!今日はもうこれ以上もめ事を起こさないで!」ガシッ

加賀「離しなさい!」

提督「飛龍、連れていけ」

飛龍「わかりました」

加賀「本当にこのままでいいの!貴女にとって赤城さんはその程度の人だったの!」ズルズル

提督「・・・」

加賀「なんとか言いなさい!」ズルズル
扉『』バタン
提督「・・・」ギリッ
一週間後
男1「お迎えにあがりました」

提督「ああ、よろしく頼む」

赤城「よろしくお願いします」

翔鶴「赤城さん、、向こうでも頑張ってね」

瑞鶴「私も応援してるから」

赤城「ありがとうございます」

瑞鶴「(あれから一週間、赤城さんと加賀さんは一言も話さなかった)」

瑞鶴「(今日だって見送りの日なのに加賀さんも二航戦も姿を見せない……)」

提督「年末にご苦労様です」

男1「いえ、これも仕事ですから」

男1「では赤城さん、この車に乗ってください」

赤城「はい、その前に提督と最後の挨拶を」

男1「わかりました私は車に乗っておりますので終わったらきてください」スッ

提督「……」

赤城「……」

提督「……」

赤城「……提督、覚えてますか?私が初めてこの鎮守府にきた時のことを」

提督「ああ、はっきりと覚えている。お前はうちの初めての空母だったからな。どう扱えばいいのかわからず苦労したものだ」
『正規空母赤城、着任しました!』
『正規空母?なんだそれ、駆逐艦の仲間か?』
『違いますよ!?』
赤城「無駄に沢山資材を浪費してましたものね」フフ

提督「ああ、お前はよく食う奴だったよ」

赤城「私の燃費は一般標準ですよっ!なのに皆大食い大食いって困っちゃいましたよ」

提督「皆も空母の消費を見るのはお前が初めてだったからな」
『』パクパク
『くそっ!また制空権取れなかった!なんでだ!お前実は使えない艦なんじゃねーのか!』
『そんなわけないじゃないですか!提督の采配が悪いんですよ!』
『くそう!この大飯食らい!』
『なにおう!この無能提督!』
赤城「少し余裕が出てきたら提督はすぐにサボってどこかにいきましたね

提督「すぐに加賀たちに見つかって結局は連れ戻されたけどな」
『提督、自転車なんて漕いでどこにいくんですか?』
『山』
『ここからどれだけ距離あると思ってるんですか……』
『いつか着くだろ。それにしてもお前重いな、自転車が全然前に進まんぞ』
『なっ!?それは坂だからですよ!私のせいにしないでください!』
『ん、あれは……げっ!加賀だ!』
『猛スピードで走ってきてますね』
『くそ、もう見つかったか!せめてあの丘までは行くぞ!掴まれ赤城!』
『は、はいっ!』
提督「今となってはいい思い出だ」

赤城「ええ」

提督「……」

赤城「では、私そろそろ行きますね」クルッ

提督「あ、ああ……」

赤城「」スタスタ

『ほら赤城!烈風ができたぞ!お前にやるよ!』

赤城「」スタスタ

『大丈夫か赤城!大破したって聞いてすっ飛んできたぞ!』

赤城「」スタスタ

『やった、やっとこの海域を突破したぞ!お前のおかげだ、赤城!』

赤城「」ピタッ

赤城「……提督」

提督「……」

赤城「こんなこと言うのは今更かもしれないんですけど……」

赤城「私……貴方が好きでした……」

提督「!」

赤城「いつも私をどこかに連れて行ってくれる貴方が」

赤城「燃費の割にそこまで性能の高くない私をずっと最前線で使ってくれる貴方が」

赤城「ずっと私を大切にしてくれていた貴方が……」

赤城「私は……大好きでした」

提督「!」

赤城「さようなら、提督」ダッ

提督「赤城っ!」
車『』ブロロロロロ
提督「……」

瑞鶴「提督さん……」

翔鶴「提督……」

提督「……」

『提督!私が来たからには制空権は任せてください!もうばっちりですよ!』

提督「……」

『提督、私の顔ばっかり見てどうしたんです?はっ!まさかご飯粒でも付いてますか!?』アタフタ

提督「……」

『提督は優しいですね』ニコッ
『貴方が好きでした』

提督「」ブチッ

提督「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

瑞鶴「」ビクッ

翔鶴「て、提督?」

提督「ふざけんなああああああああああああああああああああああああああ!」

提督「一人だけ言いたいこと言って逃げるなんてずりーぞ赤城!」

提督「俺だって言いたいこと言ってやる!」

提督「加賀!蒼龍!飛龍!いるんだろ!俺に力を貸せ!」
「その言葉を待ってたわ」
瑞鶴「ん?あれは……」

加賀「」ザザァ

蒼龍「」ザザァ

飛龍「」ザザァ

瑞鶴「皆!?どっから来たの!?」

飛龍「いやあ、まさか加賀さんの予想が当たるとは思わなかったわ」

蒼龍「加賀さんがね、あの提督のことだからどうせいざとなったら我侭を言うからその時の為に準備しとけって」

提督「加賀……」

加賀「どれだけ貴方と一緒にいたと思ってるんですか」

加賀「それに、これでそのまま何もしなかったら明日には解体申請を出していたところです」

提督「それは困るな」ハハ

提督「じゃあ今すぐこっちも車を用意するから……」

加賀「何を言っているの?」

提督「へ?」

加賀「この道は暫くは海沿いよ。だったら海を行ったほうが速いわ」

提督「え?でもどうやって……」

加賀「瑞鶴!」ブンッ

瑞鶴「え?おわっとと」ガシッ

瑞鶴「いきなり物を投げるなぁ!」

加賀「私の大切な弓よ。預かっておいて」

瑞鶴「へ?まあいいけど……」

提督「まさか……」

加賀「そのまさかよ。私が貴方を背負っていくわ」キリッ

提督「はあ!?」

飛龍「あーあ、加賀さんに火がついちゃった」

蒼龍「もう止められないね」

提督「いいのか、加賀?」

加賀「あら、船が人を乗せちゃいけないの?」フフッ

提督「全く、お前という奴は……」

加賀「早くして、今ならまだ間に合うはずよ」

提督「わかった!」ガシッ

翔鶴「なら私達も!」

加賀「貴女達はだめよ」

翔鶴「え?」

加賀「そこで待ってなさい」

翔鶴「わ、わかりました……」

提督「よし、いくぞお前ら!赤城奪還任務だ!」

加賀「はい!」ザザァ

飛龍「はい!」ザザァ

蒼龍「はい!」ザザァ

瑞鶴「行ってらっしゃーい!」

翔鶴「行っちゃったわね……」

瑞鶴「うん……」

翔鶴「なんだか私たちだけ仲間外れにされちゃった気分ね」

瑞鶴「それは違うよ翔鶴姉」

翔鶴「え?」

瑞鶴「皆で行っちゃったら赤城さんが帰ってきた時に誰がお帰りって言うのさ」

翔鶴「!」

瑞鶴「たぶん加賀はね、私達がつれて帰ってくるから五航戦はパーティの準備でもして待ってなさいって言いたかったんだと思うよ」

翔鶴「……不器用な人ね、加賀さんは」

瑞鶴「うん、ほんと赤城さんも加賀も、なんで一航戦は皆不器用なんだろうね」
車『』ブロロロロロ
男1「赤城さん、喉渇いたらそこに水があるのでどうぞ」

赤城「ええ、ありがとうございます」

男2「暑かったり寒かったりしたら言ってくださいね」

赤城「はい、大丈夫です」

赤城「……」

赤城「(これで……よかったんだ)」

赤城「(加賀さんとは結局最後まで話せなかったですね……)」

赤城「(しょうがないですよね、だって悪いのは私ですから……)」

赤城「(それに、こっちの方がかえって未練が無くていいのかもしれません)」

赤城「(未練……か。そういえば提督の返事、聞けなかったですね……)」

赤城「(いえ、きっと言いお返事は返ってこなかったでしょうね)」

提督「赤城ー!赤城ー!」

赤城「(長く提督と一緒に居すぎましたね。幻聴が聞こえます)」

提督「窓開けてこっち見ろー!」

赤城「(幻聴でもなんでもまだ提督の声が聞けるならそれもいいかもしれませんね……)」

提督「こっち見ろっつってんだろ正規食う母があああああああ!」

赤城「って誰が食う母ですかっ!?」

赤城「あれ?あの海に浮かんでる人影は?」ガー

提督「やっと窓開けたか!」

赤城「提督!それに加賀さんや蒼龍さん、飛龍さんも何やってるんですか!?」

加賀「なにって、そんなの決まってるじゃない」

蒼龍「提督さんがね、赤城さんを取り返すぞって」

飛龍「ま、後先考えずにきたって訳よ」

男1「何やってるんだあの提督は?」

男2「さあ?まあでも危ないから警告するか」

男2『警告!そこの提督、今すぐ鎮守府に帰りなさい!』

蒼龍「だそうですよ?」

飛龍「今ならまだ大本営に対する謀反と捉えられずにすみますね。どうします?」

提督「んなもん知るか!進め加賀!」

加賀「了解です」

男2「おい、あの提督戻らないな」

男1「まあ大切な艦娘を譲りたくはないんだろうな。まだ被害は出てないしほっといてやれ」

男2「哀れだな」

赤城「何やってるんですか提督!これ以上何かしたら大本営への反逆の罪に問われますよ!」

赤城「早く帰ってください!」

提督「加賀!近くまで来たけどこっからどうすればいいんだ!」

加賀「そうね、ここで陸にあがればこの速さは維持できないし艦載機を使えば赤城さんに危険が及ぶ……」

加賀「」ピーン

加賀「いいことを考えたわ」

赤城「提督!聞こえてるんでしょう!早く帰ってくださいよ!加賀さんも提督に言ってください!」

加賀「」カマエ

赤城「え、加賀さん、何をやってるんですか?」

提督「え、加賀?」

加賀「」フリカブリ

赤城「なんで野球のピッチャーみたいに片足を上げてるんですか……?」

提督「おい……待て……嘘だろ……?」

加賀「赤城さんを取り返したいんでしょう?」
加賀「だったら自分の手で取り返してきなさい!」ブンッ

提督「ほわあああああああああああああああああああああああ!」

赤城「いやあああああああああああああああああああああああ!」
ドスン

男1「うおっ!?どうした!」

男2「さっきの提督が後ろの席にへばりつきやがった!」

提督「し、死ぬかと思った」ハァハァ

飛龍「はいこれでもう戻れなくなりましたー」

蒼龍「私たちの明日はどっちだろうねー」

加賀「上々ね」フン

赤城「提督!危ないです!今すぐ中に入ってください!」ガチャ

提督「赤城っ!」

赤城「は、はい」

提督「お前だけ言うだけ言って逃げるなんてずるいぞ!俺だって言いたいことを言ってやる!」

提督「俺もお前のことが好きだ!世界で一番愛してる!」

赤城「!」

提督「戦果を嬉しそうに報告に来るお前も!甘いものを食べてる時に幸せそうな顔をするお前も!ちょっとミスをして落ち込むお前も!」

提督「俺はお前の全てが好きだ!」

赤城「てい……とく……」ポロポロ

提督「お前はどうなんだ赤城!帰りたくないのか!俺達の鎮守府に!」

赤城「……」ポロポロ

赤城「(ずっと、しょうがない事だと諦めてた)」

赤城「(他の空母が育った今、私なんかいなくなっても戦力に変化はないと思ってた)」

赤城「(我侭を言ったら……提督に迷惑を掛けると思っていた……)」

赤城「(でも……もし一度だけ我侭を言っていいのなら……)」

赤城「(思ったことを口にしてもいいのなら……言わせてください)」

赤城「わだじも……わだじも帰りだいっ!」ポロポロ

赤城「加賀さんが!飛龍さんが!蒼龍さんが!翔鶴さんが!瑞鶴さんが!」ポロポロ

赤城「提督がいる鎮守府に帰りたいですっっっ!」ポロポロ

男2「おいっ!早く降りろそこの提督!男1、車を左右に振って吹っ飛ばせ!」

男1「……」

男2「おい、聞いてんのか!」

男1「すまんが俺に人の恋路を邪魔する趣味はねえ」

男2「はぁ!?」

提督「さあ赤城、手を取れ!海に飛び込むぞ!」スッ

赤城「はいっ!」ガシッ

提督「飛べええええええええええええええええ!」バッ

赤城「はいいいいいいいいいいいいいいいいい!」バッ

ドボォン

男2「あーあ、逃げられちまった。どうすんだよ」

男1「起こった事をありのままに伝えればいい」

男2「また元帥さんに怒られるよ」

男1「すまんな」

男2「帰ったら一杯奢れよ」

男1「ああ、とっておきを開けてやるよ」
車『』ブロロロロロ

蒼龍「あれ、車行っちゃったね」

飛龍「ま、いいんじゃない?追いかけてきたところで私達の艦載機で追い返すだけだし」

蒼龍「はっ!それより提督と赤城さんを助けなきゃ!」

加賀「その必要はないわ」スッ

飛龍「え、どうして?」

加賀「私が後で助けるから二人は先に帰りなさい」

蒼龍「え?でも皆で帰ったほうが……」

加賀「いいから」

飛龍「あー……そういうことね。わかった、じゃあ私達だけ先に帰るね」

加賀「ええ」

蒼龍「どういうこと?」

飛龍「加賀さん、帰ったら一杯付き合うよ」ポン

加賀「……」

蒼龍「ああ、そっか……」

蒼龍「加賀さん、私も付き合うからね!」

加賀「心配には……及ばないわ」

飛龍「はいはい、じゃあ行こう蒼龍」ザァァ

蒼龍「わかった」ザァァ
ザザァン

加賀「……」
『加賀、お前はしっかり者だな。いい嫁さんになるよ』
加賀「……」
『すごいな加賀、搭載数一番多いじゃないか!流石だ!』
加賀「……」プルプル
『お前がいると頼りになる。ついでに普段ももうちょっとおしとやかでいてくれた方が私は好きだよ』
加賀「……提督……」ボロボロ

提督「ぷはっ!」ザバァ

赤城「ぷはっ!」ザバァ

提督「冷てえええええええええええええ!」

赤城「これはまずいですね、まずは陸に上がりましょうか」

提督「ふう、なんとか助かったな」

赤城「もう、無茶しすぎですよ提督!」

提督「はは、すまんすまん」

赤城「これからどうするんですか!大本営に喧嘩なんか売って!」

提督「知るか。お前がいれば後はどうでもいい」

赤城「もう、貴方という人は……」

提督「今後の事なんて後で考えればいいだろ。それより大切なのは今だ」

赤城「そういえば提督はそういう人でしたね」

提督「ああ。それと」

赤城「はい?」

提督「改めて言うぞ赤城。俺はお前が好きだ、今後何があっても離さんぞ」

赤城「提督……」

赤城「私も貴方が大好きです。私も貴方と一緒ならどこまでもついていきますよ」ニッコリ

加賀「……見つけました」ザザァ

提督「遅かったな」

加賀「ええ、勝手に海に飛び込むとは思わなかったですもの」

提督「う……!」

加賀「おかげで探すのに苦労したわ。それより」チラッ

赤城「……」

加賀「……」

赤城「加賀さん……」

加賀「戻ってくる気になったかしら?赤城さん」

赤城「ええ、やっぱり私はまだ皆と一緒に居たいですからね」ニコッ

加賀「そう」フフッ

加賀「じゃあ帰りましょうか、鎮守府に」

提督「ああ」

赤城「でもどうやって帰るんですか?私艤装つけてないので海を滑れませんよ?」

赤城「加賀さんも流石に二人を抱えたまま滑るのは難しいでしょう」

加賀「確かにそうね……」

提督「それについては心配いらん。電!」

電「はいなのです」シュタ

赤城「!」

加賀「!」

提督「加賀は赤城を連れていってくれ。私は電に連れてってもらう」

電「艤装は付けてるから心配ないのです」

加賀「そ、そう。ならいいわ、じゃあ行きましょう赤城さん」

赤城「ええ」

加賀「こうして赤城さんをおんぶするなんていつ振りかしら」ザザァ

赤城「懐かしいですね」

提督「あいつら俺を無視して行っちまったな」

電「そろそろ私達も行きましょう」

提督「そうだな、じゃあ電、おんぶしてくれ」

電「それは無理なのです」

提督「え?」

電「体格が違い過ぎて沈んでしまうのです」

提督「じゃあどうやって帰るんだ?」

電「引きずって行くのです!」ニッコリ

提督「加賀ぁ!俺も乗っけてくれぇ!」

電「もう遅いのです」ガシッ

提督「ちょっと待ってくれ電!冬の海水は痛いんだ!」

電「行くのです」ザザァ

提督「ぐああああああああああああああ!」ザザザザ

後日

-司令室-
元帥「……」

提督「……」

提督「(どうしよ、やっぱり元帥さんきちゃったよ……)」

提督「(新年早々縁起悪すぎだろ……)」

元帥「提督君……」

提督「は、はい!この度は誠に申し訳……」

元帥「すまなかった!」

提督「ありませ……へ?」

元帥「先日の件を私の秘書艦の金剛に言ったらこっぴどく怒られてしまってね」

元帥「指導の強化をするのはわかるがやり方が間違っている、何も他の鎮守府の艦娘を引き抜くことはないだろう、と」

提督「は、はあ」

元帥「それで君の許しをもらえるまで口を聞かないと言われてね」

提督「そ、そうですか」

元帥「いやぁ、私としてももう少し艦娘の事を考えてあげるべきだったと反省している」

提督「じゃ、じゃあ赤城の異動の件は」

元帥「白紙にしてくれ」

提督「本当ですか!」

元帥「ああ、その代わりに君には戦術指南書やその他諸々の本を書いてもらうがね、いいかな?」

提督「もちろんです!」

元帥「それと、これはほんのお詫びの印だ」スッ

提督「これは、ケッコンカッコカリの指輪!」

元帥「赤城の為に使ってやりなさい。では私は失礼する」スッ

提督「ありがとうございます!」

提督「……」

赤城「提督!」ガチャ

提督「赤城!」

赤城「今の話は本当ですか!?」

提督「全く、盗み聞きとは悪いやつだ」

赤城「それより私はここにいてもいいんですか!?」

提督「ああ」

赤城「ありがとうございます!」ダキッ

提督「お礼なら元帥の秘書艦の金剛にでも言ってくれ」

赤城「いえ、元々は提督が私を連れ返しに来てくれたおかげですよ」

提督「俺だけじゃない、加賀達も頑張ってくれたからだ」

赤城「そうですね!」ニッコリ

提督「それより赤城、ほら」

赤城「え、いいんですか?私なんかに指輪あげても……」

提督「お前以外にあげる奴なんて居ない」

赤城「提督……」

提督「少し遅めのクリスマスプレゼントだ」

赤城「遅すぎですよ……」グスッ

赤城「そうだ、私もクリスマスプレゼントを用意してたんですよ」

提督「お、なんだ?」

赤城「マフラーを用意してたんですけど、捨てちゃいました」

赤城「だって提督、凄くいいマフラー首に巻いてたんですもの」

提督「ばかやろう、あんなのただの安物だ……」

赤城「でも大丈夫です、また編みますから!」

提督「仮にそのマフラー見つかったらもらっていいか?」

赤城「え?まあいいですけど……無理だと思いますよ?」

提督「探してみるさ。赤城は一旦部屋に戻っててくれ」

赤城「わかりました。皆にも説明してきますね!ここに居ることになったって!」

提督「ああ」

赤城「では!」ガチャ
提督「行ったか……」

提督「……電」

電「はいなのです」シュタ

提督「赤城のマフラー、持ってるか?」

電「それは……」

提督「……」

電「勿論持ってるのです!」ニパー

提督「良くやった電!」

電「どうぞ」スッ

提督「それにしてもよく持ってたな」

電「電に不可能はないのです」

提督「それもそうだな。ついでに今の俺のマフラーは捨てておいてくれ」

電「いいのですか?司令官さん」

提督「ん、何がだ?」

電「あのマフラー、ネットオークションで落札したかなり高価なものだって言ってたのに」

提督「いいんだ。それよりもこっちのマフラーの方がよっぽど価値がある」

電「じゃあ捨てるなら私がもらいますね」

提督「いいのか?私の使ったやつだぞ?」

電「だから欲しいのです」

提督「まあ電がそういうならいいか」

電「ありがとうなのです」ニッコリ
ダダダダダダダダ
提督「ん?なんだこの音は?」
扉『』ガチャ
飛龍「提督、赤城さんがこの鎮守府に残ることになったって本当!?」

蒼龍「本当!?」

加賀「嘘だったら容赦しません」

瑞鶴「嘘じゃないよね!?」

翔鶴「提督が嘘なんてつく訳ないじゃない。ね、提督」

提督「ああ、本当だ。赤城はこの鎮守府に残る」

飛龍「やったー!」

蒼龍「ばんざーい!」

加賀「宴を開きましょう」

提督「勝手に決めるな!」

瑞鶴「私赤城さん呼んでくるね!」ダッ

翔鶴「楽しみね」

飛龍「うったげ!うったげ!」

蒼龍「パーティ!パーティ!」

提督「人の話を聞けぇ!」

加賀「もしもし、特上寿司を40人前鎮守府にお願いするわ」

提督「何やってんだお前!?」
ワーワー
提督「全く、どこかの鎮守府に騒がしい金剛姉妹がいると聞いてるが」

提督「ここも負けてないな」

電「なのです」

提督「よおし!お前ら!望みどおり宴を開いてやる!今日は騒げ!」
ウオオオオオオオ
電「やっぱり平和が一番なのです」
終わり。赤城さんは一航戦可愛いということが言いたかっただけのss

 

 

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-赤城, 加賀, 蒼龍, 飛龍, 翔鶴, 瑞鶴