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長門 吹雪 陽炎

【長門・陽炎SS】吹雪「無法地帯鎮守府」

2017/01/01

「今日からこの鎮守府に着任する吹雪さんだね」

「この鎮守府は荒れてるがここでよかったのか」
何も間違ってないです

今日から私は艦娘でこの荒れてる鎮守府を立て直すんです
「立て直してくれるのは私としてもうれしい…のだが」

「ここの艦娘たちは一癖も二癖もある」
それぐらいは予想してますよ
「それもそうか」

「なら頑張ってくれ」

はい!

ありがとうございます猫吊るしさん
「いい返事だ」

「私は普段いないからな」
そうなんですか?
「私は大本営直属なんでね」

「それじゃあ私はこの辺で」
機会があればまた会いましょう
「あればな」
さて荒れてる鎮守府だと聞いていたけどまずは司令官に挨拶しなきゃ
失礼します
「あいてますよー」
荒れてると聞いていたが鍵をかけないで大丈夫なんでしょうか
特型駆逐艦吹雪です

よろしくお願いします!
「よろしくお願いします」
あれ?

あのー
「どうかしましたか?」
ここの司令官は男性と聞いてるんですけど
「提督は今怪我してまして入院中なんです」

「それで今は私が代理してるんですよ」
さすが荒れてると噂の鎮守府です

司令官がすでに代理だなんて
それで司令官はいつ戻って来るんですか
「ここでは基本的に提督の姿を見られないです」

「そのかわりに会うと幸せになるといわれてます」
青い鳥かなんかですか
「青くはないんですけどね」
そういうことじゃないです
それで私の部屋は
「部屋ですか?」
「この鎮守府では好きな部屋をとって住むことになってるんですが」
そんなのでいいんですか
「好きな部屋と言っても鎮守府内で派閥がありまして」
派閥とかあるんですか
「とった部屋によって派閥が決まりますね」
本人の意思とは関係ないんですか
「入りたくないのでしたら廊下で寝ることになりますけど」
ほぼ強制じゃないですか
「私に言われても」
「秘書艦球磨、帰投したクマ」
「球磨さんお帰りなさい」
「今日もあっちこっちで…」

「どなたさんクマ?」
あ、気づいた
吹雪です

この鎮守府に着任しました

よろしくお願いします
「新人さんかクマ」

「どの派閥に入るか決めたクマ?」
まだ決めてないです
決めるどころか入りたくないんですけど
「初めは決めづらいクマ」
はい

それにまだどのような派閥があるのか知らなくて
「五月雨代理提督」
「なんでしょうか球磨さん」
「せめて派閥のリストを渡してから説明するクマ」
「あ!」
あ!じゃないですよ

それに説明も受けてないですよ
「はい吹雪さん」
ありがとうございます
「大事ですからね」

「しっかりと決めてください」
「なあなあで入るとひどい目に合うクマ」
はあ
それで内容は
長門の率いる派閥

加賀の率いる派閥

金剛が率いる派閥

霞が率いる派閥

陽炎が率いる派閥

大淀が率いる派閥

川内が率いる派閥

多くないですか?
「結構少なくなりましたよね」
「多いときは20くらいあったクマ」
やっぱり抗争とかあるんですかね
「あるクマ」

「球磨も先ほど見てきたクマ」
球磨さんたちはどの派閥に入ってるんですか
「あ、私と球磨さんは入ってないですよ」

「代理と秘書艦が入ってる派閥は比較的優位に立てるとかで」
「公平性を期すためクマ」
そうなんですか
でもどれに入るのがいいんでしょうか
「比較的に抗争が少ないのは大淀のところクマ」
「次点で陽炎さんのところですね」
じゃあ陽炎さんのところでいいかな
「決まったクマ?」

「陽炎のところの部屋はこの地図でいうとここからここクマ」
「それ以外の部屋に住んだらよその派閥になりますからね」

「気をつけてください」
わかりました

それでは失礼します
大変なところに来ちゃったなあ

どうしてこんなことに
あ、希望出したの私だ
一応部屋は取ったけど大丈夫かな

陽炎さんに挨拶ついでに聞いておこう
すいませーん
「はーい」

「あら見ない顔ね」
このたび着任しました吹雪です
よろしくお願いします
「陽炎よ」

「よろしくね」
聞きたいことがあるんですけどいいですか?
「いいわよ」
この部屋をとったんですけど陽炎さんたちの派閥で大丈夫ですか
「いいんじゃない?」
え?
「派閥とか言われてもよくわかんないし」
じゃあなんで名前載ってたんですか
「知らないわよ」

「不知火が何かしたとかじゃないの?」
私に言われましても
「先に忠告するけど大淀さんのところにケンカ売っちゃだめよ」
売るつもりはないですけど

どうしてですか
「黒潮が頑張って同盟結んだみたいだし」
妹任せなんですね
「うるさいわね」
他の派閥とは結ばないんですか
「うちは弱いからね」

「結んだところで得がないのよ」

「だから吹雪」
なんでしょう

とても嫌な予感しかしないんですけど
「適当にどこかと同盟結んできてよ」

「大丈夫死にはしないからさ」
えー
でも当初の目的は立て直すことだしいいかもしれない
引き受けます
「そお?」

「じゃあ頑張ってね」

はい!

「いい返事じゃない」
え…と

ここが長門さんの部屋かな

やっぱり押さえるなら強いところがいいよね
すいませーん

長門さんいますかー
「見慣れない艦娘だな」

「所属と名前を聞いておこう」
陽炎さんのところの吹雪です

今日着任したので挨拶に来ました
「陽炎のところか」

「あそこは駆逐艦が多いから怖気づいてこないと思っていたが」

「ついに私たちとやろうというのだな」
違います
「じゃあなんだ」

「闇討ちか?」

「それにしてはまだ日は沈んでいないが」
それも違います

闇討ちなら呼び出したりしないですよ
「それもそうか」

「しかしそれだと何故来たのかわからん」
私たち弱いじゃないですか

だからおんb
「なるほど」

「この長門がほしいというわけか」
そうじゃなk
「ビッグセブンのこの長門がいれば安心するのもわかる」

「だが私はここを率いている」

「そして弱いものの下につく気はない」
あのー
「だから諦めるんだな」
ちょっと待ってください
「なんだ」

「これ以上話すこともないだろう」
長門さんにはなくても私にはあるんです
「先ほども言ったが」
下につくとかじゃなくてですね
「じゃあなんだ」
同盟結びませんか
「断る」
ちょっとぐらい話を聞いてくれてもいいじゃないですか
「同盟なぞ結ばずにこっちの傘下に入ればいいじゃないか」

「そのたぐいの話は大体寝首をかこうとしていると相場が決まっている」
でも私たちそんな戦力ないですし
「自分たちが強くなれば同盟など破棄するだろう」

「だからこの話はこれで終わりだ」
いやもう少し聞いてくださいよ
「しつこいな」

「十分聞いたしもういいだろう」
まだ話したいことがあるんです
「私にはない」
ほんとちょっとでいいですから
「聞いたところで何になるというんだ」
聞いてみないとわからn
ズガン

「はじめからこれが狙いか」
いや違うんですよ

ちょっと艤装が誤作動しただけです
「喧嘩を売られたのならこの長門」

「買わせていただこう」
駆逐艦である私が長門さんに勝てるわけないじゃないですかー
「売ってきたのはそっちだろう」

「さあ覚悟してもらおうか」
うわーん
やっちゃった

戦艦に勝てるなんて思ってなかったから無我夢中だったけど
あのー長門さーん
「……」
生きてますよね?

返事してくださーい
「……」
どうしよう
あ、これで一つの派閥をおとなしくできたってことでいいのかな

陽炎さんに相談しよう

その前に
これ隠蔽しよう
「なにやらかしてくれてんのよ」
これには深いわけがあってですね
「陸奥さんとか怒って絶対攻め込まれるじゃない」
でも遺体はちゃんと隠しましたよ
「どこに隠したか知らないけどすぐ見つかるわよ」

「弱小派閥なのにしかけられたらたまったもんじゃないわ」
早く戦力整えたほうがいいですよ
「じゃあ吹雪がやりなさいよ」

「あんたが招いたんだし」
陽炎さんも手伝ってくださいよ

じゃないとここも終わりですよ
「わかったわよ」
がんばりましょう!
「ところで吹雪」
なんですか?
「遺体はどこに隠したの」
ちょっと土の下に
あれから二日たちましたけど長門さん見つかってないそうですよ
「おかげで長門の派閥が暴れまわってるんだけど」
そうなんですよね

私も巻き込まれましたし
「原因はあんただからね」
てへ
「ちょっと」
「はい」
な、なんのようでしょうか?
「お姉さんの耳がおかしくなければ原因はそこの新入りと聞こえたんだけど」
「気のせいじゃないですか」
そうですよ

たかが駆逐艦が長門さんをどうにかできるわけないじゃないですか
「へー」

「私、この騒動が長門関連なんて知らなかったわ」
まずっ
「吹雪のばか」
「やっぱりその話詳しく聞かせてもらえないかしら」
お断りします
「逃げるの早!」
戦艦に勝てるわけないじゃないですか
「ちょっとま」
「逃がさないわよ」
「え」

「助けて吹雪」
無理です!
「ふ、吹雪の薄情物おおお!」
ここまで逃げれば大丈夫ですかね

陸奥さん、ためらいなく撃ってくるし

私が何をしたっていうんですか
「いや君が逃げるからやろ」
あれ黒潮さん

どうしたんですかこんなところで
「こんなところも何もここウチの部屋やで」
無我夢中で逃げてたから気が付きませんでしたよ
「なんかそのうちよその派閥の部屋入りそうやな」
そんなことしませんよ

たぶん
「たぶんて」
それよりどうしましょう

陸奥さんかんかんですよ
「君がまいた種やろ」

「自分でなんとかしいよ」
戦艦に勝てるわけないじゃないですか
「いや長門に勝っとるやん」
あ、そうですね

じゃあいってきます
「頑張りや~」
黒潮さんの言う通り長門さんにも勝てたんだし

陸奥さんにも勝てるはず

駆逐艦でもなめたらいけないってことを見せつけるんだ

やる気が出てきた

でもまずは陸奥さんと一対一で戦えるようにしないと

手紙とかで呼び出したほうがいいかな

長門さんの話振れば乗ってくれると思うし

よし
陸奥さんは海の底でいいかな
呼び出したけど陸奥さん来るかな

長門さんの名前も出したし大丈夫だよね

でもわかりにくい場所だったかも

長門さんも確かこの辺に埋めてたはず

戦闘になったときに掘り起こされて隙ができるかもしれないし

一応場所だけ確認しておこうかな

えっと確かこの辺に
「ま…」
ん?声?

誰か近くにいるのかな

それは困るなあ
「ま…い…」
周り確認しておこう
「来たわよ」
あ、陸奥さん

他の人見ませんでした?
「見てないわよ」
じゃあ気のせいだったのかな
「何がよ」
いえ、こっちのはなしです
では改めて話し合いを
ドォン!
「問答無用よ」
うわあ!

ちょっと危ないじゃないですか
「危ないも何も狙ってるもの」
どうして戦艦の人たちは話を聞いてくれないんですか
「どうせ長門みたいに葬ろうとか考えてるんでしょ」
そんなこと考えてませんよ!

平和第一です
ドォン!
「ちょっと避けないでよ」
避けるに決まってるじゃないですか!
反撃しなきゃ
「近くに来るのを待っていたぞ」
え?
ガシ
地面から手が!
「戦艦がそう簡単に沈むと思うなよ」
「長門!?」
長門さん!?

まさか生きてたなんて
埋まってても生きてるって戦艦は化け物ですか
「陸奥ねらえ」
まずい

振りほどかないと
「腕一本とはいえ駆逐艦に振りほどかれるほどやわじゃない」
「さあ吹雪、覚悟しなさい」
うわああああん
ん?天井?

つまり夢!
あの鎮守府に着任して立て直そうとするなんて夢だったんだ
「夢じゃないわよ」
やっぱりそうですか

それにしても元気そうですね陽炎さん
「吹雪ほどやられてないからね」
それにしても埋めても生きてるなんて思いませんでしたよ
「そうらしいわね」

「長門復活の報せも来てたし」
やっぱり駆逐艦は戦艦には勝てないんですよ
「戦艦を二隻も大破に追い込むなんてすごいと思うけどね」
長門さんは大破扱いなんですか
「死んだわけじゃないから大破らしいわ」
やっぱり戦艦は厳しいですね
「そういうことよ」

「長門のところはもう絶望的だし他の派閥と同盟組んできてよ」
ちょっとやりたいことあるんでそのあとでいいですか?
「別にいいけど何するのよ」
いえちょっと
今度はしっかりと確認してから埋めようと思います
「ちょっと!?」
長門さんたちに対する復讐は禁止されました

罠を張って生死の確認をしっかりすれば大丈夫だと思ったんですけどね

同盟結んでくるように言われたけどどこがいいかな

できれば強いところがいいんだけど

「すみません」
はい、なんでしょうか
「戦艦と渡り合う駆逐艦を探しているんですど何か知りませんか」
知らないです

駆逐艦が戦艦を沈めるなんておとぎ話ですよ
「やはりそうですか」

「お時間取らせてすみません」
いえ
「それでは失礼します」
なんだったんだろう

駆逐艦が戦艦を渡り合えるわけないし頭の方大丈夫だったのかな

そんなこととよりも同盟先になりそうな派閥探さないと

さっきの人は軽巡だったよね

この川内って人の派閥に行ってみようかな

大淀さんのところとも結べたし希望はあるはず

頑張るぞー
川内さんのお会いしたいんですけど
「ダメです」
ちょっとお話しするだけですから
「ダメですってば」
どうしてですか
「あの長門が行方不明になるようなことがあったんです」

「尚更、他の派閥の人と会わせるわけないじゃないですか」
そんなこと言われても話をさせてくれないと私がひどい目に合うんです
「知りませんよ」

「自分たちのことは自分たちのことで解決してください」
無理だからこうやって話し合いに来てるんじゃないですか
「お帰りください」
帰りません!
「しつこい人ですね」

「憲兵呼びますよ」
憲兵なんて呼んだら私が追い出されるじゃないですか
「そのつもりで呼ぶんですよ」
卑怯者!

また来るのでその時に会わせてください
「また来ても会わせないのでもう帰ってください」
けち!

なんですかあの駆逐艦は

こうなったら陽炎さんに相談しましょう

服装的に陽炎型のようですから何か知ってるかもしれません

それにあの駆逐艦
今度会ったら覚えてろよ

「多分野分ね」
野分さんですか
「真面目なのよあの子」
妹さんなんですよね

何とかできないですか
「無理よ」

「野分は野分で川内のところなんでしょう」

「いくら妹でもよその派閥のことには口出しできないわよ」
じゃあどうやって会えばいいんですか
「川内は夜が好きだし夜中に探したら?」

「部屋でじっとしてるわけないし」
めんどくさいですね
「それでもやるのよ」
はい
「それと」
なんですか?
「川内型は危険だからあまり怒らせないようにね」
善処します
「本当かしら」
それにしても結構詳しいんですね
「まあね」
「でも川内に関しては吹雪の方が詳しいんじゃない」

「吹雪は川内のところの駆逐隊だったでしょ」
そうなんですか?
「自分のことでしょうが」
いやー、私欠陥品みたいで
「そうだったの?」

「なんかゴメンね」
気にしなくていいですよ

どうってことないですし
「そう」

「まあ吹雪相手なら川内も話しぐらいは聞いてくれるでしょ」

「頑張りなさい」
わかりました
夜です

川内さんが陽炎さんの助言にそって今から探します

べつにお化けが怖いとかじゃないですよ

さあ行きましょう
「こわないんやったら一人で行けばえやん」
一人で行ったところで相手は軽巡ですよ

油断できません
「いや君は長門…」

「まあええか」
黒潮さんは川内さんがいそうな場所とかわからないですか?
「神通はんならともかく川内はんはわからんな~」
役に立たないですね
「なら一人でやりいや」
そんなつれないこと言わないでくださいよ
「一言よけいやな君」
「すみません」
うお
「はい」
「黒潮と昼にあった駆逐艦ですね」
吹雪です

よろしくお願いします
「姉さんの僚艦の…」

「川内姉さん見ませんでしたか」
「みてへんなあ」
私たちも探してるんですけどね
「あ、こら」
「どうして探しているのですか」
ちょっとお話したいなあって
「失礼ですが内容の方をうかがっても」
ちょっと私たちのところと同盟を結んで
「お断りします」
なんでですか
「あいにくと陽炎のような若輩者とは結んだところで利益ないですから」

「やろうなあ」

「ほら吹雪帰ろ」
嫌です
話し合いもしないで拒否とか納得いきません

話し合いさせてください
「ならもっと力をつけたほうがいいのではないでしょうか」
力ならありますよ

長門さんと陸奥さんを大破に追いやったのは私です
「それ陽炎はんに内緒にしとけ言われたやつ」
「それは本当ですか」
「そんなわけあらへんよ」

「なあ吹雪」
本当ですよ
「あちゃー」
「そうですか」

「では手合わせしてもらっても」
いいですよ

私が勝ったら川内さんとお話しさせてください
「わかりました」

「明日の一二〇〇に演習場で」
望むところですよ
「それでは失礼します」
これで川内さんとお話しできますね
「できるわけないやろ」

「相手は神通はんやで」
確かに軽巡は強いですけど勝てばいいんですよ
「策はあるんかいな」
もちろんですよ
「聞いてええか」
いいですよ

私の策は
他の人に声をかけて味方してもらいます
「おい」
じゃあ今から罠を仕掛けます
「ズルしか考えられへんのか君は」
演習場に到着です
「なんで私まで」
時間まで余裕があるので訓練しようかと

それに陽炎さんはうちのトップですからね

いてもらった方がもし勝った時に話がしやすいですから
「本当のところは?」
秘密です
「やっぱり裏があるか」
敵をだますにはまず味方からですよ
「別に騙されてるわけじゃないけど」
細かいことは気にしたらだめです

さあ、やりましょう
「それもそうね」
あとまだ練度1なんで手加減してください
「長門たちとの戦いの経験値は?」
演習場で行ったものではないので入らないそうです
「そんな制約あったのね」
私もこの前知ったばかりですけどね

それじゃ今度こそ
「ええ」
来ましたか
「当たり前です」

「何故陽炎がここに?」

「一対一でやると思っていましたが」
私が呼びました

私が勝った時に話を進めやすいと思いまして
「そうですか」

「ではルールの方はどうしましょう」
好き勝手やって轟沈判定になったら負け

これでどうでしょう
「わかりました」

「では始めます」
よろしくお願いし
バン
先手必勝!

好き勝手やるって言いましたよ!
「む」
さあ、次々と行きますよ
「甘いです」
不意打ち含めて全部躱してる!
「ちょっと吹雪ずるいじゃない」
勝てばいいんです

勝てば
「よそ見してていいんですか」
「そこで」
えい
ガイン
「なんですか」
ドラム缶です

私は駆逐艦ですから工夫ぐらいしますよ

そしてこれが奥の手
「あ」
陽炎アタック!
「い、いつの」
ゴツン
勝った!
神通さんとついでに陽炎さんが気絶しました

神通さんが気絶ですからたぶん轟沈判定でしょう

よし
二度も同じミスはしません

あと数発撃っておきましょう
私の勝ちです

川内さんに会わせてください
「あんな勝ち方して図々しいわね」
勝ちは勝ちですよ
「私としては武器として使われたことに不満があるんだけど」
あとで何かしますから
改めて川内さんに会わせてください
「わかりました」

「不服ですが負けは負けです」
「姉さん」
「呼んだ?」
うお
「あれ吹雪と陽炎じゃん」

「どうしたの?」
私陽炎さんのところの派閥に入りまして

できれば同盟結んで平和にやっていきたいなあと
「いいよ」
本当ですか
「吹雪からの頼みだしね」

「わかった」
ありがとうございます
「気が向いたら夜戦に付き合ってね」
もうなんだって付き合っちゃいますよ

さっそく今日やりましょう
「いいねえ」

「二二〇〇でどう?」
わかりました
「私いらなくない?」
そんなことないですよ

陽炎さんがいなければ勝てなかったわけですし
「まさかそれだけのために呼んだんじゃ」
それじゃ川内さんまたあとで
「待ってるよ~」
「ふ~ぶ~き~」
うわ、にげろー
「待ちなさーい」
待てって言われて待つ人なんていないですよ
結局こってり絞られました

でも昨日の川内さんとの夜戦楽しかったな

今日は何しましょう

陽炎さんには自由にしていいって言われたし

自由に…
今度こそ長門型を始末しましょう
「それで話とは何だ」
聞いてくれるんですか

正直すぐにでも断られると思ったんですけど
「不意打ちとはいえ一度負けたのだ」

「実力は認めてやる」
はあ
じゃあ本題に入りますね
「同盟の件についてか」
あ、それはもういいです

あの後川内さんのところで結べましたから
「じゃあほかにあるのか」
一回目は私の不意打ちが二回目は長門さんの不意打ちがありました
「ほうそれで」
今度は正々堂々やりましょう
「この長門数多く挑まれてはいるが」

「駆逐艦に正々堂々と挑まれるのは初めてだ」

「いいだろう」
では本日の一四〇〇に演習場でいいでしょうか
「楽しみにしているぞ」
ではまた
これで大丈夫です

場所が演習場なので終わった後が大変ですが大丈夫でしょう

さていろいろ準備しましょう

「待たせたな」
大丈夫です

私も来たところです
「そうか」

「では早速始めようか」
今回は正々堂々ってことですからね

あちらに五月雨さんがいます
「なるほど」

「轟沈などの判断は五月雨がやってくれるのだな」
はい
「なら大丈夫だろう」
わかりました
五月雨さーん!

こっちは準備オーケーです
「わかりました」

「では演習はじめ」
負けました
「やはり駆逐艦はこの程度か」
所詮駆逐艦ですし
「これに懲りたらおとなしくしてるんだな」
そうはいきませんよ
「いつか身をほろ」
神通さんにも効いたこの技をくらえ
「まさか」
陽炎アタック!
「うお」
外した!

だがまだまだです

陽炎アタック!
「ちょっと」
「あたるか」
ええいもう一度
「いい加減にしなさいよ」
せえい!
ゴツン
あ、あたった
「それで次はどうするんだ」
うげ生きてる

陽炎さんはもう伸びてるのに
「五月雨が審判すると聞いてもしやと思ったが」

「やはり偽物だったか」
五月雨さんが忙しいことぐらいはさすがに見抜きますか

しかし私にはこの伸びた陽炎さんがいます

もう一度陽炎あた
ドォン
「そう何回もやらせると思うか」
えっと

さよなら
「この長門を馬鹿にしたのだ」

「逃がすと思うなよ」
陽炎ガードです

これで私は安全です
「陽炎もろとも沈めてくれる」
ええいこうなったら奥の手です

陽炎さんには残念ですが犠牲になってもらいます
陽炎ボム!
えい
「陽炎を置いて逃げるか」
私が無事ならそれでいいんです
「陽炎はトップだったな」

「何かに使えるか」
脅しに使うんですか卑怯者
「お前に言われたくないのだが」
まあ私も色々やってますからね

そこです
「なに」
陽炎さんの艤装に爆弾しかけておきました

これにはさすがに長門さんも
「言ったはずだ」

「戦艦が簡単に沈むと思うな、と」
う、うそ
もう手詰まりですよ

陽炎さんの回収もしないといけないし

ど、どうすれば
「もうおわりか?」
こ、こうなったら陽炎さんだけでも

やけです
な、何とか生き残れました

悔しいなあ
次は確実にしないと
うーん
「吹雪何してるの」
あ、不知火さん

打倒長門さんの計画を練ってるんです

あと陽炎さんの奪還です
「一人でだめでしたら二人で行けばいいのでは」
陽炎さんと二人で行ったんですけど駄目だったんですよ
「次は三人で行ってみたらいいのでは」
そうですね

わかりました

不知火さんも手伝ってくださいね
「嫌です」
えーなんでですかー
「卑怯な真似は嫌いなので」
真面目ですね
黒潮さんは確定として他に誰に手伝ってもらいましょう

……

あれ?

私もしかして自分の派閥の人たち知らない?

打倒長門さんは後回しにして挨拶に行こう
黒潮さんにリスト作ってもらいました

把握ぐらいしときやー

って言われました

まあ仲間を間違えて討つなんてしたくないですしね

えっと
陽炎

不知火

黒潮

浦風

秋雲

皐月

望月

若葉

春雨

涼風


駆逐艦しかいないんですか

しかも数も少なくないですか

そりゃ弱小派閥って言われますよ

この中ですと漣ちゃんが乗ってくれるかな

交渉しにいきましょう
すみませーん
「はいはーい」

「あれ?新顔?」
初めまして吹雪です
「ほう」
打倒長門さんに協力してほしいんですけど
「キタコレ!」
きたこれ?
「期待の新人からのお誘いですよ」

「もちろんオーケーです」

「さあ行きましょう」
はあ

よろしくお願いします

なんかちょっとテンション高い子ですね
ちょっとうざい
「作戦会議しちゃいましょ~」
「なんで暁も一緒なのよ」
黒潮さんは外せない用事があるそうです
「だったら暁じゃなくてもいいじゃない」
「同じ特型じゃないですか」
そうですよ

特型で力を合わせればなふぁとさんにも勝てますよ
「ちょっとそれ暁のお菓子よ」
「吹雪は長女だふぁら」
「関係ないじゃない」
美味しいですねこれ
「うんうん」
「漣も食べないでよ」

「打倒長門の作戦立てるんじゃないの」
んぐ

暁ちゃんもやる気出したみたいだし
「そうですね~」
「しまった」
まず長門さんの行動パターンですが
……
「ここで漣がこうしたらいいじゃない」
……
「じゃあここで暁が」
「それだったら吹雪の方が」
……
「こんなものでしょ」
じゃあ私が明日の一二〇〇に演習場に長門さんを呼びますね
「ちゃんと三対一だって言いなさいよ」
わかってます

それでは明日頑張りましょう
「おー」
暁ちゃんごめん
来ましたね
「この長門、認めた相手なら挑まれれば複数だろうと相手する」
「調子乗っていられるのそこまでですよー」
その通りです
「前回のことがあったからな」

「審判はこちらで用意させてもらった」
「清霜です」
吹雪です

よろしくお願いします
「綾波型駆逐艦漣です」
挨拶も済みましたし始めましょう
「二人か?」
そうですけど
「もっと複数で来ると思ったんだが」
「徐々に人数は増やしていく予定ですので」
「なるほど」
「話はまとまりました?」
大丈夫です
「では開始です」
今です
「な」
「暁だっているんだから」
「す、水中から」
てー!
「ほいさっさ~」
「しまった」
「ちょっと暁まだいるんだけど」
勝てばいいんです
「その通りで」
そして漣アタック!
「え、ふぶきs」
「なんで清霜まで」
これで私の一人勝ちです
「ほう」
やっぱり戦艦は化け物ですね

しかしこっちにもまだ策はあります
「させんぞ」
もう遅いです

漣暁二刀流です
「これぐらいで戦艦がひるむか!」
「で遺言は?」
陽炎さん助かったからよかったじゃないです
「暁と漣が大破したと聞いたんだけど」
それにほら長門さんも無力化しましたよ

清霜さんは逃しちゃいましたけど

艤装を使えないようにしたので新しく建造するまで長門さんはただの人です
「それで?」
建造自体は代理ではなく本人がやらないといけません

なので司令官が帰ってくるまでに長門さんのところたたいちゃいましょう
「なるほど」
ごまかせたかな?
吹雪は一週間謹慎ね」
そんなあ
「追い出されないだけましだと思いなさいよ」

「とにかく反省しておくことね」
わかりました
「本当に?」
もちろんです

では失礼します
謹慎かあ

やりすぎたのかなあ

でも相手は戦艦だしこれくらいしないと

今回は陽炎さん救出でしたから始末できませんでしたけど

今のうちにたたいておくべきだと思ったんだけどなあ

一週間おとなしくしてますか
謹慎三日目です

なんか今日は騒がしくありませんか
「貴方のせいだと思いますけど」
私はしっかり三日間ずっと部屋にいます

あと四日も部屋にいなきゃいけないのは窮屈ですけど
「だからってこんなことしなくてもよいのでは」
暇は人を殺すんですよ

それにあなたには個人的に恨みもあります
「野分が何をしたんですか」
私と川内さんが会うのを阻止しました
「野分は仕事しただけですが」
仕事だろうと私の邪魔をしたのは事実です

この部屋から出られない苦しみを野分さんにも味わってもらいます
本当は処分したりすると同盟切られるかもしれないからですけど
「とにかく出してください」
ダメです

野分ちゃんは私とここで一週間暮らすんです
「野分には仕事があるんです」

「そしていきなりちゃん付けしないでください」
初めて会った時からちゃん付けだよ
「きのうまでさん付けでしたよ」
私と野分ちゃんの中じゃないですか

そろそろちゃん付けして距離縮めないとだめですよ
「だったらここから出して下さい」
だめです

一人は寂しいんです
「そんなこと言われても知りません」
そんなこと言わないでくだ
コンコン
「吹雪いる?」
陽炎さん!

野分ちゃん隠さないと
いますよ

ちょっと待ってください
「立て込んでんの?」

「別にいいけど」
野分さんを隠さないと

……
「あの…」
隠すところがないです

今までずっと誰かの部屋にいたから

と、取り敢えず布団かぶせておこう
それじゃあ静かにしててね野分ちゃん
「すると思ってるんですか?」
……
「……」
じ、自首します
「で、これはどういうこと」
一人でずっと部屋にいるのは寂しいので

偶然見かけた野分さんを拉致しました
「自業自得だってわかってんの?」
わかってます

でも寂しいものは寂しいんですよ
「それも含めての謹慎だと思わないの?」
そうですけど
「吹雪」
は、はい
「あと三日ついかね」
そんな
「返事は?」
わ、わかりました
せっかく寂しさを紛らわせてたのになあ

これ以上伸ばされても動ける時間が減るだけだし

大人しくしてよう
今日で最後とはいえずっと一人だと寂しいです

その間誰も来てくれませんし

今日は何して過ごしましょうか
コンコン
ん?誰か来てくれたんですか?

今開けますよー

私もちょうど暇だったんで
誰ですか?
「霰です」
霰さんですか

私に何か用ですか
「霞が呼んでる」
霞さんが?

霰さんは霞さんのところの所属なんですね

どうして私なんですか?
「知らない」
何するんですか
「知らない」
せめて聞いてから呼んでくださいよ

怪しくてついて行けないです
「そう」

「また来る」
今度はしっかりと聞いてきてくださいね
結局また暇になっちゃったなあ

すぐ帰って来るわけないし
コンコン
「吹雪いる?」
川内さんですか?

開けますのでちょっと待ってください
何か用ですか?
「うちの野分さらったって聞いてさ」
情報回るの遅いですね
「あの子硬いから大変でしょ?」

「これからも隙あればさらっていいから野分と仲良くしてね」
わかりました
「用はそれだけ」

「それじゃ」
それではまた
川内さんもやっぱり味方のことは考えてるんですね

私も野分さんとは仲良くしていきたいですし

川内さんからも許可もらったしどんどんさらっちゃおう
次はどんな手でさらおうかな
今日から私は自由です

それではいつも通り陽炎さんのところへお邪魔しましょう
コンコン
お客さんかな

これからって時にタイミング悪いなあ
今開けますね
霰さんじゃないですか

今日はどうしたんですか
「霞が呼んでる」
そういえばそうでしたね

そして理由はなんだったんでしょう
「これからのこと」
はあ
「今日の二〇〇〇にここ」
地図ですか

ありがとうございます
「それじゃ」
はい

ではまた後ほど
これからのことって何でしょうか

さて気を取り直して陽炎さんのところに行きましょう
遊びに来ましたよ

……

陽炎さーん

……

貴方の親友吹雪ですよー

……

留守ですか

陽炎さんがいないと退屈じゃないですか

仕方ありません

野分さんのところに行きましょう
「それで何の用ですか」
つれないなあ野分ちゃん

遊びに来ました
「そこまで仲良くなってないと思いますが」
三日も寝食共にしたんですからそんなこと言わないでくださいよ
「好きで共にしたわけじゃありません」
でも川内さんに仲良くするようにも言われたし
「え」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

「それは本当ですか」
本当です

そのためなら少しぐらい強引でもいいといわれました
「信じがたいのですが」
野分ちゃんが何と言おうとも事実です

さあ遊びましょう
「しかし」
遊びましょう!
野分ちゃんで
野分ちゃんともいっぱい遊びました

次は陽炎さんと遊びましょう

そろそろ陽炎さんも戻ってきてると思いますし
「陽炎はんなら暫く帰ってこーへんよ」
そうなんですか

というかいつからいたんですか黒潮さん
「野分の部屋から出てくるところからやなあ」
陽炎さんがいないんでしたらどうしましょう
「いややなあ」

「うちがおるで」
黒潮さんとですか?

わかりました
「うちのへやならPSもスーファミもあるで」
本当ですか

野分ちゃんのところはファミコンしかありませんでしたから
「ちゃんと最新機種はそろえてあるで」
さすが陽炎さんの妹です

早速やらせてもらってもいいですか
「ええよ」
「でも野分も妹やからな」
てへ
「いやーたのしかったなあ」
本当ですよ

スーファミを超えるゲームなんてありません
「わかるわあ」
朝になるまでやるとは思わなかったですよ
「うちもや」
今日はもう一日寝て過ごします
「うちもそうするわ」
それじゃあおやすみなさい
「おやすみ」
いい一日だったなあ
何か忘れてる気がするけど
やっぱりカービィは協力プレイに限りますよ

あれ?部屋の前に誰かいますね
「ちょっといいかしら?」
なんですか?

私すごく眠いんです
「まだ〇九○○よ」
もうそんな時間ですか?

今度からテレビゲームは控えないと
「ここが吹雪ちゃんの部屋って聞いたんだけどいなくて」

「どこに行ったか分かるかしら?」
私に用ですか?

もう眠いので明日にしてもらえますか
「そうねえ」

「それじゃ明日くるわね」
さて私は寝ますか

そういや私いつ出撃するんだろ
ドンドンドン
うおぉ

なんですか

人が気持ちよく寝てるというのに
「吹雪いるんでしょ!」
今出ますよ
「ちょっとどういうことよ」
何がですか
「昨日二〇〇〇に来るよう聞かなかったの?」
そんな話もありましたね

黒潮さんと遊んでて忘れてました
「あたしが重要な話をしようって時に何してんのよ」
カービィですよ

時代はやっぱり協力プレイですよ
「知らないわよ」

「昨日できなかったんだから今からでもいいかしら?」
明日…はダメですから明後日にしてくれませんか

今日は一日寝るって決めたんです
「昨日すっぽかしといてよく言えるわね」
この鎮守府ではこれくらいがちょうどいいと思いますよ
「それでも約束は守りなさいよ」
よその派閥なんて知ったこっちゃないです

どうでもいいです
「いいわけないでしょ」

「ほら早くこっち来なさい」
私に睡眠時間をくださいよ
私に睡眠時間をくださいよ
「24時間寝なくても大丈夫よ」
それ若葉さんのセリフ
「知ってるわよ」
ちょっと引っ張んないでくださいよ
「いいから来なさい」
私の平和な一日が…
終わりです

ミスで霰が霞派閥にいますが陽炎派閥です
霰は霞に姉妹として頼まれたと脳内保管して下さい
それで何の用ですか
「長門を戦闘不能に追いやったそうじゃない」
駆逐艦が戦艦を戦闘不能にできはできないと思いますけど
「ごまかせないわ」
ごまかすも何も火力不足ですし
あと私まだ練度1ですよ
「ひくいわね」
実戦経験ないですからね
「そんな事はどうでもいいわ」

「単刀直入に言うわ」

「私の部下になりなさい」
嫌です
それでは
「荒潮」
「は~い」
ちょっとどいてください

帰れないじゃないですか
「帰すつもりないもの」
まさか首を縦に振らなきゃ帰れないってことですか
「違うわよ」
じゃあ帰してくださいよ
「あたしたちの敵になるかもしれない人を帰すわけないでしょ」

じゃあもしかして
「その通りよ」

「ここで暮らしてもらうわ」

「もちろんここから出られないわよ」
せっかく謹慎解けたのに自由がないなんて嫌です
「知らないわよ」
こうなったら強行突破で
「青葉」
「はい」

「先に拘束させてもらったわ」
これじゃ艤装も展開できません
「そういうことよ」
私の自由は?
「ないわ」
陽炎さんや野分ちゃんには?
「会えないわね」
ゲームは?
「ファミコンならあるわ」
スーファミじゃないと嫌です
「知らないわよ」
人権侵害です
「この鎮守府でそれは今更よ」
解放してください
「そうねぇ」

「陽炎の派閥を潰したとにするわ」
私の帰る場所がないじゃないですか
「それが目的だもの」
誰か助けてください!
だれかあ!
あれから別の部屋に移動させられました

なんでも監視がしやすいように奥の部屋に閉じ込めるそうです

私何も悪いことしてないのになあ
「あたしたちのところに入る気になったら言いなさい」

「ここから出してあげるわ」
入るんで出してもらえますか
「信じると思ってんの?」
え、だめなんですか?
「今はダメよ」

「また来るからその時に聞かせてもらうわ」
人権侵害ですよ
「あたしたちは艦娘よ」
私は欠陥品なので人間でいいですか
「欠陥品でも艦娘は艦娘よ」
頑固ですね
「なんとでも言いなさい」

「監視は青葉と今この場にいない大潮に任せるわ」
「わかりました」

「それでは吹雪さんよろしくお願いしますね」
よろしくされたくはないんですけど
「大丈夫ですよ」

「きっとここが気に入りますから」
あれから三日たちました

陽炎さんも野分ちゃんも助けに来てくれません
「陽炎さんも野分さんも来ないと思いますよ」

「野分さんはそもそもの派閥が違いますし」

「陽炎さんは今遠征で鎮守府にいませんから」
でもリーダーですよ

私のピンチに駆けつけてくるはずです
野分ちゃんは愛の力でこう
「一方的な愛じゃないですか」

「そんなんじゃ来ませんよ」
こうなったら奥の手です
「それ今日で7回目ですよ」

「昨日も言ってたと大潮さんから聞きました」

「そして失敗していることも知ってますよ」
慢心はダメですよ

くらえ
ドロップキック!
助けてくださーい
「ダメです」
私が悪かったです

見張りを蹴り倒して逃げようともしました

だからって吊るすことはないじゃないですかー
「でもこれが一番ですよ」
大潮さんが考えたんですねこれ

私はもしかしたら仲間になるかもしれない人ですよ

こんなことで亀裂うみたくないですよね
「亀裂が生まれるより逃げられることの方が問題ですから」

「陽炎派閥はあの大淀派閥と手を組んでますし」
大淀さんの派閥そんなにすごいところなんですか?
「え?」
え?
「すごいも何も最大派閥です」
え?
「知らなかったんですか」
うるさいです
あ、そんなことよりも
「露骨に話題そらしましたね」
ちょっと背がかゆいんでかいてもらえますか

この状態じゃかけないですし
「しかたないですね」
いまだ!
「え」
頭突き
ゴチン
「きゅぅ~」
手や足は出なくても頭は出るんです

さて拘束ほどいて逃げなきゃ
「それでうまく逃げ切れたんですね」
そうですよ

そっちの方は変わりなかったですか

霞さんが潰すとか言ってたと思いますので
「特に変わりは」

「黒潮あたりが遊び相手がいない言っていたくらいです」
誰も私の心配しなかったんですか
「そうね」
ひどいじゃないですか
「吹雪はそこまで不知火達と関わってなかったのでは」
そうですけど

黒潮さんあたりな心配してくれると思ってました

あとは陽炎さんや野分ちゃんとか
「陽炎はまだ帰ってないので」
そうなんですか
「それに野分は所属が違います」
愛の力で感じ取れたり
「あるんですか?」
ないですけど

悲しくなってきました

部屋に戻って寝ます
「おやすみなさい」

「まだ何か」
この拘束解いてください
「帰投したわ」
お帰りなさい陽炎さん
「吹雪だけ?」
そうですね
そんなことより聞いてくださいよ

霞さんのところが無理矢理私を拉致したんですよ
「また?」
またって何回もやってるんですか
「あの子、優秀な人材を見つけるのは得意だから」

「以前に不知火や漣もやられてたから」

「大淀のところも雪風と朝潮がやられてあって聞いたわね」
不知火さんや漣ちゃんはともかく私も優秀なんですか?
「戦艦に太刀打ちできるだけ十分よ」
そうですか
「面倒な子に目つけられたわねえ」

「あの子結構しつこいからまた来るわよ」
不知火さんや漣ちゃんの時はどのくらい続きました?
「一か月ほどじゃないかしら」
本当に長いですね
「それほど優秀なんでしょ」
ここは早く解決に行きましょう
「解決って何すんのよ」

「大体読めるけど」
潰しましょう!
「やっぱり」
というわけで打倒霞さんです
「帰ってもいいですか」
待ってください不知火さん

貴方も私と同じだったんですから手伝ってください
「じゃあ漣は帰ってもいいですかぁ」
漣ちゃんも不知火さんと同じ理由でだめです
「いやもうあんな目に合うのいやなんだけど」
そんなこと言わないで

ほらこれが私のん考えた作戦です
「ほんとにこれだけ?」
何か不満ですか
「どうせまた不意打ちにと漣たちを武器にする気なんでしょ」
「そんなことしたんですか」
しましたけど

でも今回はしません

残念ですけど
「今残念って言いましたね」
霞さんはこちらのこと調べてるはずですから

私が艦娘を武器に使うことも知ってるはずです
「使わないでほしいですね」
といわけで頑張りましょう

明日の一四〇〇にここで集合です

来なかったら武器にします
「わかりました」
「は~い」
これで万全のはずです

さあ撃退しますよ
霞さん来ないですね
「ですねー」
どのくらいの頻度で襲われたんですか
「ほぼ毎日です」
もしかして手を組んでるのばれたんですかね
「それでも来ると思います」
それなら早く来てくれないですかね
「むこうも作戦を練ってるのでは?」
それは考えてんかったですね

もう少し待ってみましょう
「吹雪いる?」
陽炎さん?

どうしたんですか
「霞が行方不明らしいの」

「また何かやったんでしょ」
何のことですか?
今日はずっとここにいましたよ

ねえ不知火さん、漣ちゃん
「その通りです」
「そろそろ解放されたいとは思ってましたけど」
「え?」

「じゃあ、関係ないってこと?」
はい
霞さんを何かするなんて考えてませんよ
「じゃあ誰がやったのかしら」

「まあ吹雪じゃないってわかって安心したし」
心配してくれてたんですか
「吹雪がいろいろ問題を起こすからでは?」
「後処理大変ですしね」
「そういうことよ」
「じゃあ失礼するわ」
ここにいてもいいですよ
「私にはやることあるの」
そうですか

それなら仕方ないですね
「今回は関係ないってわかったけど問題起こさないでね」
善処します
霞さんがいなくなったってどういうことでしょう
「知りません」
「いないなら漣たち帰っていいですよね?」
そうですね

協力ありがとうございました
「それでは」
「次は遊びに誘ってくださいね」
はい
霞さんが行方不明になってるなんて

少しうれしいですけどいったいどうしたんでしょう

少し聞きこみしてみますか

えっと霞さんの派閥はこの辺の部屋に
「何してるんですか」
霞さんが行方不明と聞きまして少し気になりまして

貴方は?
「金剛お姉さまの派閥の比叡です」

「なんでも同盟先の霞さんが行方不明になったとかで調査してるんです」
でしたら協力しませんか
「いいですねえ」
よろしくお願いします
「はい」
「あ、名前きいてもいいですか」
自己紹介遅れました

吹雪です
「吹雪さんですね」

「一緒に頑張りましょう」
はい!
霞さんはいったいどこへ行ったんでしょう
「いつもの人材探しならよかったんですが」

「誰にも伝えずに探しに行くことはないそうです」
私も誘われましたけど基準ってどこなんですか
「それは私もさっぱりで」

「それがきっかけで同盟組むことになったんですけどね」
そちらは誰が誘われたんですか?
「霧島と長良だったかと」
なんか見境ないですね
「霞さんの中では基準ああるんでしょうけど」
そうなんですかね

あ、私はそっちから来たんで調べましたけどいなかったですよ
「じゃあ、こっちですかね」
霞さんが勧誘に成功した例とかあるんですか
「たしか青葉さんがそうだったかと」
あの人ですか

余計に基準がわかりませんね
「霞さんに直接聞けばいいんじゃないですか」
そうですね

見つけたら聞きましょう
「ええ」
「ここの部屋は見ましたっけ」
どうでしたっけ?

覗いてみましょう
「う~ん」
いないですね
「こっちの部屋は?」
え~と
「引っかかったわね」

霞さん!
「ありがとう比叡」
「同盟結んでますから」
まさかこんな手で来るなんて
「どうせ吹雪なら複数人で来ると思ったからね」

「これなら一人でしょ」
そ、そんな
「一対一よ」

「今から一対一で勝負よ」

「私が負けたら諦めるわ」
つまり私が負けたら
「私たちのものよ」
わかりました
では早速
ガツン
「甘いわね」
そんな

でもまだまだあります
「不意打ちはきかないわよ」
いえもう不意打ちはないので正面から行きます
「来なさい」
勝ちました

長門さんに比べてあまり強くんかったですね
「比べる相手を間違えてませんか」
比叡さんいたんですか
「ずっといましたよ」
帰ってもよかったんじゃないですか
「一応勝敗は気になりますので」
じゃあ私が勝ったことの証明にもなりますね
「そうですね」
私は帰りますんで後は任せました
「え」
同盟結んでるんですよね
「はい」
そういうことです
「…仕方ないですね」

「わかりました」
それじゃまた機会があったら
「はい」

「金剛姉さまの派閥もよろしくお願いしますね」
これで解決です

いやー平和になるって素晴らしいですね
次は金剛派閥かな、うん
あー黒潮さんずるいです
「これが実力ってもんや」
実力も何もアイテムだよりじゃないですか
「マリオカートはそういうゲームや」
そうですけど
「あんたら人の部屋で何やってんの」
あ、陽炎さん

お邪魔してます
「いやーうちのテレビが映んなってな」

「スーファミは無事やったからここでゲームしてるんや」
「新しいテレビ買いなさいよ」
テレビかったら来週発売の新作ゲーム機が買えなくなるじゃないですか
「二人で出せばいいんじゃない?」
「わかってへんなあ」
テレビ買ったら二人で出してもゲーム買えなくなるんですよ
「ここ娯楽少ないからなあ」

「ゲーム機は高いんよ」
そういうことです
「…そう」
「でも一六〇〇までにはやめてよね」
何かあるんですか
「川内さんと大淀さんが来るのよ」
同盟結んでましたからね

あれから話し合いしてなかったんですか
「前々から今日の予定だから問題ないわよ」
そういうものですか

黒潮さんキノコで轢かないでください
「周回遅れなんやから一緒やろ」
「楽しそうでいいわねあんたら」
時間が来たので追い出されました

黒潮さんや私の部屋にテレビがあればいいんですが
「それなら私の部屋に」
ヴェ
びっくりしました
「慣れてるから」
お邪魔してもいいんですか
「どうせ誰も来ないし…」
いいですね

ゲーム機は何がありますか
「ふふふ」

「実はフラゲした64があるの」
本当ですか

ぜひ行きます
「私がいるときはいつでもいいから…」
黒潮さんも一緒でいいですか
「構わないわ」
いい人ですね

それでお部屋はどこですか
「それならここよ」
なんで皆さん地図を持ち歩いてるんですか

えっと
大淀さんの派閥だったんですね
わかりました

さっそく明日行きますね
「待ってるわ、ふふ」
早霜さんいい人ですね

それにしても64楽しみですね

どんなゲームがあるんでしょうか

さっそく黒潮さんに教えなきゃ
黒潮さんフラゲ反対派でした
そこはこうじゃないですか
「いえ…こうすれば…」
ダメじゃないですか
「そんなはずは」
やっぱりこうして
「ダメじゃない…」
うーん
「野分さんも考えて…」
「知りませんよ」
ちゃんと考えてください

先に進めないじゃないですか
「野分である必要あるんですか」
「トップ三人が仲良く会合してる」
だから下っ端の私たちも仲良くするんです
「他の人たちでもいいじゃないですか」
私が知らないです
「気まずくなるのは好きじゃないわ」
なので野分ちゃんを呼びました
「これは呼んだとはいいません」

「拉致と言います」
「フフ…楽しかったわ」
それよりここから先どう進めるかですよ
「つぎはこうしたらどう」
「ヘーイ!」
「ドアが」
ああ64が
「私の64…」
「早霜は自分の部屋のドアを気にしてください」
「ここにカゲロウのnewfaceがいるのは本当ですかー?」
今それどころではないので帰ってもらえますか?
「64の弁償はしてもらうわ」
「これは失礼したネー」
「ドアより64が大事なんですか」
当たり前じゃないですか

ここでは娯楽なんてあまり手に入らないんですから
「それでも艦娘ですか」
私は欠陥品だから人間です
「フフ…私も」
「早霜は嘘つかないでください」
「別にいいじゃない…」
「よくないです」
野分ちゃんはまじめだなー
「二人がおかしいんです」
私は欠陥品だから
「それ言えば許されると思ってるんですか」
多少は思ってます
「私なら許すわ」
「許したらだめです」
それよりどうしますか

64も壊れちゃいましたし
「フフフ…」

「PSもあるわ」
じゃあそれしましょう
「野分は帰っていいですか」
ダメです
金剛さんの部屋はこっちで大丈夫でしょうか
「大丈夫」

「金剛さんが置いていった地図が正しかったらね」

「フフ…」
早く会って64直して貰いましょう
「金剛さんの派閥には夕張さんがいるから…」

「でも明石さんじゃなくてよかったのかしら」

「修理なら明石さんのほうが得意…」
明石さんは霞さんの派閥なので
「吹雪さんが喧嘩売るから」
売ってません

売ったのは霞さんで私は買っただけです
「そう」
「吹雪さんこんにちは」
比叡さんこんにちは
「金剛お姉さまが待ってますよ」

「こっちです」
案内してくれる人がいるといいですね
「みんな不親切で地図だけ渡してくるから」
私は来たばっかりですから地理なんてわからないのにひどいですよ
「そう思って金剛さんも比叡さんを迎えに行かせたはず」
「気になってたんですがそちらの駆逐艦はどちらでしょうか」
早霜さんです

金剛さんの壊した64の所有者です
「ふふふ」

「早く吹雪さんと遊びたいもの」
そうです

私の楽しみが減ります
「そうなんですか?」

「金剛お姉さまは別の用件で読んだみたいですけど」
直してくれないんですか
「そんな…」
「そちらは私のほうから言っておきますね」
お願いします
「こちらが金剛お姉さまの部屋ですね」
失礼します
「失礼するわ…」
「よく来たネー」

「Tea Timeの準備はできてマース」
紅茶ですか?

私飲んだことないんですよ
「私もない…」
「それはもったいないデース」

「こんなにオイシイのにネ」
もしかして用件ってこれだけですか
「紅茶よりも64返してほしい」
「大丈夫ネー」

「用件は紅茶飲みながらシマス」
「どうぞ」

「金剛お姉さまの淹れた紅茶はおいしいですよ」
わかりました
64は絶対直しくださいね
そろそろティータイムはここまでにして本題に入りませんか?
「そうですカ」

「デハ」
勧誘はだめですよ

私の心は陽炎さんのものですからね
「安心してクダサイ」

「勧誘じゃないですカラ」
敵討ちですか?

霞さんがやられて怒る気持ちもわかります

が、復讐は何も生みませんよ
「吹雪さんが言えることじゃ…」
こんなものは言ったもん勝ちですよ
「そのカスミのことネ」
「やっぱり…復讐…?」
復讐はダメって今言ったじゃないですか
「復讐はしないデース」
じゃあなんなんですか
「実はカスミの派閥は解散したのデス」

「カスミの派閥を解散させたほどの実力をはかるため」

「演習を申し込みマース」
……
「……」
「どうしたデスカ?」
私たち二人とも下っ端なので陽炎さんに直接言ってください
「……」
「OH!」

「そうでシタ」

「ではフブキから伝えてくれませんカ」
わかりました
「64…」
「もうユウバリには言ってあるから明日には来てくれるネ」
「ありがとう…」
「演習ねえ」
「やって損はないと思いますよ」
「そうは言うけどね不知火」

「こっちは駆逐艦しかいないし…」
「でも向こうは考慮して4隻だけや言うてるで」
「4隻ってことは多分姉妹みんな出てくるのよ」

「いくら数でまさっても戦艦4隻じゃねえ」
私に良い作戦がありますよ
「どうせ卑怯なことしかしないんでしょ」

「却下」
まだ秘境と決まったわけじゃないですか
「では作戦の方をお伺いしても?」
聞いてくれるんですか不知火さん

陽炎さんとは大違いです

不知火さんだけにお教えしましょう

実はですね
「いい手かもしれませんね」

「不知火は卑怯とは思いませんし」
私がいつもそんなことばかり考えてると思ったら大間違いですよ
「不知火はんが言うならええんやないか?」
「それもそうね」

「じゃあちょっと教えてくれないかしら」
だめです

ここは私と不知火さんにお任せを
「陽炎たちにも協力してらった方がいいのでは」
疑った罰です

さあ行きますよ不知火さん

引き抜き大作戦です
演習当日です

この時のために他所の鎮守府から引き抜いてきましたよ
「確かにこれなら戦艦相手には勝てるかもしれないけど」
勝てば官軍負ければ賊軍

勝てばいいんですよ

ということで期待してますよ
潜水艦のみさなん
「引き抜きって何だったかしら」
「多分考えたら負けでち」
「結構強引だったの」
「吹雪?」
なんですか
「拉致してきたわけじゃないのよね?」
そんな犯罪まがいなことするわけないじゃないですか

不知火さんもいましたし
「まあいいわ」

「確かに戦艦は潜水艦には攻撃できないけど」

「私たちを狙われたら一緒じゃない?」
なんで参加する気でいるんですか

潜水艦に全部任せますよ
「やっぱりずるくない?」
気のせいです

さあ行きますよ!
「わぉ」

「でち」

「なの」
なんか変な返事ですね
「待ってたネー」
さあ早速始めましょう
「やる気たっぷりネー」

「いいことヨ」
まあ勝つのは私ですけどね
「勝つのは金剛sistersネ」
勝ちました

戦艦は潜水艦にはやっぱり太刀打ちできないですね
「ちょっとずるいデース」
私たちを甘く見るからです
「やっぱり卑怯じゃないでちか」
卑怯も何も向こうから提示されたルールは守ってます
「やっぱり納得いかないデース」

「次はルールを変えて挑みマス」
どんなルールも穴を見つけて買ってやりますよ
「楽しみにしてるネー」
何度来ても同じですけどね
これ約束のものです
「ありがとうなのね」
「そこはやっぱりこうやろ」
いやここはこうしてですね
「人の部屋で何やってんのよ」
「うちが64買うたからな」
早霜さんも誘ったんですけど用事があるみたいで
「それは聞いてないわよ」

「前に新しいテレビを買うように言わなかったかしら」
「テレビ新しく買うてもうたら64買えんなる言うたやん」
ゲーム買っちゃってテレビ買うお金がないんですよ
「ここはこうちゃう?」
本当ですね

黒潮さんすごいです
「まあいいわよ」

「それよりもまた金剛さんから演習の誘いよ」
それに関してはもう考えてますから心配いらないですよ
「潜水艦はダメって書いてるけど?」
そこも含めて大丈夫ですよ
「さすがやな」
「吹雪もこう言うてるし陽炎はんも64やろ」
「仕方ないわねえ」
じゃあ複数人で遊べるゲームにしましょう

さすがに三人で一人用は無理がありますし
「じゃあセーブしてっと」

「陽炎はんはどれやる?」
「私詳しくないわよ」

「じゃあこれ?」
いいですね

早速やりましょう
金剛さんとの再戦です

頑張っていきましょう
「暁はもう嫌な予感しかしないんだけど」
「なんでまた漣たちなんですか」
同じ特型ですし息はぴったりですよ
「もう武器にされたくないんだけどなあ」
「吹雪さんそんなことしたんですか」
使えるものは何でも使うのが勝利のカギですから

でも心配しなくても大丈夫ですよ

春雨ちゃんは武器に使いませんから
「吹雪の言うことは信用ならないんだから」
今回は信用できますよ

武器として名乗り出てきてくれた方がいますから
「誰よそんなもの好き」
「若葉だ」
ね?
「若葉さん大丈夫ですか?」
「勝利のためだ悪くない」
さあ行きますよ
「あと一人見当たらないんですが」
それは後でわかりますから
「不安だわ」
金剛さんたちはまだ来てないですね
「暁たちに恐れをなしたんだわ」
それはないです
「それであとひとりは誰なんでふかね」
「何食べてるんですか?」
「暁のおやつ」
「ちょっと何勝手に食べてるのよ」
いつものことじゃないですか
「吹雪と漣しかやってないわよ」
あ、来ましたね
「ちょっと!」
「待たせたネー」
そんなに待ってないですよ
「そちらは五人デスカ?」
いえもう一人います

まだ仲間たちにも見せてない極秘です
「Oh!それは楽しみですネ」
私たち陽炎派閥の最強ですからね
「カゲロウとかいうオチデスカ?」
先を予想するのはなしですよ

では陽炎さんどうぞー
「あたりだったのね」
「変な紹介の仕方しないでよ」
「吹雪から聞いてた通りだな」
「本当にやるのか」
当り前じゃないですか

これで勝ちはもらいましたよ

さあ行きますよ
「そう簡単に負けはしないネー」
くらえ陽炎アタック!
「やっぱりか!」
「逃げるな」
「ちょっと若」
いっけー!
若葉さん次です
「うむ」
追撃の漣暁アタック!
「ちょっ」
「まっ」
そして最後の

「若葉アタックだ」
よし!
「あの私は…?」

金剛さんのところにも勝ちましたしいい気分です
「それでうちらの傘下に入ること強要したんやろ?」
これで私たちの派閥も急成長ですね
「いやーよくやったわ」

「今日はのもうや」
いいですねー
「せやろ?」
お酒もって陽炎さんのところに行きましょう
「酒飲みながら64か?」
マリオカートしましょう
「現実だと飲酒運電は怒られるもんな」
行きましょう
「それで私の部屋まで来たわけね」
勢力拡大ですよ

ここでのまなきゃいつ飲むんですか
「そういうことを決めるのは私だと思うんだけど」
「そんな固いこと気にしたらあかんて」
そうですよ
「まあいいわよ」
やったぁ
「さすが陽炎はん!」
「でもその前に」
なんですか?
「吹雪はお説教よ」
何でですかー
「なんでされないと思ってるのよ」
「野分も呼んだし先に始めてるでー」
あー私もー
「はいこっちくる」
うわーん
終わった

私も早くマリオカートしよっと
「ちゃんと反省しなさいよ」
わかりました

さあやりますよ
……
なんですかこの惨状

帰ってきたら大変なことになってます
「みんな酔いつぶれてるわね」
そんなあ

度の低いカクテルしか買ってないですよ
「いやー酒飲むなら混ぜてよー」
えっと…
「どこからかぎつけてきたんですか隼鷹さん」
「いやー水臭いねー」

「さあもっとのもうぜ~」
飲みません!

帰ってください!
「つれないこと言わないでよ~」

「さあ飲んだ飲んだ」
ちょっとま
「ちょっと隼鷹s」
うぅ…

二日酔いで頭が痛いです

今度からは隼鷹さんに見つからないようにしないとだめですね
コンコン
「ちょっといいか」
ちょっとまってください
二日酔いで苦しんでるときにいったい誰だろ

どこかで聞いたことある声ですね
お待たせしm
バタン!
気のせいでしょうか

今長門さんがいたような気がします

気のせいですよね
いきなり閉めちゃってすm
バタン
艤装つけてた

めちゃくちゃに壊したはずです

長門型の予備なんてなかったはずです

司令官も帰ってきてないですし
「お前に話が有って来た」

「早く開けろ」
いやーすみません

何か私に用でしょうか
「そんなもの一つだけだ」

「明日の一五○○に演習場に一人で来い」

「それだけだ」
わかりました
「今度こそ決着をつけてやる」
望むところです
さて作戦練らなきゃ
う~ん

さすがにこの手はもう長門さんには通じないだろうし

だからと言ってあれだと一人で来いに反しますし
「ずっとそんなこと考えてるんですか」
わかってですね野分ちゃんは

ここで勝って長門さんの派閥も傘下に入れるんです
「駆逐艦一隻の時点で勝てないと思いますが」
だから作戦を練ってるんですよ
どうしたらいいですかね
「野分にはわかりません」

「どうしたんですか」
いい案思いつきましたよ

仕込みがいりますので行ってきますね
「好きにしてください」
ただいま一四五五

つまり5分前です

まじめな長門さんはもちろん
「吹雪のやつ遅いな」

「まだ時間ではないとはいえ10分前に来なくてどうする」
15分くらい前から待ってます
私ですか?

30分くらい前から海中で待機しています
「いやあいつのことだ」

「来ないということはないだろう」
時間になったら不意打ちでやっつけちゃうんだから
「あと3分」

「もしかしてどこかに隠れてるのか」
その通りです
しかし長門さんは戦艦なのでソナーは使えまs
「たしかこれで演習場の出入りの記録が見れるんだったか」
そんなのあるんですか

見られた隠れてるのがばれて作戦失敗に終わっちゃいます
「どうやって見るんだ?」

「機械は難しくてわからんぞ」
艦娘じゃないですか

艤装を扱うより簡単ですよ
「こうか」
本日は丸月抜日です
「違ったか」

「それともこうするのか」
本日の演習場利用履歴を表示します
「これであってたか」
仕方ありません

今から奇襲かけます
「見切れてるぞ」

「もっと下は映らないものか」
えーい
「む」
外した
「やっぱり来ていたか」

「早く姿を現せばこんな機械に頼らなくて済んだものを」
うまく使えなかった長門さんの責任じゃないですか
「まあいい」

「今から一対一だ」
わかってます

行きます
「来い」
勝利です
「やったでち」
私の頭脳にかかれば長門さん程度簡単なんですよ
「実行犯はごーやだけど」
わかってますよ

はいこれ
「ありがとうでち」
「また汚い手使ったんか」
イカサマはばれなきゃイカサマじゃないんですよ

ちゃんと長門さんの派閥も傘下に入ったし
「敵やなくてよかった思うわ」
「味方でも痛い目見るけどね」
人聞きの悪いこと言わないで下さいよ
「陽炎はんを武器に使うんやめたらええやん」
別にいいですけど
「そんなことより重要な話が有ります」
「なんや?」
「霞の派閥が解散したらしいわ」
その後どうしたんですか
「なんでもほかの派閥に入ったりしたそうです」
「肝心の霞はんはどこ入ったんや」
「不知火たちの派閥に入りたいそうです」
「それで意見を聞きに来たんだけど」
「いいんとちゃう?」
私も別にいいですよ
「そう?」
解散したのならもう興味ありませんし

次はどう加賀さんの派閥を取り入れるかですよ
「もう任せるわよ」
「それ大変なことにならへんかな」
「陽炎が言うのですから大丈夫でしょう」
大船に乗ったつもりで期待してください
「いやうちらも船やないか」
そうでした
相手を翻弄するにはまず偵察から

というわけで行きますよ春雨さん
「はい頑張ります」
いい返事です

すでに情報を探りに行った霰さんと涼風さんがいます

ですので私たちは別の方から探りを入れましょう
「それでどこから行くんですか」
正面突破です
「え」
挟み撃ちです

行きますよ
「大丈夫かなあ」
殺風景な部屋ですね

弱みとして握れそうなものが一つもなさそうです
「日記とかならあるんですけど」
普通すぎて面白くないですね

一応持っていきますか
「はい」
次は赤城さんの部屋に行きますか
失礼しまーす

よしいないですね

それじゃあ春雨ちゃん頼みました
「は、はい」
空母はやはりお昼は部屋にいないですね

どこかでお昼ご飯でも食べてるんでしょう
「結構しっかりしてますね」
さすがですね

ん?

あの辺怪しくないですか?
「そうですか?」
ちょっと見てきてください
「わかりました」
「この箱鍵かかってますね」
仕方ないですね

箱ごと持っていきましょう
「え」
大丈夫ですよ

さあ帰りますよ
「それで持ち帰ったってわけか」

「やるじゃねえか」
さすが春雨ちゃんです

それではさっそく中を確認しちゃいましょう
「いやー気になるねえ」
「でもどうやって開けるんですか」
大丈夫です

すでに夕張さんに来てもらうように連絡してます
「夕張は得意そうだもんな」
さあ赤城さんの秘密を暴きますよ
「何か用でしょうか」
「私たち今急いでますのであとにしてもらえますか」
時間は取らせませんよ

これを拾いまして持ち主を捜してるんですよ
「生憎見たことないわね」
「探してたんですよ」

「返してくれませんか」
赤城さんのでしたか

誰のかわからなくて一度開けちゃったんですよね
「え」
まさかあんなものが入っていたなんて
「見たんですか」
ええ
一航戦の赤城さんともあろうお方が

こんなものを持っていたんて思いませんでしたよ
「秘密にしてくれませんか」
私としてはしっかりと上に報告すべきだと思いまして
「それは困るんですけど」
でもこういうことはしっかりと上に報告しないとだめですし
「赤城さん、相手にする必要はないわ」

「はったりよ」
「そうなんですか」
「見たところ鍵がかかってるようです」

「鍵がなければ開くことはできません」
「そういえばかけてましたね」
残念ですがこちらには夕張さんがいますので
「夕張さんが」
「開けれたとしても不思議ではないわね」
「それならやはり」
「でも彼女は中のものが何のか言ってません」

「やはりはったりである可能性が高いわ」
「そうですね」
中身ですか?

ここで言ってもいいのでしたら言いますけど
「待ってください」

「耳打ちでいいですか」
私は別にいいですけど
「お願いします」
「どうでした赤城さん」
「中身知られてました」
確認も終わったことですし報告しますね
「待ってください」
でも秘密にしたところでメリットないじゃないですか

報告すれば褒美がもらえますし
「あなた、何が狙いなの」
私は艦娘ですから正義の心のままにですね
「そういう柄ではないでしょうに」

「ねえ、吹雪」
そんなことはないで
「艦載機、発艦」
うわわ

待ってください

話します話しますから
「早くして」
こっちにつきませんか赤城さん?
さすが一航戦です

脅しにも屈しないとは
「うちら艦娘やしな」

「死すことも怖ないし」
しかし赤城さんが拒むのでは仕方ありません

この箱の中身を大本営に連絡して…
「どうしたんや」
中身がありません
「艦攻で追い返されたときにとられたんちゃう?」
そうかもしれません

しかし霰さんと涼風さんが持ち帰った情報がありますから
「使えそうな情報あるんかいな」
ありますよほら
「なになに?」

「隼鷹は無類の酒好き?」

「知っとるよそんなん」
誰もが知ってることです

だからこそ利用してやりましょう
「酒で釣るん?」

「無理やろ」
そこはちゃんと考えてあるから大丈夫です

さあ行きますよ
「うちはこれから望月はんと早霜はんとゲームするから無理や」

えー
というわけで行きますよ漣ちゃん
「もう漣のことはほっておいてくださいよ」

「また武器にするつもりなんでしょ」
ええ、まあ
「暁でいいじゃん」
部屋に行ったらいなかったものですか
「逃げたな」
大丈夫ですよ

交渉決裂してからですから
「成功したことあるんですか」
ないですよ
「ダメじゃん」
今回は勝算ありですよ
「期待しないでおきますよ」
まずは隼鷹さんの部屋に行きますよ
「ほいさっさー」
隼鷹さん確保しました
隼鷹さん確保しました
これからどうやって加賀産派閥を崩すかですが
「厳しくない?」
加賀さん赤城さんは意志が固いですからね
「結構結束も堅いみたいやしなあ」
「翔鶴型と仲が悪いと聞いています」
「私たちの鎮守府にはいないわねえ」
いないのなら連れてこればいいんですよ
「また潜水艦のときのようなことするんか」
戦力が足りなければ補えばいいんですよ
「このあたりで翔鶴型を見かけたという報告はありませんが」
「遠くいくんなら深海棲艦も怖いしなあ」
陸を歩いていくというのはどうですか
「何日かかると思ってるのよ」
「来てもらうというのはどうでしょう」
「来てもらうってどうすんねん」
わざと危険な海域に出向いて救助を待つというのは
「だめよ」
「いくら吹雪でも危険な目には合わせられないわ」
陽炎さん…
「相手は空母ですしまた潜水艦というのだどうでしょうか」
考えたんですけどね

隼鷹さんが言うには潜水艦に攻撃できる空母もいるみたいです
「でもうちらの鎮守府の軽空母って飛鷹型しかおらんよな」
「そうだったかしら」
「瑞鳳さんがいますね」
卵焼きで釣れませんかね
「供給する側やし無理ちゃう?」
「そこはこの秋雲さんにお任せ」
うわ
「ひぅ」
「びっっくりしたわ」
何か策があるんですか
「実は瑞鳳はBL好きなのよね」
「もので釣るんかいな」
それいいですね

その作戦で行きましょう
「やっちゃう?」
やっちゃいます

さあ行きますよ
「あれ止めなくていいんか」
「別にいいわよ」
「ところで先ほどのかわいい悲鳴は誰ですか」
「やっぱりあきつ丸くん×島風くんよね」
私に振らないでください瑞鳳さん

わかりません
「ショタ提督×女装陸奥も素晴らしいと思います」
不知火さんもそっち側だったんですか
「私は曙くん×皐月くんがいいと思うけどなあ」
陽炎さんまで
「うちはガチムチ提督×天津風くんがいいと思うんじゃが」
陽炎型はBL好きしかいないんですか
「そんなわけやないからね」
そういう黒潮さんは?
「うちは王道の島風くん×天津風くんやなあ」
この派閥に入って初めて後悔しましたよ
「そう?」

「BLって素晴らしいものだと思うけど」
ここってBL好きのための派閥ってわけじゃないですよね
「まあそれは違うで」
「望月とか漣は普通だもんね」
暁ちゃんは?
「暁は百合好きです」
……
まあいいです

瑞鳳さんも引き入れましたし次の作戦を考えましょう
「今回はうちからの提案じゃ」
「私と一緒に考えたのよ」
元加賀派閥の瑞鳳さんとですか

これは期待できそうですね
「赤城さんって食べ物には目がないのよ」
「そこでうちが料理作って仲間に引き入れるっちゅうわけじゃ」
浦風さんは料理得意なんですか
「うちらの鎮守府やと一番やなあ」
「間宮さんも鳳翔さんもいないですから」
じゃあ期待できそうですね

その作戦で行きましょう
「任しとき」
「そんなもので釣られません」

ダメでした
「赤城が何とかなれば加賀も落とせる思うんやけどなあ」
さすがに私たちだけじゃ実力行使もできっませんからね
「しかし艦娘になったおかげで対潜攻撃もするようになるとは」
それがなければゴーヤさんたちを仕向けたんですけど
「瑞鳳と浦風はどうしたんや」
浦風さんは自分の料理が気に入られなかったって落ち込んでますね

瑞鳳さんは知らないです
「なにしとんやろなあ」

「飛鷹はんにもきいてみいひんか?」
そうですね

何か知ってるかもしれませんし
「よしいこか」
「赤城さんの弱点?」
「そそ」
弱点とはいかなくても弱みでもいいですよ
「そうねぇ」
「特に聞かないわね」
がっかりです
「すっごい残念やわ」
「なによ」
瑞鳳さんですら少しは情報をくれたんですよ
「また瑞鳳はんに聞くか?」
そうしましょう

飛鷹さんご協力ありがとうございました
「ちょっと」
飛鷹さんあてになりませんでしたね
「まあうちらには瑞鳳はんがいるやろうから」
そうですね

もう一度相談しましょう
「やっぱ情報持ってる味方おるとええなあ」
そうですね

すいません瑞鳳さん
ガチャ
「う~んあきつ丸くん×皐月くんもいいわねえ」
失礼しました
バタン
また後にしましょう
「おらんのか?」
はい
隼鷹さんは赤城さんの弱点とかしりませんか?
「弱点は知らないな~」

「それよりものもうぜ~」
いえ、私はまだこれかよるところが
「そんなしけた面したら駄目さ」

「ここはパーッといこうぜ」
そうかもしれませんね

では一杯いただきます
「一杯といわずに何杯飲んだっていいよ」

「ほらこれとかおすすめだよ」
雨後の月ですか

それでは
「おうどんどん飲め」
気づけば朝になってました

頭も痛いです
「何言ってるのよ」
おはようございます
「それで一航戦対策は見つかったの?」
そういう陽炎さんこそどうなんですか
「ダメね」

「さすが一航戦といったところよ」
一筋縄じゃ行きませんね
「瑞鳳さんもこれ以上は知らないって言ってたし」
もう酔わせて拉致とかしますか
「物騒なこと言うのね」
昨日隼鷹さんと飲んでましたから

他の人にもこの苦しみを知ってもらいたいので
「あの人のお酒好きにも困ったものね」

「でももしかしたらできるかもしれないわね」
やってみますか?
「一応ね」
拉致してきました
「んーんー」
「暴れてますねぇ」
これをえさに加賀さんを揺さぶります

ささ青葉さん一杯撮ってください
「んー!」
いいですねこの写真
「青葉に任せれば余裕ですよ」
「んーんー」
もっときわどいのとかどうですか
「いいですね」
「んーんー!」
「ちょっとした小遣い稼ぎですか」

「乗りました」
分け前は1割私で残りは全部bもらっていいですよ
「太っ腹ですねえ」
あまり必要としてませんからね

それじゃもっときわどいの撮りますか
「楽しみです」
「んー!んー!」
これだけあれば大丈夫でしょう
「いいですねぇ」
それでは加賀さんのところに行ってくるので
「青葉見張ってますね」
お願いします
「んー!!」
よく逃げ出さずに来ましたね
「赤城さんが捕まってるもの」

「それに仲間を見捨てるなんてできないわ」
その心意気素晴らしいです

そんな加賀さんにお話が有りまして

「必要ないわ」

「テロには屈しない」

「常識よ」
艦載機がたくさん…
「鎧袖一触よ」
逃げなきゃ
「逃がしません」
陽炎さーん!

助けてくださーい!
「助けてあげたいのはやまやまなんだけど」
「待ちなさい」
「連れてくるのはやめてほしかったわ」
すみません
「どうすんのよ」
空母には空母です

隼鷹さんと瑞鳳さん呼んできてください
「わかったわ」
ありがとうございます隼鷹さん、瑞鳳さん
「まあね~」
「この後どうするのよ」
とりあえず縛っておきます

話し合いで解決って難しいですね
してました

じゃあ加賀さんと話し合いしてきますね
「それじゃああたしらは呑もうぜ~」
「他の人たちも誘いましょう」
あとで混ぜてくださいね
説得成功しました
「んー!」
数ある派閥が収束してきましたね
「あとは同盟組んでるところだけだし実質一つね」
さらなる高みを目指しましょう
「いいねその話」
うお
いきなりですね

どうしたんですか
「話からして近いうちに戦うことになるんでしょ」

「だったらやs演習できめよう」
いいですね

陽炎さんは?
「別にいいけど」
「じゃあ決まりだね」

「ルールは後で伝えるよ」

「それじゃ」
消えました
忍者ですかあのひと
「艦娘よ」
あれからしばらく経ちましたけどルールの説明きましたか?
「きてたわ」

「川内さんらしいルールね」
見せてください
「はい」
どれどれ
○月△日、一七〇〇
1、三体三で行う

2、方法は問わない
以上
ルールって何ですか
「知らないわよ」
陽炎さんたちだけですか?

私も混ぜてください
「あんた錬度1でしょ」
「さすがに川内はん相手にそれはきついわあ」
私がいることで勝率が上がるかもしれないじゃないですか
「吹雪の場合は不知火たちを武器にするのでは」
「ありえるなあ」
「多分私が一番されてるわよ」
しませんから
「でも吹雪が勝ったんは武器にしてきたからやないの」
そうですけど

でも本当に今回はしませんから
「でもねえ」
「相手は多分姉妹で来るやろうし」
だからですよ
「遊びではありませんよ」
え?
「え?」
「吹雪は連れて行かない方がいいわね」
「今の反応見る限りそうした方がええやろうな」
「不知火もそれの方がよいかと」
なんでですか
「遊びだと思ってる人を連れていくわけにはいきません」
楽しんでこその人生ですよ
「そんなこと言われてもねえ」
「負けたらそこで終いやしなあ」
さすがに川内さんも殺しはしませんよ
「死ぬよりひどい目に合うかもね」
仕方ありません

今回私は応援だけにしておきます
応援に来ました

参加して那珂ちゃんさんのサインが欲しかったんですけどね

もしかして陽炎さんに見破らていたのかもしれません
「吹雪さんは人間に近いものがあるから…」
一応大本営出身の艦娘なんだけどなあ
「でも吹雪もアイドル好きなのね」
当り前じゃないですか

暁ちゃんもレディならわかりますよね
「レディと関係じゃない」
「…吹雪さんの話をまともに聞いてはダメ」
早霜さんひどいこと言いますね
「フフフ…」
「なんでまた野分もつれてきたんですか」

「帰してください」
だめです
あー陽炎さんたち負けちゃいましたね

もっとしっかりと勝ってください
「川内型相手に頑張った方じゃない」
「…負ければ賊軍」
「そもそも駆逐艦が川内さんたちに勝てるわけないじゃないですか」
え?
「え?」
「吹雪さんは特別だから」
「そもそも駆逐艦かどうかすら怪しいんだけど」
やだなあ

暁ちゃんと同じ特型の駆逐艦ですよ
しかしどうやったら勝てるか考えましょう
「やっぱり…奇襲…」
「不意打ちなんてレディのすることじゃないわ」

「ここは単純に錬度を上げるしかないわ」
野分ちゃんはどう思いますか
「なんで野分が話し合いに含まれるんですか」
野分ちゃんは川内さん派閥ですからね
「情報…期待しているわ」
「渡すわけないじゃないですか」
そうですか

それでは仕方ありません
「な、なんですか」
早霜さん
「フフ…」
「離してください」
さあ、吐いてもらうまでひどい目に合わせますよ
「吹雪たち楽しそうね」
「止めへんでええの?」
「助けてくd」
大丈夫ですよ
野分さんから情報を得ましたけど

活用できそうなのはありあせんね
『ほとんどが那珂ちゃんへの褒め言葉やったんやろ?』
那珂ちゃん?
『ちゃん付けで呼ばな怒んねん』
じゃあ私は那珂さんちゃんとでも呼びます
『川内型相手やのに恐ろしいこというな』
勝てば文句の一つも飛んでこないですよ
『でも那珂ちゃんのことやしなあ』
そこは勝ってから考えましょう
『勝つこと前提かいな』
だって龍驤さんこっちに来るんですよね?
『確かに行くけどいいんかそれで』
勝てば官軍ですよ

それで龍驤さん以外にはだれが来ますか?
『確か猫吊るしもいく言うてたで』
猫吊るしさんは艦娘じゃないから戦えませんね
『でも相手の情報ある程度手に入るんやない?』

『猫吊るしのことやし艦娘のことなら何でも知ってるやろ』
さすがにそれはずるくないですか?
『それ今更やろ』
そういうことなので空母で攻めます
「私たちだけでも良くない?」
でも薄い本とお酒で買収されそうですし
「さすがにそれは…」
私たちの方についた理由考えてください
「…はい」
それでは今度こそ川内さんたちをぎゃふんといわせますよ

さあ私に続いてえください
「龍驤さん待たなくていいの?」
待ちます
再戦を申し込みます
「もう?」

「もうちょっとあとかなって思ってたんだけど」
陽炎さんたちと違いますから
「秘策ありか」

「やろうか」
先に演習場で待ってますね
私の方が上手だっていうのを見せてあげましょう
「上手も何も上からたたきつぶすだけやないか」
勝てばいいんですよ
「ほんまきみは変わらんなあ」
今回はさすがに勝てると思うんですよ
いいですか?
「川内に集中させるんやろ」
そうです

もしかしたら川内さんが旗艦ではない可能性もありますが

その時は旗艦を狙ってくださいね
「旗艦さえ落とせばこっちの勝ちやもんな」

「でも向こうもやってこうへんか?」
安心してください

その点は考えてあります
「向こうにいたころから変わらんなあ」
欠陥異常品の吹雪の名は伊達じゃないですからね
「自分で異常までつけるあたりもほんま異常や」
とことんまでやらないと面白くないじゃないですか
「吹雪はそういうやつやったなあ」

「お待たせ!」
来ましたか
「え」
早速やりましょう
「ちょいまちぃ」
なんですか

揃ったんですから早く始めましょうよ
「向こう加賀と赤城おるで」

「うち単体だけじゃむりやって」
大丈夫です
「うちが大丈夫やない」

「それより加賀と赤城は吹雪の味方ちゃうんか」
無理やり引き入れましたからねえ
「えぇ…」
まあ関係ないです

やりましょう
「それじゃあ開幕航空戦から」
「無理やってぇ!」
旗艦さえ落とせば勝ちです
「でち!」
これで川内派閥も仕留めましたしいよいよラストスパートですね
「何を始めるんですか」
残りの一つ大淀派閥を蹴散らして陽炎派閥を頂点に立たせます
「それ私にいってもいいんですか」
大淀さんなら既に予想してますよね
「まあそうですね」
というわけで単刀直入に行きます

私たちの配下になりませんか?
「いいですよ」

「別にいですよ」

「他の派閥の人たちと違ってこれといった信念があるわけじゃないですし」
ならどうして立ち上げたんですか
「雪風さんになぜかなつかれちゃいまして」

「無下にもできなかったですし」
なぜ雪風ちゃんが?
「そこまではわかりません」
これで全派閥を制覇しましたよ陽炎さん
「もう吹雪がこの派閥引っ張ったら?」
そう言われましてもまだ私はここの所属ではないですし
「え?」
まだここの司令官に挨拶してないんですよね

面と向かって挨拶するまでは異動完了したことにならないんですよ
「さっさと行きなさいよ」
ここに来た当初は入院中だったんです
「まだ入院中なのね」

「退院したら連絡あると思うからそれまで待機ね」
わかりました

では野分ちゃんのところに行ってきます
「本当に吹雪は野分が好きねえ」
そこはゾーラですって
「通はゴロンで行く…」
「意外と仮面なしで行けるんやないか?」
「帰ってくれませんか」
せっかく四人で楽しんでるんですから無粋なこと言わないでください
「いきなりやってきて64やる人に言われたくないです」
「フフ…64は楽しいもの……」
「そもそも野分はプレステーション派です」
「そないなこと言われても64しか持ってきてへんし」
「ここでやらないでください」

野分ちゃんは私のこと嫌いなんですか
「嫌いです」
「ひどいです」
「失望しました…」
「那珂はんのファンやめるわ」
「え?ひどくない?」
「吹雪、夜戦しよ!」
いいですよ

今日のルールはんですか
「今日は魚雷だけでやらない?」
いいですね
「たまには違ったこともしないとね」
素手で持ってもいいですよね
「もちろん」

「決めたこと守れば何でもありよ」
じゃあ行きますか
あれからしばらく経ちましたが何もありませんね
「司令はんもまだ帰ってこおへんしなあ」
そろそろ帰ってきてもいいと思うんですよね

まあいいです

今日も早霜さん誘って野分ちゃんの部屋行きませんか
「いいな」
「呼んだ?」
うお
「相変わらずどこにでも湧くなあ」
「それが特技…」
どこで役に立つんですか
「それよりも吹雪さん…」
なんですか
「五月雨さんが呼んでた…」

「執務室…」
今からですか?
「みたい…」
「そんなら今日はなしやな」
そんなあ
「でも今日から吹雪さんは仲間だから…」

「司令はん退院したんか」

「これはいかなあかんな」
そうですね

じゃあ行ってきますね
「変なことせんようにな」
しません
「不安…」
安心してください
まさかの大本営戻りでした
「マジか」
完結です

今まで読んでくださった人はありがとうございました
明日の夜にhtml化しますので何が質問あればどうぞ
元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445279442/

-長門, 吹雪, 陽炎